NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/11


土瓶 Dobin 

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 土瓶(どびん)とは、湯を沸かすために用いる道具の一種で、基本的に陶磁器できたものの総称である。同じ用途で、金属でできたものは「やかん」と呼ばれる。
 やかんのように直接火にかけられるものもあるが、磁器製の場合は急須の代わりとして用いられ、陶器、磁器にかかわらず急須より比較的大きいものが多い。
 その形状はやかんや急須とほぼ同じで、湯をためておく胴部に注ぎ口がつき、胴部の上に熱を伝えにくい竹や籐などを用いた持ち手が付く。
 茶の湯では急須のように容器の中で茶をたてることはせず、主に茶碗に湯を注いで茶をたてるため、土瓶が用いられている。
 ただ、取っ手が胴の上部につく上手(うわで)のものは、それが急須であっても土瓶と称することもある。
 保温性のよい陶磁器でできた土瓶は、火を通しすぎることなくお茶の味を引き立ててくれ、茶の湯の名脇役として茶室をはじめ、様々な場面で活躍している。
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2008/3/6


興福寺 大湯屋 Koufuku-ji Ooyuya Kofuku-ji Temple, Ooyu-ya Bathhouse

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 興福寺(こうふくじ)は、奈良県奈良市登大路町にある法相宗大本山の寺院である、藤原氏の氏寺である。本尊は釈迦如来で、西国33箇所第9番、西国薬師霊場第4番札所とされている。
 天智天皇八(669)年、藤原鎌足夫人により現在の京都市山科区に山階寺(やましなでら)という名称で創建され、和銅三(710)年、藤原不比等によって現在地に移転、興福寺と改称された。
 大湯屋(おおゆや)は、五重塔の東方に建っている中世の風呂で、創建年代は不明であるが、現在のものは応永三三(1426)年頃の再建とされ、国の重要文化財に指定されている。
 南北四間・東西四間の本瓦葺で、西側は入母屋造、東側は切妻造となっており、中には口径136cmの大きな鉄の湯釜が2基存在し、沸かしたお湯から立ちのぼる蒸気にあたる蒸し風呂となっている。
 中世以後は、大衆蜂起の衆議所としても使われた。
 興福寺の大湯屋は、中世の浴室建築として大変貴重な建物である。
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2007/9/19


殿様湯跡 Tonosama-yu-ato 

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 殿様湯跡(とのさまゆあと)は、鹿児島県指宿(いぶすき)市西方にある、かつて領主・島津氏が使っていたという湯殿である。市の文化財に指定されている。
 江戸時代、薩摩藩を治めていた島津家の温泉別荘跡で、現存の浴槽は天保二(1831)年、第二七代薩摩藩主・島津斉興(しまづなりおき)によって摺ヶ浜より移設されたもの。
 浴槽は、山川石と呼ばれる加工しやすい凝灰岩を組み合わせて造られており、お湯が4つの湯壺を次々にまわり、適温になるように工夫されている。浴室には洋風のタイルが使われており、大変豪華なものだった事が伺える。
 奥には「湯権現」が祀られており、現在の浴舎の前には「二月田(にがつでん)温泉殿様湯」の石碑が据えられ、代々藩主の名を記した看板や丸に十の字紋を染めた暖簾がかけられている。
 殿様湯跡は、風格ある歴史を偲ばせる史跡である。
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2007/7/27


台ヶ森焼 Daigamori-yaki 

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 そのお湯は刀傷に効くといわれ、仙台藩伊達家の湯治場の一つとなっていた台ヶ森(だいがもり)。
 そこに侍達のための療養所が建てられ、その後各種方式の窯を築き、仙台北部の吉田川上流に位置する台ヶ森から取れる陶土と亜炭鉱質の粘土を上薬として様々な焼き物が生まれていった。それが台ヶ森焼(だいがもりやき)の始まりだといわれている。
 台ヶ森一帯は昔から石炭鉱として知られ、採掘も行われていたこともあり、亜炭や鉄、銅などの様々な含有鉱物が織り成す複雑な色合いが、焼き物の肌に味のある美しさを映し出す。
 鉄分が放つ美しさと偶然から生まれる銅のはしりが調和した、落ち着いた印象の焼き物は、手に取るものに安らぎを与えてくれる。
 付近からは遺跡として窯が出土されるなど、古来から周辺では陶芸が盛んに行われていたことを伺わせ、この地の土が焼き物に適していることを今に伝えている。
 湯治にやってきた侍達も、この時ばかりは戦を忘れ、のんびりと陶芸をして余暇を楽しんでいたのかもしれない。
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2007/6/7


ニセコ 大湯沼 Niseko Ooyu-numa Niseko Oyunuma Pond

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 ニセコの大湯沼(おおゆぬま)は、北海道磯谷郡蘭越町にある沼である。
 チセヌプリスキー場の麓にある湯本温泉郷に存在し、沼自体が温泉の源泉となっている。
 南北90m、東西50mほどの大きさを持つ熱湯の沼で、周囲には3、4分で1周できる遊歩道が敷かれている。
 ボコボコ湧き出す湯源の表面に浮く黄色い湯花は、球状硫黄と呼ばれ、学術上大変貴重なもの。
 湯温の平均は70度ぐらいで、一番熱いところでは360度もの温度があり、白い湯気と硫黄の匂いが立ち込め独特の雰囲気を作っている。
 ニセコの大湯沼は、四季折々に変化する美しい自然に囲まれた景観を持つ、ニセコ観光の名所にもなっている沼地である。
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