NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/22


千尋岬の化石漣痕 chihiromisakino-kasekirenkon 

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 足摺岬の西、高知県土佐清水市の三崎地区には、三崎層群という約2000万年前の地層が分布している。浅い海に、砂岩と泥岩の互層が堆積したものである。
 ここの千尋岬(ちひろみさき)にある砂岩層の表面には、地層が単一方向に傾いている単斜構造の化石漣痕(かせきれんこん)が、200メートルにも及ぶ範囲に広がっている。
 漣痕とは、浅い海底の砂の表面にできた漣(さざなみ)の跡のことをいう。
 波の化石である。
 昭和二八(1953)年、国の天然記念物に指定された。
 そのほか三崎層群の中には、生物の痕跡がみられる生痕化石もあり、このあたりの太古の地面の記憶を今に伝えている。
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2008/5/2


爪楊枝 Tsuma-youji 

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 爪楊枝(つまようじ)は、主に歯を清潔に保つために用いられる先の尖っている、あまり長くない木製の細い棒である。
 古来では楊柳(ようりゅう)が素材として用いられていた為、楊枝と呼ばれ、先端を意味する爪が付くようになったといわれる。
 現在では、国内においては白樺(しらかば)が原材料として多く用いられ、近年では、合成樹脂などの製品も見られる。
 その起源は定かでないが、一〇万年前のネアンデルタール人の歯の化石から、楊枝のようなものを使用した痕跡が見つかっているという。
 日本には、奈良時代に仏教が伝来した際に伝わったといわれ、先端を硬いもので砕き、毛筆状にして歯ブラシのように使用する房楊枝(ふさようじ)と、先端を尖らせたものと二種類あったという。
 繰り返し使用することを前提にした高級品などが世界中に存在し、日本では末端を「こけし」に似せ、凹凸の飾りが付けられていることが多いという。
 一本あれば何かと重宝する、食卓における名脇役である。
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2007/10/5


大島 シュードタキライト Ooshima shudo-takiraito 

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 シュードタキライトは、断層が高速で動いた時に両側の岩石が摩擦熱によって溶け、それが急激に冷えて固まってできる黒色ガラス質の岩である。古い時代に地震を発生させた震源断層そのものであり、「地震の化石」と呼ばれる。
 大島(おおしま)は、八幡浜市(やわたはまし)沖合の宇和海に浮かぶ5つの島からなる。大島本島の南端部に、約500mにわたって分布する大島変成岩の最下部には、シュードタキライトが発達している。これを含む断層帯は3帯あり、それぞれ幅2~3m、長さ10~50mで国内最大級。今から5~6千万年前の、当時の中央構造線の活動に伴って形成されたと考えられている。
 大島のシュードタキライトは、1995年に発見された。規模が大きく学術的にも非常に価値の高いものであることから、市の天然記念物に指定されている。八幡浜市図書館の入り口には、シュードタキライトが展示されている。
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2007/9/13


祇園山 Gion-yama Mt. Gionyama

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 宮崎県五ヶ瀬町にある標高1307メートルの祇園山(ぎおんやま)は、九州のほぼ中央に位置し、今から4億3千万年前に九州で最初に顔を出したといわれる山である。地質調査により、日本最古の山であることが判明し、九州島発祥の地ともいわれている。
 京都にある八坂神社が神仏習合の祇園感神院だったとき、感神院で修行した行者がこの山に入り修行し、麓に遥拝所(ようはいじょ)とよばれる、遠くからでも祈願が可能な場を建築した。遥拝所はその後、祇園神社といわれるようになり、山の名も祇園山と呼ばれるようになった。
 日本有数の古生代シルル紀の化石産地であり、山頂付近の石灰岩からこの頃生息していたクサリサンゴ、三葉虫など海に棲む生物の化石が出土している。
 祇園山一帯は多くの化石が見られるほか、高山植物の宝庫としても知られる。山頂からの二子山、阿蘇山などの眺めも素晴らしい。
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2007/8/30


茨城 西念寺 Ibaraki Sainen-ji Ibaraki Sainenji Temple

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 浄土真宗別格本山 稲田山西念寺。
 鎌倉時代の初め、越後への流罪が解かれた親鸞は、招かれて茨城県笠間市稲田のこの地に草庵を結び、布教をしていた。
 建保二(1214)年から寛喜四(1232)年のことである。
 この間、根本教典の「教行信証」を記し、その後京都に戻った。
 境内にはお葉付き銀杏をつけるイチョウの珍種がある。2000年11月15日に県の文化財に指定された。
 銀杏は化石の植物といわれ、その起源は百万年以前に遡る。この木は老木ではないが、それが親鸞聖人が蒔いたものと思って見れば、参拝の念佛者にとって特になつかしいものである。
 参拝者は一粒の実を参拝の記念に蒔いて、深き佛縁を喜んでいる。
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2007/7/27


埋木細工 Umoregi-zaiku Umoregi-zaiku (Bogwood Carvings)

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 埋木細工(うもれぎざいく)は、宮城県仙台市の青葉山に今も伝わる伝統工芸である。
 その青葉山から炭化した「埋木」が発見されたのは、文政五(1822)年のこと。仙台藩の足軽武士・山下周吉が発見し、様々な工夫を行い、器や神饌の下敷きに使用される掻敷(かいしき)を作ったのがその始まりといわれている。
 埋木とは、三百万年~五百万年前の地層から採掘された、針葉樹の炭化した珪化木(けいかぼく)という、いわゆる植物の化石であり、石炭になる一歩手前の状態のものである。
 全国的にも類を見ない特異な工芸資材であり、今では入手も困難なものもある。
 木などを刃物で刳る刳物(くりもの)技法が用いられ、拭漆(ふきうるし)にて艶出を行う。7~8回繰り返し拭きあげると、木とは思えないような深い光沢と重量感あふれる作品が誕生する。
 伊達藩下級武士たちの内職として彼らの懐を暖めた技術は、数百年の時を経て芸術の域にまで到達し、今も私達の目を楽しませてくれる。
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2007/5/25


然別湖 Shikaribetsu-ko 

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 然別湖(しかりべつこ)は、北海道河東郡上士幌町にある大雪山国立公園唯一の自然湖である。
 標高810m、周囲12.6km、最大深度108mで、道内では最も高い場所にある。
 火山の噴火口の陥没により出来たカルデラ湖とも、火山の噴火により川が堰き止められて出来た火山性堰止湖とも言われている。
 湖北には、弁天島と呼ばれる小さな鳥居が立つ小島があり、周辺には東雲湖と駒止湖が存在する。
 湖中には天然記念物のオショロコマがおり、周囲には生きた化石と言われるナキウサギやキタキツネ、トラツグミ、オジロワシ、クマゲラ、アオサギ等の珍しい動物が多数生息している。
 夏はカヌーや遊覧船、冬には凍結した路面でのスノーモービルなどを楽しめる。
 然別湖は、カナダや北欧の湖を思わせる、美しい湖である。
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