NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/26


角隠し Tsunokakushi 

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 神前や仏前式の結婚式において、文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる髷(まげ)を結った髪を飾る帯状の白い布を「角隠し(つのかくし)」という。素材は白絹である事が多い。
 髪の毛の不浄を隠す為とされ、花嫁の恥じらいを包み隠し、神秘性を演出してくれる。
 元々は塵よけや防寒具として使用されていたが、女性が嫁入りする際に怒りを象徴する「角」を隠す事で、従順で淑やかな妻になるという事をあらわしたり、またかつては女性は嫉妬に狂うと鬼になる、と言われたことから、それを防ぐまじないとして結婚式において使われる様になった。
 角隠しは入家を意味する「入」の形に見立て、右端を上にして後ろでまとめている。
 また、「挙式が済むまで新郎以外の人に顔を見せない様に」という意味で、挙式で装う白無垢では綿帽子(わたぼうし)と呼ばれる大きな楕円状の帽子を、色打掛には角隠しを用いる事が多い。
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2007/12/6


小泉の水祝儀 Koizumi-no-mizu-syuugi Mizushugi (Water Celebration) in Koizumi

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 加美町小泉地区に伝わる「小泉の水祝儀」は毎年二月ニ日に行われている。
 小泉の水祝儀は、前年結婚した夫婦とこの地区に住んで満一年以上経つ夫婦のための祝いの儀式である。家内安全や子宝、安産の祈願の意味も込められている。
 盛装した夫婦達が、講の人々が手を取り合って作る鳥居をくぐり抜け、会場に祀られた道祖神に礼拝する。そして講組織への加入資格を認めてもらうという。
 そして、参加者全員の額に墨で「水」の字を書き、冷酒を酌み交わして祝う。
 その後、集落の家々を回り、「火伏せ」の掛け声とともに柄杓で屋根に水をかける火伏せの行事を行うという。
 かつては県内各地で行われていた水祝儀だが、そのほとんどが廃絶したとされており、ほぼ旧態のまま伝承され続けている小泉の水祝儀は貴重な伝統文化である。
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2007/9/10


霧島山 Kirishima-yama Mt. Kirishima

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 霧島山(霧島連峰・霧島火山群)は、鹿児島県霧島市と宮崎県えびの市・小林市の境界にある火山群の総称である。日本百名山の一つに選ばれている。
 約30万年前に大噴火を起こした、加久藤カルデラの南縁に誕生した後カルデラ火山とされる。
 標高1700mの最高峰・韓国岳をはじめ、高千穂峰、中岳、大幡山、御鉢などからなっており、大浪池、大幡池、御池、六観音池など多くの火口湖が存在する。
 一帯は霧島屋久国立公園に指定されており、高地にはミヤマキリシマの群生地がある。
 高千穂峰の山頂には、アマテラスの孫ニニギが、降臨する際、逆さに突きたてたという天の逆鉾が立てられている。
 また、坂本龍馬夫婦の日本最初の新婚旅行地としても知られている。
 霧島山は、天孫降臨を伝える日本創世神話の地である。
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2007/8/16


天麟院 Tenrin-in 

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 天麟院(てんりんいん)は、仙台藩祖・伊達政宗公の正室、愛姫(めごひめ)との間に生まれた一人娘である五郎八姫(いろはひめ)の菩提を弔った寺であり、日本三景の一つ、宮城県の松島にある。
 同じく松島にある陽徳院や円通院と並んで、松島の三霊廟に数えられている。
 五郎八姫は、徳川家康の六男であった松平忠輝のもとへ政略結婚という形で嫁いただものの、忠輝が家康に反発、大阪夏の陣への参戦を行わなかった事で高田七五万石を召し上げられ、離縁。仙台に戻った姫は仏門に入ることとなり、その落飾後の号が天麟院である。
 政宗公は姫を心配し、仏門に入った後も生活を支援し続け、二代藩主・忠宗にも「姫をくれぐれも頼む」といった遺言を残している。
 一説には姫はキリシタンだったといわれ、離婚を認めない教義のため、愛姫からの再婚の話にも一切耳を傾けなかったのだという。
 そんな五郎八姫の墓所は、忠輝の没した信州諏訪の方を向いているといわれる。二人の死後から三百有余年。誰にも邪魔されることなく、見つめ合っている。
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2007/6/28


縁桂 Enkatsura Enkatsura

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 縁桂(えんかつら)は、北海道乙部町の国有林内にそびえ立つ、樹齢500年の連理の巨木である。樹高40m、幹周610cmの威風堂々とした存在感を放つ。
 2本寄り添うように立っている桂の木が地上7mのところで1本の桂から出た枝がもう片方の桂の幹に結合している。このことから、「縁結びの神が宿る木」と呼ばれ、愛のシンボルとして人気があり、地元では大切に守られ毎年9月23日には縁桂まつりが行われている。
 縁桂の前には立派な社が建てられ、その前の渓流には木橋が整備されている。この橋を渡った所には鐘が下がり、近年では、この鐘のある場所で樹前結婚式も行われている。
 縁桂は、平成十二年に全国巨樹・巨木「森の巨人たち100選」にも選ばれているという。
 
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2007/6/13


宮崎神宮大祭 Miyazaki-jinguu-taisai Miyazaki Jingu Taisai

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 神武さまの名で親しまれる宮崎神宮大祭は、宮崎県宮崎市にある宮崎神宮で10月最後の土・日曜日に行われる。
 祭りの起源は、神武さまは、年に1度、宮崎神宮にお参りにいけない遠くの人々のところへ出かけて行くという神事から。神宮から御旅所までの往復を1000人の行列が練り歩く。
 古式ゆかしい雰囲気で、神宮の関係者によるご神幸行列、古代人や神様に仮装した市民たちが祭りを盛り上げる。
 ご神幸行列の華は、宮崎の昔の風習である、シャンシャン馬と呼ばれる、新婚夫婦の鵜戸神宮参りを再現した行列である。七浦七峠を越えてお参りの帰り、疲れた新婦を馬に乗せ、新郎が手綱を取って、シャンシャンと鈴の音を響かせながら家路につく姿に、沿道を埋めた人々からも感嘆の声や拍手が沸き起こる。
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2007/1/29


お守り Omamori Omamori Amulets

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 神札(しんさつ)と呼ばれる神社が頒布する護符を袋に入れたもの。中身は御神璽(ごしんじ)と言う神社の御神体にあたる物が入れられている。
 願いを叶える、あるいは災難などから身を守るために身に付けるものであり、神札が家庭の守りであるのに対し、お守りは個人の福を願い身につけるものであるとされる。
 お守りは一年毎にその力を失うとされる。これはその年の祈願に対するお守りであるために、新しい年には新たな霊威を得ると言う神道の考えによるものであり、古いお守りは魂抜きのお払いをしてから焚き上げる。
 交通安全、安産、学業成就、縁結び、等種類は豊富であり、中にはペット用、IT用などの変わったものも存在する。
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2007/1/18


喜多川俵二 Kitagawa Hyouji Hyoji Kitagawa

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 1936年京都西陣俵屋17代喜多川平朗(故・重要無形文化財保持者)の次男として生まれる。
 1988年俵屋18代を継承。
 皇室用御用達作家として、その技量には高い評価を受け、特に正倉院の「花樹獅子人物文綾」の復元では、文様の拡大写真をルーペで見ながら糸を一本ずつ方眼紙に書き写すという緻密な作業を3年掛かりで完成させ、その技術の確かさを証明した。
 1989年伊勢神宮式年遷宮神宝装束「錦」「羅」「紗」等を製織。
 1990年秋篠宮殿下 紀子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織、天皇御即位御大典御装束「御即帯」「十二単」製織。
 1993年皇太子殿下 雅子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織。
 1999年重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。
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