NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/11


深山和紙 Fukayama-washi 

Jp

 深山和紙(みやまわし)は、山形県西置賜郡白鷹町深山に伝わる手漉き和紙である。県の無形民俗文化財に指定されている。
 その起源は遠く室町時代末頃まで遡り、郷土に残る古文書によれば、江戸時代初期にはすでに上り紙(のぼりかみ)として、江戸にまで送り出されていたという。
 楮(こうぞ)を原料とし、古式豊かな手法によって漉き出され、無類の強靭さを誇り、風雨に晒せば晒すほど白さを増す。良質の和紙は厳冬下での生産が必須とされ、一一月から三月にかけてじっくりと行われる。
 手作業で手間暇もかかるため、量産できない。非常に稀少価値が高く、一冬でつくり上げる和紙は、この和紙に惚れ込んで注文してくる芸術家たちへと送られている。
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2008/7/3


大洲和紙 Oozu-washi 

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 質の良さから国の伝統工芸品にも指定されている中国地方の大洲和紙(おおずわし)は、半紙・障子紙・美術紙などに古くから広く使われてきた。
 伊予の紙の歴史は正倉院文書にもあるほど古く、徳川時代になると大洲藩主は藩の財源とするため、藩内産業として奨励し繁栄させたといわれている。
 明治から大正にかけての最盛期には、愛媛県喜多郡内子町平岡の清流・小田川沿いに多くの手漉き和紙工場が作られた。機械化とともにその数は減少したが、今でもその品質と技術は高く評価されているという。
 楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)が主な原料とされてきたが、現在は特に三椏を使った書道半紙が多く生産されるようになったという。
 薄くて耐久性に優れているのが特徴で、書道用半紙として全国の書道家に広く愛されているという。
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2008/4/25


斐伊川和紙 Hiikawa-washi 

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 斐伊川和紙(ひいかわわし)は、島根県雲南市に伝わる伝統工芸品である。
 斐伊川沿いの奥出雲地方は、古くから「紙漉きの里」として知られており、斐伊川の清流付近から生産される良質な雁皮(がんぴ)・楮(こうぞ)・三椏(みつまた)の原料を使い、障子紙、中折半紙などの生産を行なっていた。
 江戸時代には松江藩主による保護奨励もなされ、出雲地方最大の紙の生産地となった。
 明治以降、和紙生産伝習所を設置して高等小学校2年生を対象に紙漉き技術の指導を行ない、後継者育成に力を入れたが、安価で大量にできる機械製品に押され、現在製作しているのは七代続く和紙職人1人となってしまった。
 各種材料の特性を活かし様々な用途に活用できる斐伊川和紙は、強靭で長期保存に堪える特性を持っている。
 斐伊川和紙は、和紙ならではの美しさが人気の伝統工芸品である。
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2007/12/25


深山和紙人形 Miyama-washi-ningyou 

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 深山和紙(みやまわし)は、この地が上杉謙信によって治められていた頃から、藩御用紙として使われており、起原は約四〇〇年前といわれている。
 雪深い当地の、冬場の家内工業を支える製品として、また伝統工芸品として、代々受け継がれてきたという。
 深山和紙の材料は楮(こうぞ)と呼ばれる落葉低木の皮である。楮の皮の繊維は長く、繊維が絡み合う性質が強いため、丈夫な紙が出来るという。量産が出来ないため、希少価値も高いとされている。
 その深山和紙はいろいろな製品に利用されているが、中でも深山和紙人形は、手漉き和紙の持つ素朴さと柔らかさが人気の人形である。和紙の温もりが人形の表情を豊かなものにし、観る者もつい微笑んでしまうという。
 深山和紙独特の風合いの良さが活きる、伝統工芸品である。
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2007/11/29


宮崎手漉和紙 Miyazaki-tesuki-washi 

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 宮崎手漉和紙(みやざきてすきわし)は江戸時代から受け継がれた独自の工法を持ち、一枚一枚丹念に手で漉いて作られる貴重な和紙である。
 特に宮崎県日向にあった高鍋藩では紙の原料である楮(こうぞ)や三椏(みつまた)が多く群生し、美しくおだやかな石並川の流れが楮をさらすのに適していたため、藩の奨励産物として手厚く保護され続け、和紙は藩の重要な産物となっていた。
 宮崎手漉和紙の特徴としては、手作りの温かさ、独特の柔らかい手触りと、同時に強さを兼ね備えている。現在でも宮崎手漉和紙は便箋もとより凧、お面など色々な工芸品の材料としても使用されている。
 昭和六〇年には宮崎県伝統工芸品の指定を受けている。
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2007/10/9


上川崎和紙 Kamikawasaki-washi Kami-Kawasaki Washi Paper

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 上川崎和紙(かみかわさきわし)は、福島県二本松市上川崎に伝わる伝統工芸品である。県の重要無形文化財に指定されている。
 今から千年以上前、平安の中期、冷泉天皇(967~969)の頃に始められたと言われており、平安時代には「みちのくの紙」として上流社会で珍重され、紫式部や清少納言たちに愛された「まゆみがみ」はここで漉かれたていたとも言われている。
 江戸時代には、二本松藩、丹羽藩主が産業振興の立場から紙漉きを許可制にして奨励し、今日の手すき和紙の基礎が築かれた。
 この時代には、既に原料には地元・上川崎で栽培した楮と、とろろ葵を主としており、江戸時代寛政年間の書物、紙漉重宝記によると、その製法・技術は現在とほぼ変わっていない。
 上川崎和紙は、伝統の技を受け継いだ歴史ある和紙である。
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2007/5/2


香川 竹一刀彫 Kagawa-take-ittoubori 

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 香川県(讃岐地方)で作られている竹工芸品。県の伝統工芸品に指定されている。
 竹彫技術の歴史は中国から伝来した奈良時代が始まりとされており、伝来と同時に各地でさかんに行なわれた。
 讃岐での竹彫は、江戸時代後期に活躍した讃岐漆芸の祖、玉楮象谷(たまかじぞうこく)が確立した「讃岐一刀彫」からさらに研究されたものである。「讃岐彫り」の総称として、木、竹、象牙などを素材にした作品が多数作られている。
 竹彫りの代表作品としては、煎茶が盛んな頃に作られた茶合、線香筒などであるが、その繊細な線は、「虎」や「龍」、「七福神」、「普賢菩薩」などを表情豊かに描き出している。その技は今も伝えられ、竹の強さと美しさの上に、願いを込めた絵柄が表現されている。
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2007/4/4


香川漆器 Kagawa-shikki 

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 香川県高松市を中心に発達した漆器。
 その歴史は江戸時代後期から始まったといわれる。「玉楮象谷(たまかじぞうこく)」という人物が「蒟醤(きんま)」、「存清(ぞんせい)」と呼ばれる、タイや中国から伝わってきた漆器を見本に、研究を重ね、日本独特の漆器に作り上げた。その証として「玉楮象谷」の名から取った「象谷塗」という技法がある。その他、「後藤塗」、「存清」と呼ばれる技法などが作り上げられた。
 象谷塗は、黒漆をベースに、落ち着いた渋みが特徴であり、漆器の素材は「木地」を使用する。漆を何回も塗り重ね、最後に池や川に自生する真菰(まこも)の粉をまいて仕上げる。
 香川漆器は、味わいが深く、また使い込むほどにつやや渋みがでてくる、歴史ある伝統工芸品のひとつである。
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