NIPPON Kichi - 日本吉

記事数5件: 1~5 件表示          

2008/2/18


キセル Kiseru Kiseru

Jp En

 キセルは、煙管とも書く喫煙道具で、カンボジア語で管を意味する「クセル」が、訛ったものとされている。
 刻みタバコを喫う為の道具であるが、最近は紙巻タバコを小さく切ったり、そのまま先に差して喫う者も多い。
 起源は、15世紀にヨーロッパから東アジアへ鉄砲が伝来した頃、ポルトガル人が使っていたパイプを真似て作られたとされているが、正確には分かっていない。
 噛みタバコ全盛の江戸時代は、キセルがなくてはタバコが吸えなかった。そのキセルは、長さや太さ、形、材質などに様々な違いがあり、愛煙家は懐と相談して、それぞれ好みのものを所持していた。
 しかし実際にキセルを持てたのは、武士や大店の番頭、主人、女郎などで、庶民には禁止されている時期が多かった。
 キセルは、江戸時代には一種のステータスシンボルであり、情緒ある小道具でもあった嗜好品である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/11/29


うんすんかるた Unsun-karuta Unsun Card Game

Jp En

 「うんすんかるた」は室町時代にポルトガルの船員から伝わった南蛮カルタ、すなわちトランプを日本で作りかえたカルタのことである。
 もともとは、天正年間(1573~91)に、南蛮かるたを模して初めて国産のカルタが作られる。福岡県大牟田市三池でのことで、これが「天正かるた」である。江戸時代に入るとこの天正かるたが発展し、「うんすんかるた」が作られたのである。
 天正かるたは48枚なのに対して「うんすんかるた」は75枚もあり、ゲームの内容も複雑であった。名前の由来はポルトガル語で、「ウン」は一番、「スン」は最高という意味からきているらしい。
 うんすんかるたは流行するにつけて賭博性も強くなり、江戸時代中期には禁止令までだされた。その後、途絶えたと思われていたが、熊本県の人吉地方で遊び継がれていた。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/3/5


長崎くんち Nagasaki-kunchi 

Jp

 長崎市内にある諏訪神社にて行われる祭礼行事であるが、県内外から多数の観光客が見物に訪れる長崎を代表する秋の大祭となっている。
 毎年10月7日から3日間、町を挙げて催され、国指定重要無形民俗文化財にも指定されている。
 龍踊(じゃおどり)、鯨の潮吹き、太鼓山(コッコデショ)、阿蘭陀万才(おらんだまんざい)など、ポルトガルやオランダ、中国などの影響を受けた南蛮、紅毛文化の風合いを色濃く残した、独特でダイナミックな出し物(奉納踊)を特色とする。
 地元では「くんち」と呼ばれ「お」を付けないのが一般的。くんちには宮日、供日という字があてられることがあるが、その名称は旧暦の重陽の節句にあたる9月9日(くにち、九州北部地方の方言で「くんち」)に行ったことに由来するという説が有力。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/23


花札 Hana-fuda 

Jp

 日本にカードゲームが初めて上陸したのは安土桃山時代である。
 宣教師が伝えたとされており、日本のかるたの語源は、ポルトガル語のcartaからきている。
 天正時代(1573〜91)には既に国産のかるたが作られ、賭博として流行した。以後、為政者が禁止してはデザインを変え、禁止される度にデザインを変え、次々と新しいゲームが作られた。
 花札は、その過程で生まれた。花かるたとも呼ばれ、12ヶ月×4枚の48枚1組となっている。
 こいこい、花合わせ、八八といった遊び方が一般的であるが、地方カード、地方ルールも数多く存在する。
 花札は李氏朝鮮に渡り、韓国にも流入し、花闘(ファトゥ)と呼ばれ人気になっている。
 花札は、日本独自の伝統的カードゲームであり、今でも広く人々に愛好されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2006/12/15


堺刃物 Sakaihamono Sakai Forged Blades

Jp En

 全国の料理人が使う包丁のシェア9割を誇る大阪堺の刃物。究極の切れ味と伝統の技が多くのプロに支持を得ている。
 その歴史は600年の昔に遡る。16世紀の中頃、ポルトガル人によって鉄砲、たばこが伝来した。16世紀の後半には、たばこの葉を刻む「たばこ包丁」が堺で知られるようになったという。徳川幕府は、堺に「極印」という品質証明の印を与え、専売を許可したために、堺刃物の切れ味と名声は全国に広がることとなった。
 堺刃物の特長は、優れた「鍛冶」技術と「刃付け」技術にある。鍛冶と刃付けの結晶である「切れ味」、これこそが堺の刃物の特色であり、他の各産地の追随を許さない。
 鍛え抜かれた技から生まれる刃先の切れ味は、600年の伝統と匠のプライドの証である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数5件: 1~5 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter