島根県出雲特産の伝統工芸品に「福こづち」という縁起物の工芸品がある。
　出雲大社にゆかりのある、七福神の１人だいこく様の恩名で知られる、「大国主命」（おおくにぬしのみこと）がご愛用になったとされる。
　製作は江戸時代からはじまったとされる。
　打ちでの小槌は「打てば何でも好きなものがでる、願いを叶える」という言い伝えがあり、だいこく様は人々の様々な願いをかなえたといわれている。
　国産銘木ケヤキの素材を生かし、自然乾燥して製造されている。そのひとつひとつは昔ながらの手づくりで作られ、使えば使うほど光沢を増し、鮮やかになるという。また、ケヤキの木目もはっきりと美しく、曲線を多用に使うこづちには、より美しく木目が映る。