NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/1


落石岬湿原 Ochiishi-misaki-shitsugen Ochiishi-misaki Wetland

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 北海道の根室半島の付根に位置し、太平洋に突出する台地状の小さな岬。そこに広がるのが落石岬湿原である。
 岬全体を占める台地状の部分は、その全てが北方湿原として発達しており、道指定の自然環境保全地域にもなっている。
 湿原は、国の特別天然記念物であるサカイツツジの南限自生地としても知られており、六月頃に小さな花を見る事が出来る。
 この他にもミズバショウやハクサンチドリ、ワタスゲなどが自生しており、北海道の大自然を満喫することができる。
 湿原には木道が整備されており、そこを通っていくと、アカエゾマツの湿地林を抜けた先に灯台が見えてくる。
 灯台は日本のほぼ最東端にあたり、はるかな水平線を有する太平洋や台地から海へと落ちるダイナミックな海岸美、どこまでも続くかのような緑の湿原などの大パノラマが楽しめる。
 自然環境保全地域であるため、観光的な構造物などはいっさいなく、自然の景観を心行くまで堪能することができる。
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2007/7/12


久種湖 Kusyu-ko Lake Kushu

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 久種湖(くしゅこ)は、北海道の礼文島北部、礼文郡礼文町船泊にある日本最北地の、周囲4kmで島唯一の淡水湖である。
 花の浮島とも言われる礼文島は、島全体が高山植物や野鳥の棲みよい場所になっている。
 久種湖には4月中旬から5月初旬にかけて水芭蕉が群生しており、6月にはレブンアツモリソウの華麗な姿をはじめいろんな花たちが見られる。
 遊歩道も整備されており、野鳥観察ポイントとして多数の水鳥を見ることができる。
 湖畔には、コテージやバンガロー、オートサイトなどが整備されたキャンプ場があり、アウトドアライフの拠点として最適である。
 近くの牧場には、「最北端の牛乳店」も存在する。
 久種湖は、自然をめいっぱい満喫できる景勝地である。
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南浜湿原 Minamihama-shitsugen Minamihama Wetland

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 南浜湿原(みなみはましつげん)は、北海道の利尻島、利尻郡利尻富士町にある湿原である。
 道道から入る、メヌウショロ沼の北部に広がる利尻島最大の湿原で、高山植物が群生し、原色に染まる植物の宝庫で、学術的にも貴重な湿原となっている。
 湿性植物が野生のまま群生していて、大小無数の沼が点在し、野鳥も多い。
 「海抜ゼロのアカエゾ高層湿原」「ミズゴケの中にミズバショウが咲く不可思議な湿原」とも言われ、学術的な興味も尽きない。
 南浜湿原周辺は木道で散策でき、マイヅルソウ・ミツガシワ・イソツツジなどが生殖し、豊かな自然が育まれている。
 ここから眺める利尻山も、とてもきれいで美しい。
 南浜湿原は、花と植物がふんだんに見られる、景勝地である。
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2007/7/11


ピッシリ山 Pissiri-zan Mt. Pisshiri

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 北海道北東部にある天塩山地の南端に位置するのがピッシリ山だ。この山を源流とする川名の由来となった「源頭が石の山にある川」という意味を持つアイヌ語「エ・ピッシリ・オマ・プ」が、転じてピッシリとなったのではないか、といわれている。
 標高は1032mで、道北では最高峰となる。4合目付近からは尾根伝いの道となり、そこから麓に広がる朱鞠内湖を望む展望は、登山者の足取りを軽やかにしてくれる良いスパイスとなる。
 また、花の豊富な山としても知られており、道中、季節によってはミズバショウの群落を見る事が出来るかもしれない。
 そして、北海道百名山にも選ばれているその頂からの眺望は、まさに雄大の一言に尽きるだろう。切り開かれた頂上からの眺めはまさに360度を見渡せる大パノラマとなっており、遠くに日本海や大雪山系を見て取ることが出来る。
 どの角度から見ても絶景が楽しめる。大自然はそんな贅沢を心行くまで提供してくれる。
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2007/7/10


マクンベツ湿原 Makunbetsu-shitsugen Makunbetsu Wetland

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 マクンベツ湿原は、北海道石狩市を流れる石狩川下流域に発達した湿地帯だ。広さは40ヘクタール。アイヌ語で「山際を流れる川」という意味を持っている。
 北海道一のミズバショウの群生地として知られており、四月下旬から五月上旬にかけてのシーズンは、湿原に生い茂るハンノキの木立の下に、その白く可憐な姿を見せてくれる。
 湿原には遊歩道も整備されており、シギやアオジ、ベニマシコなどの野鳥のさえずりを聞きながら、咲き誇る白い花を間近に観察することが出来る。
 また、石狩川下流域であり、河口に近いこともあってアクセスもよいため、身近に大自然を感じることが出来る貴重な場所として親しまれている。
 白い花が一面に咲き誇る湿原に目を落としながら、遠くに聞こえる野鳥たちの歌声をBGMに春の柔らかい日差しの中、遊歩道をゆっくりと歩く。
 本来の自然のリズムが、そこには流れている。
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2007/7/9


網走湖 Abashiri-ko 

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 網走湖(あばしりこ)は、北海道網走市街の南西に位置する、周囲43kmの海跡湖。手付かずの自然が残る市民の憩いの場だ。
 東湖畔の中央部から突き出す呼人半島には、バードウォッチングや散策に最適な全長14kmの遊歩道が整備されている。
 女満別側には、国指定天然記念物の大規模なミズバショウ群落が広がり、4月下旬から5月上旬にかけて白く可憐な花々を観察することができる。
 夕陽が湖面を真っ赤に染め上げる景色は息を飲むほど美しい。また、冬には湖面が全面凍結し、ワカサギ釣りの釣り人で賑う。結氷した湖面には、アザラシが氷上に転がったり付近を泳ぐ姿も見ることができる。
 網走湖は、多くの大切な命をはぐくむ母なる湖である。
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2007/6/27


睡蓮沼 Suiren-numa 

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 睡蓮沼(すいれんぬま)は、青森県十和田市の八甲田山中にある1ヘクタールほどの沼である。
 スイレン科のエゾヒツジグサが自生していることから、睡蓮沼と呼ばれたという。
 十和田ゴールドラインの最高点である、標高1040mの傘松峠のほど近くにある沼で、大小無数の沼が散在する高田萢と呼ばれる高層湿原地帯となっている。
 高山植物の宝庫で、ミズバショウが美しく、モリアオガエルが生息する。
 周りには傘状の低いアオリトドマツが続き、モザイク模様を描く睡蓮を浮かべる静かな沼の水面に八甲田連山が映える風景は、八甲田のベストビューの一つ。
 10月には八甲田の山々を背景にすばらしい紅葉が見られ、写生や写真を撮る絶好の場所となる。
 睡蓮沼は、豊富な自然と展望を誇る景勝地である。
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2007/6/26


稚内 大沼 Wakkanai Oo-numa 

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 稚内(わっかない)にある大沼(おおぬま)は、北海道稚内市中北部にある周囲約10km、最深1.5mの沼である。
 アイヌ語ではウグイの沼を意味するシュプントウと呼ばれている。
 数年前には一羽の白鳥もいなかったが、今では数千羽の白鳥がくる場所として有名になった。
 沼の近くに住む漁師が、白鳥とふれあう中で生きものを愛し、みんなに自然を大切にする心が育ってほしいとの願いをこめて、白鳥を呼び寄せる事を決意した。氷割り、鳴き声、おとりのダミー、白鳥の凧など、さまざまな方法を試し、苦労と努力の結果、ようやく今日のように定着してきた。
 白鳥のほかマガン、アオサギ、オオワシなど通年100種以上の野鳥が観察でき、またミズバショウをはじめ季節毎に色とりどりの花が目を楽しませてくれる。
 稚内の大沼は、道内有数のバードウォッチングスポットである。
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