NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/16


小槌 Kozuchi Kozuchi (Magical Hammer)

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 通常、小槌は物を打ち付けたり、潰したりする道具だが、七福神の一柱の大黒様が持つ「打出の小槌」は、振ると財運と衣食住の幸せをもたらすとされ、米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った微笑の長者形は愛らしささえある。袋を背負っているのは、大国主が日本神話で最初に登場する「因幡の白兎」において、八十神たちの荷物を入れた袋を持っていた為である。また、大国主がスサノオの計略によって焼き殺されそうになった時に、鼠が助けたというおとぎ話から、鼠が大黒天の使いであるとされる。当初の大黒天は、破壊と豊穣の神として信仰され、後に豊穣の面が残り、食物・財福を司る神となった。
 その他に「一寸法師」や「貧乏神と福の神」という昔話にも「打出の小槌」は出てきて、願いを叶えるものとして使われている。
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2007/1/25


井山宝福寺 Iyama-houfuku-ji Iyama Hofuku-ji Temple

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 「井山宝福寺」は、岡山県総社市に所在する臨済宗東福寺派の中本山で、七堂伽藍(ひちどうがらん)が完備されており、地方では珍しい巨刹と言われている。県下で2番目に古い三重塔は、国の重要文化財に指定されている。
 この寺には画聖雪舟ゆかりの「鼠の伝説」が残されている。少年時代僧侶の修行をするために宝福寺に預けられた雪舟は、もっぱら絵を描くばかりでお経を読もうとせず、ある日和尚に柱に縛りつけられてしまう。和尚が「もうそろそろよかろう」と縄を解きに行くと雪舟の足もとに大きなネズミがいる。雪舟が咬まれては大変と追い払おうとしたが、ネズミは逃げようとはしない。よく見るとそのネズミは雪舟が足の指を使って、落とした涙で描いたものだったのだ。雪舟のずばぬけた画才を感じた和尚は、それ以降は絵を描くことを咎めなかったというものだ。
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