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「夢」の「夕」は部首とされていますが、本来は媚(みこ)に深く関係します。上の部分は「蔑」と同じく眉を飾った巫女を表し、古代において夢は神秘的なものとされ、巫女が夢をもたらすと考えられました。
「夕」は、夜中の時間帯を指す月の形です。初期の甲骨文には「夕」が無く、かわりに寝台を表す「爿」があります。「爿」が含まれる字はすべてそうですが、面白いことに横向きではなく、縦向きに表現されています。
古代中国には、板を使って土壁を作る「版築」という工法がありました。「爿」と「片」はその板を表します。その板が寝台にとても似ているために「夢」の初期の甲骨文にも縦向きの「爿」がその要素が含まれたのでしょう。
甲骨文にはたくさんの占夢を問う例が見られます。いずれの答えも吉凶の形になっており、中でも故人が出る夢の意味を問うものが数多くあります。
古代中国には吉凶判断をベースとした『周公釈夢』という夢判断経典があり、後に日本にも渡り江戸時代には広く読まれました。
■ 夢・甲骨文(こうこつぶん)
「夕」は、夜中の時間帯を指す月の形です。初期の甲骨文には「夕」が無く、かわりに寝台を表す「爿」があります。「爿」が含まれる字はすべてそうですが、面白いことに横向きではなく、縦向きに表現されています。
古代中国には、板を使って土壁を作る「版築」という工法がありました。「爿」と「片」はその板を表します。その板が寝台にとても似ているために「夢」の初期の甲骨文にも縦向きの「爿」がその要素が含まれたのでしょう。
甲骨文にはたくさんの占夢を問う例が見られます。いずれの答えも吉凶の形になっており、中でも故人が出る夢の意味を問うものが数多くあります。
古代中国には吉凶判断をベースとした『周公釈夢』という夢判断経典があり、後に日本にも渡り江戸時代には広く読まれました。
■ 夢・甲骨文(こうこつぶん)
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