NIPPON Kichi - 日本吉

記事数6件: 1~6 件表示          

2007/6/29


琉球玩具 Ryuukyuugangu Ryukyu Toys

Jp En

 琉球玩具は、ユッカヌヒー(旧暦の五月四日)にたつ玩具市にて、縁起物として売られる張り子などがその代表である。
 張り子の技術は17世紀以降に日本から学んだもので、最初は上級士族の子女が対象だったのだが、明治になって普及し、庶民の子供達の手に届くようになった。
沖縄の張り子は、琉球王朝の影響や中国大陸の影響をうけつつ、島独自の文化が混じった独創的な形や豊かな配色のものが多い。
張り子に限らず、アダンの葉でできた風車やソテツの実を使った操り人形、大陸文化の影響を感じさせる蝶型の凧など、琉球玩具には素朴な味わいが感じられる。
 やがて登場したセルロイドやブリキの玩具に子供達の人気は取って代わられたが、今でも琉球玩具は、各々の作品が持つ表情やほのぼのとした温もりが伝わり、多くの人に親しまれている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/2/1


高柴デコ屋敷 Takashiba-deko-yashiki Takashiba Deko House

Jp En

 高柴デコ屋敷は、福島県郡山市西田町高柴にある集落である。
 デコ屋敷とは、何代も続く、三春人形や三春駒を作る5軒の家の総称である。
 デコ屋敷の「デコ」というのは人形の別名「木偶(デク)」がなまったもので、人形屋敷という意味である。
 デコ屋敷には、福島を代表する伝統的キャラクターの赤べこ、三春駒をはじめ、天狗、ひょっとこ、狛犬など、魔よけや縁起物たちが所狭しと並んでいる。
 工房では、300年の伝統を受け継ぐ職人さんたちの熟練の技を見学することもできる。また、希望者は、絵つけを体験することもできる。
 高柴デコ屋敷は、福島の人形文化と伝統を今に伝える小さな集落であり、いつまでも大切にしたい場所である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/29


秋山信子(人間国宝) Akiyama Nobuko Nobuko Akiyama (Living National Treasure)

Jp En

 昭和三(1928)年生まれ。「秋山信子」は雅号で、本名は今井信子。平成八(1996)年に「衣装人形」で重要無形文化財(人間国宝)に認定された。
 昭和三十一(1956)年に人形作家、大林蘇乃に師事、桐塑(桐材の木粉と生麩糊を練り合わせた粘土状の材料で造形する技法)および和紙貼、木目込みなどの伝統的な創作技法を学ぶとともに創作人形の指導を受ける。
 衣装人形の衣装の生地は、江戸末期から昭和初期につくられた着物から取って使う。また、立ち座りの型は調節することができる。衣装と全身の姿がもつ個性と品格。それらは、すぐれた伝統的素材や技法と、作家の独自なイメージが結びつくことによって生まれてきた。人形には創作者の人格が表れる。氏が造る人形はどこか温かく、品格漂うものばかりである。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/18


三春張子 Miharuhariko Miharu Papier-Mache Craft

Jp En

 江戸時代、三春城主秋田家四代の秋田倩秀が文化に恵まれない領民のために、江戸や京都の芸術・文化に触れさせようと、江戸から人形師を招いてその技を習得させたのがはじめとされる。
 素朴さの中にも独特の色合いの華麗ささがあり、起源の一説に元禄年間の一頃、三春藩士の一人が帰農し土を原料に作られる仙台の堤(つつみ)人形の技法を取り入れ、和紙で張子の面や人形の製作を始めたとある。
 その後、独自の製法に磨きをかけ、現在も阿武隈山地の高柴(たかしば)デコ屋敷で数人の人形師によって製作されている。
 天狗、恵比須、大黒、お多福、ダルマ、舞人形・・代々受け継がれた木型に和紙を濡らして張り、自然乾燥して、彩色する。
 あでやかな色合いには、土の匂いを感じる力強さと幸せを願う夢が込められている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/1/12


鈴田滋人 Shigeto Suzuta Shigeto Suzuta

Jp En

1954年6月、佐賀県鹿島市生まれ。染色作家、日本工芸会正会員。
 大正以後途絶えていた「和更紗」(わさらさ)のひとつ、「鍋島更紗」の復興に尽力した父、照次の後を継ぐ。
 「鍋島更紗」は和更紗のなかでも唯一、木版や紙型を使用して染色する独特の技法が有名で、格調高い作風が特徴。滋人は父が復興した技法を守りながら新しい作風を構築し、第45回日本伝統工芸展でNHK会長賞を受賞するなど、各方面で高い評価を得ている。
 自身の工房で染織物の制作に注力するかたわら、「殺伐とした世相に潤いを」と父が考案した、「のごみ人形」にも精を傾けている。この人形は干支の動物などをモチーフにした素朴な土鈴で、その小ささと可憐な色彩が好まれ、マスコットとして人気がある。1963年、2001年の2度にわたって、年賀切手のデザインにも採用されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




江戸衣装着人形 Edoishouginingyou Edo Dress-up Dolls

Jp En

 江戸衣装着人形は、三月、五月、市松人形など、衣装を着せ付けできる人形を総称したものである。
 江戸衣裳着人形は五大将軍綱吉の頃に生まれた。
 京都で発祥した人形は、江戸文化の繁栄に伴い、幾多の名士の指導のもとに多くの職人が技術・技法を確立し、それぞれの雛人形、五月人形、市松人形、風俗人形などを作り、江戸衣裳着人形の伝統の基礎を築いた。
 桐の粉を固めた桐塑の生地に胡粉を塗り重ね、生き生きとした表情を創り、目玉はガラス、頭髪は人毛や絹糸を用い、衣裳は古いちりめん等を着せて自由に着せ替えができる。これが伝統的な日本の人形である。
 江戸時代から受け継がれた技法をもとに、現代感覚を生かした美しさ、可憐さが江戸衣裳着人形の特徴であると言える。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数6件: 1~6 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter