NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/1


急須 Kyuusu 

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 急須(きゅうす)とは、葉茶を入れ湯を注いで煎じ出す、取っ手のついた小さな器である。
 古く中国では、酒の燗に用いた注ぎ口のある小鍋を「急須」といったが、転じて煎茶器として用いられるようになったという。
 日本では急須の主流を朱泥(しゅでい)、紫泥炻器(しでいせっき)が占めており、他に有田焼、九谷焼、瀬戸焼、薩摩焼などの磁器製も多く、また備前焼や丹波焼などの焼締炻器や、美濃焼、萩焼など陶器製のものなど、非常に多くの種類が生産されているという。
 お茶のうまみのもとは、茶葉の「より」にあるといわれ、このよりが適温のお湯によってほぐれ、うまみが溶け出すのである。従って、急須選びは、お茶の味わいを左右する重要な決め手となるといわれる。
 急須は、お茶をおいしく飲む為に重要な、中に茶葉を入れてお湯を注ぎ茶水を注ぐ、茶道具である。
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2008/5/15


阿漕焼 Akogi-yaki 

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 阿漕焼(あこぎやき)は三重県津市で生産される陶器で、古くは安東焼(あんとうやき)と呼ばれていたという。嘉永二(1849)年、倉田久八(くらたきゅうはち)が信楽の陶工の協力を得て、阿漕ヶ浦近くの船頭町に開窯したことから、地名にちなんで阿漕焼と呼ばれるようになった。
 その後は、何度か興亡を繰り返したが、昭和六(1931)年、当時の津市長によって四日市から萬古焼(ばんこやき)職人の福森円二(ふくもりえんじ)が招かれ、津駅西の大谷町に開窯して今日に至っている。
 器自体は萬古焼の流れを汲みながら、九谷焼のような絵付けを施すのが特徴。朱や緑、黄、紫、紺青など艶やかな色彩を巧みに用い、作風も赤絵、青磁、染め付け、刷毛目、御本手、京焼風など多種多様で、中国風や朝鮮風の作品も焼かれている。
 「福森阿漕」と呼ばれる現代の阿漕焼は、地元の土を使い、手ろくろで形作り、三昼夜以上をかけて焼き締める伝統的手法を守りながら、代々子孫に受け継がれている。
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