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2007/11/5


立て干し網 Tate-boshi-ami 

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 立て干し網(たてほしあみ)は、愛媛県御荘町に明治中期頃から伝わる漁法のひとつである。晩春の干潮の汐差が最も大きい日に、湾に延長約700メートルの網を立て、潮が引いた際に取り残された魚を手づかみや手網で獲る。
 この昔ながらの「立て干し網」を由来とし、毎年五月の連休頃の大潮の日に、多くの参加者を募り「立て干し網大会」を開催している。年々、参加者の増加にともない、ハマチ・マダイ・アジなどが合計約2万尾、アサリが約2トンほども放流され、それらを網と軍手、アサリを掘る道具などで捕っていく。
 普段、魚や貝などに触れる機会が減った現代、自然と直に触れ合える数少ない貴重な体験ができるとして、多くの観光客や家族連れで賑わう。全国一のスケールをもった初夏の風物詩である。
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2007/10/24


【潮】 Chou The Character for Tide

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 大自然をテーマとする親しみやすい字。
 本来は水と艸と日だけを合わせた字で、後で月が加わりました。日(太陽)の上下に草があります。左右が反対の字体もあります。月がはじめて加わるのは篆文(てんぶん)です。古代、太陽と月の天体の形そのものを表すためにその字の真ん中に点を付けることがありました(例外あり)。現在の「日」の真ん中の線はこういう由来です。また他の字と間違えないためでもあります。例えば、環の中の○と太陽を区別できるように。(実は、詩的な言葉使いでは、太陽、月、星はよく玉にたとえられました。『荘子』でもそうです。)
 潮の甲骨文字と金文(きんぶん)の旧字体には月の部分がまったくありません。勿論、古代人が月に興味がなかったというわけではありません。ただ、月の引力は潮の満ち干を起こさせるといった科学的な因果関係についての認識がなかっただけだと思われます。
 『百人一首』などのような平安文学をみても月に対する日本人の特別な思い入れがわかりますが、それほどまででないにしても、古代中国人の月への執着も著しいものです。青銅器に刻まれた金文にある望という字には、月を4週に分かつ時間の捉え方が見られます。また、この字には、月への執着だけではなく、月の引力発見にまで至らないものの、冷静な天文学的な、雲気などの観察との関係もみられます。
  
■ 潮・金文(きんぶん)
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2007/10/4


堂ヶ島 Dou-ga-shima Dogashima

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 堂ヶ島(どうがしま)は、静岡県賀茂郡西伊豆町仁科の駿河湾にある景勝地であり、その美しさから「伊豆の松島」と呼ばれている。
 最大の魅力は堂ヶ島桟橋の近くに存在する亀島の洞窟である天窓洞(てんそうどう)で、海蝕によってできた洞窟の天井が陥没して天窓のように見えるところからその名が付いた。国の天然記念物に指定されている。
 堂ヶ島の沖に浮かぶ象島・中の島・高島の3島は三四郎島と総称され、干潮時になると幅30mの瀬石の橋で陸地と結ばれるトンボロ現象で知られている。橋は歩いて渡る事ができ、県の天然記念物に指定されている。
 堂ヶ島の小高い丘には面積9ヘクタールの「らんの里堂ヶ島」があり、屋内のランの展示と屋外の植物が一体となり、季節の移り変わりを感じることのできる植物園となっている。
 堂ヶ島は、自然の恵みをたっぷり堪能出来る名勝である。
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浮島海岸 Futou-kaigan Futo Coast

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 浮島海岸(ふとうかいがん)は、静岡県賀茂郡西伊豆町仁科にある、延長900mほどの海岸である。
 伊豆有数のダイビングスポットであり、透明度は高く環境がよい。また、海水浴場の裏側には、干潮時に塩溜まりができるポイントがあり、磯遊びや観察が楽しめる。
 近くには堂ヶ島や恋人岬などの見所もあり、マリンスポーツのメッカとなっている。
 知る人ぞ知る、海の沈む夕日の大変美しい絶景スポットとしても有名で、美しく光る海と入りくんだ海岸線、いくつもの奇岩に包まれた、磯釣りの穴場でもある。
 また、灯明ケ崎遊歩道は、浮島海岸の北端から絶壁や奇岩の海岸線沿いに田子まで約1時間の散策が楽しめ、途中には磯特有の草花が群落している。
 浮島海岸は、雄大な自然と海に恵まれた景勝地である。
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2007/9/21


瀬浜海岸(堂ヶ島のトンボロ) Sebama-kaigan(Douga-shima-no-tonboro) Sebama Beach (The Tombolo in Dogashima)

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 瀬浜海岸(せばまかいがん)は、静岡県賀茂郡西伊豆町の景勝地・堂ヶ島(どうがしま)にある海岸である。
 干潮時になると、海に浮かぶ三四郎島と総称される、象島・中ノ島・高島の3つの島と、瀬浜海岸とを結ぶ、幅約30mの歩いて渡ることが出来る瀬石の橋が現れるトンボロ現象が起きる事で知られており、県の天然記念物に指定されている。
 源氏再興の昔、瀬浜がつなぐ中の島に隠れ住む「伊豆の三四郎」と呼ばれる若武者と恋に落ちた、小雪という娘の悲しい伝説も伝わっている。
 訪れるならば、日程によっては渡れない日も存在するので、あらかじめよく調べておくことが必要とされる。
 瀬浜海岸におけるトンボロは、ロマンティックな伝説を持つ、日本でも非常に珍しい現象である。
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知林ヶ島・小島 Chirin-ga-shima Ko-jima Chiringashima and Kojima

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 知林ヶ島・小島(ちりんがしま・こじま)は、鹿児島県指宿市東方の霧島屋久国立公園内にある無人島である。
 知林ヶ島は、田良岬北方海上に浮かぶ周囲3kmの島で、小島は知林ヶ島から北に約320m離れたところに浮かんでいる、更に小さな島である。
 干潮時には浅瀬が露出し、さつま半島から知林ヶ島まで歩いて渡れるようになる。また、小島の周辺は絶好の釣り場ともなっている。
 昔は、島の周りにクロマツ林が鬱蒼と茂り、浜風に揺られる葉の音がチリンチリンとこすれ合って聞こえたので「知林ヶ島」という名前となったと伝えられる。
 現在はマツクイムシの被害でほとんどなくなってしまったが、小島には立派なクロマツ林が残っている。
 知林ヶ島・小島は、コバルトブルーの錦江湾に浮かぶ、美しい景勝地である。
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2007/8/15


鵜ノ崎海岸 Unosaki-kaigan 

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 鵜ノ崎海岸は秋田県男鹿市船川港に位置する海岸である。
 男鹿国定公園の一部であり、男鹿半島南部から台島までの約1・5キロの地域をさす。日本の渚100選にも選ばれている風光明媚な場所。
 環状に広がる磯で、干潮時には全国でも珍しい200メートルほどの遠浅の岩場が広がり、貝や魚を取るなどの磯遊びができる。
夏場には海水浴やキャンプに訪れる観光客で賑わい、カップルや家族連れなど多くの人々が訪れる。
 夕暮れ時には海面全てが金色に輝き、岩場や波の影が連なる絶景を生み出し、男鹿半島でも屈指の夕日の眺望ポイントとして人気が高い。
 鵜ノ崎海岸は大人から子供まで、楽しむことができる海岸である。
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2007/6/11


桑名宿 Kuwana-juku Kuwana-juku

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 東海道を品川宿から数えて四十二番目の宿場に当る桑名宿(くわなじゅく)は、現在の三重県桑名市にあたる。「その手はくわな(桑名)の焼き蛤」と掛詞に残っているとおり、蛤が有名。
 桑名は宿場町として栄える以前から、物資の集積地、海運の中継港として栄えており、またお伊勢様として知られた伊勢神宮への参拝に向かう旅人にとっては、伊勢国への東の玄関口でもあった。
 桑名宿の一つ手前、名古屋の宮宿との間には木曽三川が流れており、越えることが大変難儀だったため、海上七里を船で渡る「七里の渡(わたし)」が設けられていた。歌川広重の東海道五十三次絵に「桑名 七里渡口」として描かれている。この航路は満潮時と干潮時で異なり、所要時間も一定していなかった。
 船着き場跡には伊勢神宮遙拝用の一の鳥居があり、伊勢神宮への参道を示す「伊勢国一の鳥居」とも呼ばれていた。この鳥居は今でも、伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられている。
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