阿波十郎兵屋敷 Awajuuroubee-yashiki Awa Jurobe's House
|
江戸時代に爛熟期を迎えた浄瑠璃の傑作、「傾城阿波の鳴門」の主人公として知られる坂東十郎兵衛。
その屋敷は今も残され、浄瑠璃をいまに伝える建物として、この地に佇んでいる。
約300年前の建物は、剛健な印象を残す門構え、黒松と自然石を巧みに配した元禄様式の日本庭園などともに、当時の気風を感じさせる。
この屋敷の主であった板東十郎兵衛は、今で言えば米の「密輸」を司る、公にできない職務を務めていた。当時、各藩が米を独自に調達することは御法度であったが、阿波藩は藍作と製塩を奨励したために米が不足しており、秘密裏に十郎兵衛に調達役を負わせたのである。
のち、彼の部下の不正が明らかとなり、藩は罪状を明らかにせぬまま、十郎兵衛を処刑することで幕府の追及を逃れた。このことが世の人の同情を誘い、彼を題材とした浄瑠璃の上演へとつながるのである
その屋敷は今も残され、浄瑠璃をいまに伝える建物として、この地に佇んでいる。
約300年前の建物は、剛健な印象を残す門構え、黒松と自然石を巧みに配した元禄様式の日本庭園などともに、当時の気風を感じさせる。
この屋敷の主であった板東十郎兵衛は、今で言えば米の「密輸」を司る、公にできない職務を務めていた。当時、各藩が米を独自に調達することは御法度であったが、阿波藩は藍作と製塩を奨励したために米が不足しており、秘密裏に十郎兵衛に調達役を負わせたのである。
のち、彼の部下の不正が明らかとなり、藩は罪状を明らかにせぬまま、十郎兵衛を処刑することで幕府の追及を逃れた。このことが世の人の同情を誘い、彼を題材とした浄瑠璃の上演へとつながるのである
- 住所
- 〒771-0114 徳島県徳島市川内町宮島本浦184
- 名前
- 阿波十郎兵衛屋敷