NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/16


小槌 Kozuchi Kozuchi (Magical Hammer)

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 通常、小槌は物を打ち付けたり、潰したりする道具だが、七福神の一柱の大黒様が持つ「打出の小槌」は、振ると財運と衣食住の幸せをもたらすとされ、米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った微笑の長者形は愛らしささえある。袋を背負っているのは、大国主が日本神話で最初に登場する「因幡の白兎」において、八十神たちの荷物を入れた袋を持っていた為である。また、大国主がスサノオの計略によって焼き殺されそうになった時に、鼠が助けたというおとぎ話から、鼠が大黒天の使いであるとされる。当初の大黒天は、破壊と豊穣の神として信仰され、後に豊穣の面が残り、食物・財福を司る神となった。
 その他に「一寸法師」や「貧乏神と福の神」という昔話にも「打出の小槌」は出てきて、願いを叶えるものとして使われている。
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2007/1/29


増田三男(人間国宝) Masuda Mitsuo Mitsuo Masuda (Living National Treasure)

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 明治四十二(1909)年4月24日、埼玉県に生まれる。平成三(1991)年、重要無形文化財「彫金」の保持者に認定される。
 東京美術学校(現東京芸術大学)金工科彫金部を卒業後、富本健吉の指導を受けながら数々の作品を世に出してきた。
 彫金とは、ノミなどを用いて、金工品の素地を彫ったり打ち出したりして装飾する技法をいう。氏の作品は、銀・銅・黄銅・鉄などを打ち出して成形した壷や箱に、自然からヒントを得た模様を彫りこんだ、季節感に富んだ点に特徴がある。特に、めっきを施した作品が高い評価を得ているという。
 かつて氏が浦和高校で教鞭を取っていた際、「人間は素質だけではなく努力だ。努力できることこそが才能だ」と語ったとか。その言葉通り、七〇年あまりもの間第一線で活躍してきた氏の作品には、「美」の表現者としての志が生き生きと息づいている。
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