NIPPON Kichi - 日本吉

2007/2/23

出石焼 Izushi-yaki Izushi Ware

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 透き通るような白を特徴とする白磁、出石焼(いずしやき)。兵庫県の出石町に古くから伝わる伝統工芸品だ。
 歴史は江戸時代半ばに遡る。天明四(1784)年に陶器を焼いたのがはじまりとされる。その後、地元で大量の白磁の鉱脈が発見されたことから時の藩主の庇護を受け、有田から陶工を招いて出石の城下町で磁器づくりが盛んになったという。
 磁器産地の中で唯一「純白」を誇る白磁、そしてその美しさをきわだたせる精緻な紋様彫刻の技は非常に高度だ。明治時代にはパリや東京の博覧会に出品、一躍出石白磁の名声を高めた。戦後には出石焼の作品が日展の特選に選ばれるなど作家活動が盛んになる。昭和五五年には国の伝統工芸品に選ばれた。
 絹を思わせる白を唯一の個性とする出石焼は、陶工の磨かれた技が生み出す最高の「白磁芸術」である。

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住所
兵庫県豊岡市出石町
名前
出石焼




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