NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/7


羽田神社 Hada-jinja 

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 「羽田のお山がけ」でも知られる、宮城県気仙沼市にある羽田山の麓に鎮座するのが、羽田神社(はだじんじゃ)である。
 おおよそ千三百年前の奈良時代、養老五(721)年に、行基によって五穀豊穣、無病息災を祈って創建されたといわれる。
 また、大同元(806)年には坂上田村麻呂により再建されたとも伝えられる。
 その後、一端は荒廃するものの建久三(1190)年、豊後守・尾形三郎惟義(これよし)によって再興。以後は廃れることなく、波多権現や羽田山大権現、羽田三所権現などとも称されながら、本吉北方二一ヶ村の総鎮守として祀られ、奥東の古社として今に至っている。
 境内には本殿の両隣に樹齢千年を超えるといわれる、巨大な杉の木が二本、聳え立っている。
 同社を再興した尾形三郎惟義の嫡男小太郎と次男の二人が、文治二(1186)年に植えたとする社伝があり、本殿向かって右の杉が太郎坊、左の杉が次郎坊といわれ、千年を経た今も、参拝者達に親しまれている。
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2007/8/16


八戸三社大祭 Hachinohe-sansha-taisai 

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 東北の夏真盛り、七月の終わりに行われる八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)は、 約二八〇年の歴史を誇る八戸最大級の伝統あるお祭りで、国指定の重要無形民俗文化財とされる。
 享保六(1721)年、法霊社と呼ばれていた頃の龗(おがみ)神社で、豊作を祈る祭りとして始められた。当時の記録によると約百年後の天保四(1833)年、現在の様に山車はなく神輿と一緒に行列に参加している。その後明治二九(1896)年に「新羅神社」と「神明宮」が参加して三社の大祭となった。
 毎年七月三一日から八月四日までの五日間、豪華絢爛な山車が町を練り歩く祭りは、八月一日と三日に行われる龗神社、新羅神社、神明宮の三社の神輿の行列と、伝説や童話、歌舞伎などを題材に飾り付けられた二〇数台の山車が町を流す情緒ある風景が大きな見どころだ。
 前夜祭、お通り 、中日、お還り、後夜祭という五日間は、どの日も熱気に溢れ、心地良く聞こえてくる太鼓や笛のお囃子の音色などが見物客を魅了している。
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2007/8/7


中新田の虎舞 Nakaniida-no-tora-mai The Tiger Dance in Nakaniida

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 中新田の虎舞(なかにいだのとらまい)は、宮城県加美郡加美町にて毎年四月二九日に行われている催事である。県の民俗文化財民俗芸能に指定されている。
 六〇〇年前、奥州の大名・大崎氏が「雲は龍に従い風は虎に従う」の故事にならって、明神の初午祭に奉納したのが始まりと伝わる。
 町は春になると風が強く、昔から度々大火に見舞われていた。
 そこで、虎の威をかりて風を鎮め、火伏せの祈願をし、山車と共に火消組の手によって火伏せの虎舞を舞わせ、城下をねり歩き、商人たちの繁昌と風禍火難防止の思想の高揚に役立たようとはじまったのが虎舞である。
 数台の山車にそれぞれ太鼓を乗せ、笛、三~六頭の虎がついて、各家々や屋根の上で舞う。
 中新田の虎舞は、火伏せ祈願として特色ある民俗芸能である。
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2007/8/2


柳津虚空蔵尊大祭 Yanaizu-kokuzou-son-taisai Yanaizu Kokuzoson Taisai (Grand Festival)

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 柳津虚空蔵尊大祭(やないづこくうそんたいさい)は、宮城県登米市津山町にあり、福島の会津柳津と山口の周防に並ぶ日本三大虚空尊の一つに数えられる柳津虚空蔵尊で、毎年四月と十月の十二~十三日にかけて行われる例祭である。
 その興りは奈良時代の神亀三(726)年、万葉集編纂で知られる僧・行基によって天下泰平、国家安泰を願って虚空蔵菩薩を刻み開基、創建されたとされ、奥州でも屈指の霊山・霊場の祈願寺として広く知られている。
 大祭では、正午から山海の珍味をお膳に盛り、行列して運ぶ「献膳行列」が行われ、その後に家内安全や交通安全、受験合格などを記した護摩祈祷が行われる。
 春と秋には県内外から大勢の参拝者が訪れ、今も篤い信仰を集めている。
 いつもの賑やかなお祭りとは違い、お膳を運ぶ荘厳な行列を見守り、炎と共に天に昇っていく祈祷に祈りを捧げる静かなお祭りも良いかもしれない。
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2007/8/1


どんと祭裸参り Donto-sai-hadaka-mairi Naked Parade of Donto Festival

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 どんと祭裸参り(どんとさいはだかまいり)は、宮城県の神社にて行われる行事である。
 どんと祭は、1月14日の小正月に、天神社、神明社、八幡神社、金刀比羅神社、青麻神社の五つの神社にて行われている。
 祭りでは、正月の松飾りやしめ縄、古神符などを神社に納め、御神火で燃やして商売繁盛、無病息災を祈る。
 裸参りは、どんと祭の最中に鳥追い棒を持った白サラシやパッチを身に着けた100名前後の若者たちが「ヤー、ホイホイホイ」のかけ声とともに町中を練り歩き、神社に参詣するもの。
 裸参りがいつ頃から始まったのかは定かではないが、250年程前の記録が残されており、この時代の「酒杜氏」が、醸造安全、吟醸祈願を願って参拝したのが始まりと言われている。
 どんと祭裸参りは、酒杜氏の古式の神詣に習い、盛大に神送りをする神事である。
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吉岡八幡神社 やぶさめ Yoshioka-hachiman-jinja Yabusame 

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 吉岡八幡神社(よしおかはちまんじんじゃ)は、宮城県大和町吉岡町裏にある神社である。祭神は応神天皇。
 やぶさめは、神社の秋季大祭にて行われる行事である。
 元和四(1618)年、仙台藩祖伊達政宗の三男・宗清により下草から吉岡へ移され、新造されたのが吉岡八幡神社の創祠とされる。
 寛永一一(1634)年、玄米15石ならびに諸神具を奉納し、祭例にはやぶさめを行っていたものが、現在まで伝えられている。
 祭礼には、五穀豊穣を祈願し、御神輿や子供神輿などの行列が町内を巡行した後、当たり矢によって翌年の吉凶を占うやぶさめが奉納される。
 白衣・袴を着、たすきをかけた姿の氏子が約60mの区間を疾走する馬上から、的をめがけて鏑矢を射る姿は迫力がある。
 吉岡八幡神社のやぶさめは、多くの人が訪れる勇壮な神事である。
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