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西尾市東部に位置する標高一六〇m余りの万灯山(まんとうやま)。その山の西斜面で盆の行事として行われる火祭りが八九〇年にわたる歴史ある「鍵万燈(かぎまんとう)」である。
この周辺の山々には真言宗と天台宗の寺が多くあり、応徳・寛治の頃に争いが続き多くの死者を出したといわれている。山頂には犠牲者である僧兵の霊が祭られており、その霊を鎮めるために一〇八の火を灯して供養したのがはじまりとされている。
一〇八のスズミとも呼ばれる松明(たいまつ)が約二〇〇mにわたって並べられ、その灯線は先の曲がった道具である鉤(かぎ)の形に見えることから「かぎ万燈」と呼ばれるようになった。夜空にくっきりとその形が浮かび上がる、幻想的なお盆の夜の行事である。
西尾市無形民俗文化財に指定されている。
この周辺の山々には真言宗と天台宗の寺が多くあり、応徳・寛治の頃に争いが続き多くの死者を出したといわれている。山頂には犠牲者である僧兵の霊が祭られており、その霊を鎮めるために一〇八の火を灯して供養したのがはじまりとされている。
一〇八のスズミとも呼ばれる松明(たいまつ)が約二〇〇mにわたって並べられ、その灯線は先の曲がった道具である鉤(かぎ)の形に見えることから「かぎ万燈」と呼ばれるようになった。夜空にくっきりとその形が浮かび上がる、幻想的なお盆の夜の行事である。
西尾市無形民俗文化財に指定されている。
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