NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/11


椅子 Isu chair

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 椅子×職人技
 左の椅子には木肌を磨きこむ木工職人の技が、そして右のそれには革の肌を着せる椅子張り職人の技が冴える。
 一本脚が印象的な木の椅子。その脚の部分に轆轤(ろくろ)を回して木を削る「挽き物」の技術が用いられている。回転運動を利用して作られた造形はじっとしているのに今にも回りだしそうである。
 もう一方は、全身飴色の革がモダンで艶かしい。アパレルショップのためにデザインされたこのイスはスチールバーに厚革を巻いてあるものであるが、その巻きとミシン回しに椅子張りの高度な技術が活かされている。
■一本脚チェア(左)
・マホガニー材 オイル仕上げ
・W×D×H×SH (mm)
540×440×710×450
■チェア(右)
・スチールバー、厚革巻き
・W×D×H×SH (mm)
622×670×750×420
・デザイン(2点とも)
 インテンショナリーズ
■プロデュース
 ubushina 立川裕大
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2007/5/10


ブナコ照明器具 Bunako-shoumei-kigu Bunaco Lighting Fixture

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 ブナコとは、ブナのテープを必要な分だけコイル状に巻き、少しずつスライドする事で立体を作り出す技法。日本の原生林をなすブナの木はかつて輸送用の林檎箱に使用されていたがブナコの技術が開発されると、食器や照明器具に使われるようになる。
 この照明は赤い光の筋を境に上下対象の大きなラッパ型のブナコを2つ作り、それをブナコのテープで繋ぎ合わせて制作したスタンドライトのケース。
 中央の繋いだ部分は他と比べてブナコのテープ同士の重なりが薄いため、この照明の大きな特徴となる赤い光が透き通る。
 「Lounge O」というクラブのためにデザインされ、暗めの内装の中で幻想的な独特の光を放っている。また熱抜きのために上下に穴を用意し、電球交換は金属のベースからブナコを取り外して行えるように工夫されている。
・サイズ W×D×H(mm)
 400×400×1800
・デザイン
 インテンショナリーズ
■プロデュース
 ubushina 立川裕大
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2006/12/17


南木曽ろくろ細工 Nagiso-rokurozaiku Nagiso Turnery

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 長野県木曽郡南木曽の伝統工芸「南木曽ろくろ細工」。栃、欅、栓等の原木の美しい木目を生かした挽物細工である。昭和55年に国の伝統的工芸品の産地に指定された。
 起源は明らかではないが、古文書によれば宝永元年(1704年)から享保13年(1728年)の間に、木地師が運上銀を納め、盆、椀などの木地荷物を名古屋、大阪方面へ供していたことが記されており、江戸時代中期には白木の挽物(ひきもの)がこの地方で生産されていたことが窺い知れる。
南木曽ろくろ細工は、天然木の木質、木の味など細かな変化に合わせて作る製品が決められる。良木をひと目で選別できるようになるには、30〜40年かかるといわれるほど、経験がものをいう作業なのだ。
 古来お盆、お椀、菓子器、茶托などが造られてきたが、近年では高い芸術性を追及する作品も現われている。
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2006/12/15


川北良造(人間国宝) Kawakita Ryouzou(Ningen-kokuhou) Kawakita Ryozo (Living National Treasure)

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 日本を代表する木工芸作家。重要無形文化財「木工芸」保持者。(1994年認定)
 昭和9年9月1日石川県山中町生まれ。
父の川北浩一、木工芸作家氷見晃堂(ひみこうどう)に師事して、木工の挽物(ひきもの)技法を修業。昭和37年(1962)第9回日本伝統工芸展初入選、昭和41年、昭和43年日本伝統工芸展日本工芸会会長賞受賞、以後鑑査委員などを歴任。多数の賞を受賞。
 木材を轆轤(ろくろ)で回転させながら刃物で打つ椀・鉢・盆等の丸い器物を削り出す木工逸物技法に加え、欅を中心に桑・楓・黒柿、栃等素材の特色を生かし、伝統的な筋挽きや象嵌(ぞうがん)技法に独自の工夫を加え、その堅実な技法を駆使して、現代感覚に溢れる清新な優品を発表している。
 主な作品では、「欅造方盛器」「神代欅盛器」「黒柿造合子」「玉椿造盛器」などがあり、いずれも木が持つ素材の美しさを最大限に引き出された、見事な作品である。
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独楽遊び Koma-asobi Top spinning

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 種類と仕掛けの多さでは、日本の独楽は他国の追随を許さない、伝承された多くの遊び方が残っている。
 回し方だけ見ても、軸を親指と人差し指でつかんで軸をひねってまわす方法や、両手をすり合わせて軸をもむようにしてまわすもの、ヒモを巻きつけてほどくことで生じる力を利用して回転させて遊ぶものや、糸をひねって独楽を吊り上げ、床に落として回転させるものなどがある。
 遊び方は、独楽の種類によって豊富だ。独楽同士をぶつけあって勝負を競う遊びや、回転する時間を競う遊び、さらに技を競う遊びもある。一方、仲間がいなくても、回転した際の形や模様の変化を楽しむもの、仕掛けによって鳴る音を楽しめるものもある。また、日本では扇や傘の上で回したり、綱渡りさせたりする演芸も広く知られている。
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