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2008/3/5


ワラ白蓮紋様七寸皿 Warabyakuren-monyo nanasun-zara Wara White Lotus Serving Plate

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 日本料理の美しさは、世界でも定評がある。それは料理そのものだけでなく、器の選び方に寄るところも大きい。ちょっとした家庭料理でも、風情のある器に料理を盛ると、がぜんおいしそうに見えてくるものである。器ごとに違う微妙な色と形は、自然のあり方をそのまま生活に溶け込ませる日本特有の美学。
 きちんと整形された美しさの対極にある。この「ワラ白蓮紋様7寸皿」も、手作りのため、ひとつひとつ形と色が微妙に違う。蓮の葉の模様が彫りこまれたシンプルな皿は、過分な主張がなく料理が栄える。七寸というのは、直径20・5センチメートル。どんな料理にも使いやすい大きさだ。
 小さな工房で生み出された、この世にひとつだけの器との一期一会。そんな出会いも、人生の彩りとなる。
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2007/11/29


四半的矢 Shihanmato-ya 

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 四半的(しはんまと)、正式には四半的弓道という。宮崎県日南市にあった飫肥藩(おびはん)に伝わっていた武道弓技である。四〇〇年の歴史を持つ。
 特徴としては標的の直径が4寸5分(約13.6センチ)、弓矢の長さが4尺5寸(約1.36メートル)、標的までの距離が4間半(約8.2メートル)と、4と5の数字を基準としたルールになっており、正座姿勢の状態で弓を射る。
 現在では弓技スポーツとして鹿児島県や熊本県にも広がり、競技大会も数多く開催される。
 競技内容は4間半の距離で的を射て当たりを競い合うというもの。矢を10射して3回、合計30射の当たり本数で勝敗が決められる、団体戦、個人戦がある。
 競技に使用される矢は高山に自生するクマザサを長期間乾燥させた後、火であぶり、微妙な色合いを出したものがつかわれる。竹の素朴さを生かした優れた工芸品でもある。
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2007/11/5


小森古墳 Komori-kofun 

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 考古学では古墳時代を古い順に前期、中期、後期と三期に分けるが、各期に渡る古墳が集中する宇和町では、現在までに二〇〇を越える遺跡が発見されている。そのうち古墳の数は七〇基を超えるとされ、現在までその古墳のほとんどは円墳と推測されていが、唯一小森古墳のみが前方後円墳という。
 小森古墳は標高二四〇mのなだらかな山上に位置し、全長六〇m、後円部直径三〇m、高さは四mある。
 竪穴式石室と推定されているが詳細はわかっていない。後円部上及び墳丘北側から土師器片や多数の埴輪片が出土しており、築造年代は五世紀末頃と思われる。
 現地は立木を伐採しており、見学が可能である。小高い山を眺め、古代へ思いを馳せる時を過ごすのも楽しい。
 昭和三二年二月一六日町文化財に指定され、現在も発掘調査は続いている。
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2007/10/24


花咲灯台車石 Hanasakitoudai-kurumaishi Hanasaki Lighthouse Kurumaishi

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 日本有数の漁獲高を誇る北海道花咲港を一望することができる花咲岬。ここに建つ「花咲灯台」のすぐ下に、車輪を思わせる形をした奇岩、車石(くるまいし)がある。
 世界的にも珍しいもので、直径6mにも及び、国の天然記念物に指定されている。別名「ホイールストーン」とも呼ばれ、これは岩の形がちょうど車輪のように見えることから名づけられた。この他にも1~3mの車石も数多く見られる。
 車石は、海底火山の噴火などで熱いドロドロの溶岩が海水中で急冷されてできたもの。同心円状、放射状の割れ目は、溶岩が冷却される際の収縮のためにできた節理と呼ばれるもので、この溶岩が冷えて固まったのは、今からなんと6000万年前、恐竜が絶滅した頃と言われる。
 花咲灯台車石は、地球の記憶を今に残す、花咲岬のシンボルである。
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2007/10/23


笙 Shou 

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 笙(しょう)は、雅楽(ががく)などで使う長さ50cm、直径7cmの管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 笙は、細い竹管17本を頭(かしら)と呼ばれる木製の円形器に差し込み、立て並べて、頭の吹き口から、息を吹き込んだり吸ったりして、竹管の下部に組み込んであるリードを震わせて音を出す。
 主に管絃と左方舞楽で用いられ、雅楽の中では唯一、和音が演奏できる楽器である。また、その形が翼を立てて休んでいる鳳凰に見える事から、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれている。
 笙は、天から差し込む光とも言われる、伝統の楽器である。
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篳篥 Hichiriki 

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 篳篥(ひちりき)は、雅楽(ががく)などで使う長さ18cm、直径1・5cmの管楽器である。大篳篥と小篳篥の2種があるが、一般には小篳篥を指すとされる。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 篳篥は、管は竹製で、表に7つ、裏に2つの孔があり、雅楽の主旋律を受け持つが、音域が1オクターブくらいしかないために、塩梅(えんばい)などの装飾的な奏法が発達している。
 また、篳篥の音は地上で生活する人間の声を表していると、古来から言い伝えられている。
 篳篥は、雅楽のほとんど全曲種に使われる伝統の楽器である。
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龍笛 Ryuuteki 

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 龍笛(りゅうてき)は、雅楽(ががく)に使う長さ40cm、直径1・3cmの横笛で、管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 竹製で、孔は7つあり、旋律に彩りを添えるような動きがあり、装飾的な奏法も多く見られる。
 雅楽の中では管弦・左方舞楽、歌曲および久米歌・大和歌・大歌に使われる。
 音は高麗笛(こまぶえ)よりも1音低く、神楽笛(かぐらぶえ)より1音高い。音色が龍の鳴き声に似ているといわれ、引き締まった音色が特徴とされる。
 龍笛は、曲によって高麗笛・神楽笛と使い分けられる、日本における伝統の楽器である。
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高麗笛 Komabue 

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 高麗笛(こまぶえ)は、雅楽(ががく)に使う長さ36cm、直径0・9cmの管楽器である。
 雅楽は日本、中国、朝鮮、べトナムの伝統的音楽の一つで、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くもの。多くは器楽曲で宮廷音楽として継承されており、大規模な合奏で演奏される音楽としては世界最古の様式とされる。
 高麗笛は竹の管で作られ、6つの指孔を持つ横笛で、同じ横笛の龍笛よりも短く、音色も繊細とされる。
 朝鮮半島から日本に入ってきた楽器で、主に高麗楽と、国風歌舞の内の東遊で使われており、龍笛より1音高い。
 主旋律を受け持つ篳篥(ひちりき)に比べ、はるかに広い音域を持つ横笛は、旋律に彩りを添えるように動き回るのが特徴とされる。
 高麗笛は、ピッコロに似た日本における伝統の楽器である。
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