高知 茶堂 Kouchi chadou
|
高知の梼原(ゆすはら)町には、茶堂という、ちょうど辻堂のような建物が建っているところがいくつもある。起源は古く、慶長9年(1604年)から11年にかけて津野山郷各村々に茶堂を建て、弘法大師、考山霊、三界万霊を祭り、厄払招福の祭りをする申し合わせがなされたと、伝えられている。
木造平屋建、茅葺屋根、板敷きの素朴な形式であって、木像、石像等の諸仏を安置して祀り、津野氏の霊を慰め、行路の人々に茶菓の接待を地区民が輪番で行い、信仰と心情と社交の場として、うるわしい役割を果たしてきた。
毎年お盆の近くになると村人が交代でここに詰め、通りがかった旅人に無料でお茶とお菓子の接待をする。
おそらく、旅人の姿に、盆に帰ってくる自分たちの祖先の霊を重ね合わせているからであろう、ここにも茶屋に通じる境界越えの儀礼が隠されている。
木造平屋建、茅葺屋根、板敷きの素朴な形式であって、木像、石像等の諸仏を安置して祀り、津野氏の霊を慰め、行路の人々に茶菓の接待を地区民が輪番で行い、信仰と心情と社交の場として、うるわしい役割を果たしてきた。
毎年お盆の近くになると村人が交代でここに詰め、通りがかった旅人に無料でお茶とお菓子の接待をする。
おそらく、旅人の姿に、盆に帰ってくる自分たちの祖先の霊を重ね合わせているからであろう、ここにも茶屋に通じる境界越えの儀礼が隠されている。
- 住所
- 高知県高岡郡梼原町
- 名前
- 高知 茶堂