NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/10


さいとりさし Saitorisashi Saitorisashi

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 さいとりさし(刺鳥刺)は、鳥取県に伝わる踊りである。
 さいとりさしとは、殿様が鷹狩に使う鷹の餌として小鳥を捕ることを意味し、また、それを仕事とする人の職名でもある。
 その昔、天下御免の鑑札をもつさいとりさしが、権力をかさにきて、各地を荒し回っていた。
 さいとりさし踊りは、このさいとりさしの横暴と世の中の封建制に反発し、民衆が酒席などで狂言風に歌や踊りを演じたものが始まりだと伝えられている。
 やがて、鳥を捕ることから転じて「嫁をとる」「福をとる」など祝狂言として伝承されてきた。
 四、五人で、そろいの法被、鉢巻き、手にトリモチの棒、腰にはこれ見よがしの鑑札、といった格好でユーモラスに歌い踊るその姿は、滑稽で愉快なものである。
 さいとりさしは、江戸から今に伝わる庶民の伝統芸能である。
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2007/2/28


からかさ万灯 Karakasa-mandou Karakasa Firework Displays

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 からかさ万灯は、土浦市の鷲神社で行われる。
 直径、高さともに5メートルの大カラカサ(唐傘)に仕掛けた花火に点火すると、花火が滝のように落ちる様は現代のナイアガラ花火にも似ている。
 導火線となる綱火に点火され、およそ100メートルの火花が走り、カラカサの頂点に設けられた八つ口と呼ばれる箱の中の花火に点火され、さらに四方八方に火花が飛び散る。火花はカラカサの周囲に吊された提灯に火を灯し、次いで「手ボタン」にいたり、まるでカラカサが雨を受けているように壮麗な火花が約7分間に渡ってしたたり落ちる。
 起源は、干ばつの被害を受けた農民たちが雨乞いを願って奉納したことにあると伝えられている。
 カラカサの傘の下には五穀豊穣と書かれた四角い提灯がつけられており、この万灯が終わると、打ち上げ花火が夜空に放たれ祭を終える。
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2007/2/19


かまくら Kamakura Kamakura Snow Igloos

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 秋田地方の小正月(1月15日)の祭事のこと。積み上げた雪をくりぬいた雪室も同じく「かまくら」と呼ばれ、一般的にはこちらを指す。
 東北地方の祭事で、起源は明らかではない。
 地方ごとに内容は異なり、秋田県六郷町では竹打ちと言われる青竹での打ち合いが行なわれるが、横手地方では子供たちが雪室に祭壇を作り水神を祀り、雪室を大人が訪れると甘酒やお餅を振舞い、お返しに水神に賽銭を奉げる。
 竹打ちは鳥を追い払い五穀豊穣を願い、水神を祭るのも同様とされ、共に豊作祈願の祭りといわれている。
 雪室のかまくらは全国に広がり、大人も子供にも親しまれる冬の風物詩となっている。
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十五夜 jyuugo-ya Jugoya, The 15th Night

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 旧暦の8月15日を指す、団子、芋、すすきなどを供えて月見をする行事。中秋の名月。
 中国の中秋節が起源といわれる。日本には平安時代に渡り、宮中での行事となり「観月宴」や「月の宴」と呼ばれ月を眺めて詩を作り雅楽を奏でて楽しんだと言われる。
 民間では「芋名月」とも言われ、秋の収穫物であるだんご、里芋、栗、柿などを供えて豊作を感謝した。
 一ヵ月後の旧暦9月13日は「十三夜」であり、豆や大豆を供えることから「豆名月」とも言われ、十五夜と十三夜両方の月見をしないことを「片月見」として縁起の悪いものとされた。
 地方によってはこの日に、お供え物や畑のものをとってもよいと言う祭があり、秋祭り、収穫祭として広く親しまれている。
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2007/2/16


小槌 Kozuchi Kozuchi (Magical Hammer)

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 通常、小槌は物を打ち付けたり、潰したりする道具だが、七福神の一柱の大黒様が持つ「打出の小槌」は、振ると財運と衣食住の幸せをもたらすとされ、米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った微笑の長者形は愛らしささえある。袋を背負っているのは、大国主が日本神話で最初に登場する「因幡の白兎」において、八十神たちの荷物を入れた袋を持っていた為である。また、大国主がスサノオの計略によって焼き殺されそうになった時に、鼠が助けたというおとぎ話から、鼠が大黒天の使いであるとされる。当初の大黒天は、破壊と豊穣の神として信仰され、後に豊穣の面が残り、食物・財福を司る神となった。
 その他に「一寸法師」や「貧乏神と福の神」という昔話にも「打出の小槌」は出てきて、願いを叶えるものとして使われている。
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2007/2/13


信夫三山暁まいり Shinobusanzan-akatsuki-mairi Shinobusanzan-akatsuki-mairi Festival

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 福島市の中央にそびえる信夫山にある羽黒神社の祭礼で、毎年2月10日、11日に行われる。
 「大わらじ」の奉納で知られるこのお祭りは、江戸時代から三百年以上にわたり受け継がれたきた。
 その由来は、昔羽黒神社に仁王門があり、安置されていた仁王様の大きさに合った大わらじを作って奉納したのがはじまりだ。
 現在は御山地区の御山敬神会が五穀豊穣、家内安全、身体強健などを願って毎年制作しているが、この大わらじは、長さ12m、幅1.4m、重さが2tもあり、材料としては、わら3,000束、さらし10反、縄10kgをつかって作り、できあがりまで7人で10日あまりかかる。
 雪の参道をすべったり転んだりしながら参拝することから、お参りをすると足腰が丈夫になると言われている。
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2007/2/9


白河だるま市 Shirakawa-daruma-ichi 

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 白河地方に春を告げる伝統行事。約500年前の初市、花市が始まりとされ、だるまは約200年前、松平定信公の命によりお抱え絵師だった谷文晁が描いた図案をモデルにしたと伝えられている。
 約1.5キロの商店街に約700の露店が並び、県内外から15万人を超す人出でにぎわう。
 昭和38年に、それまで旧正月14日に開かれていたのを新暦の2月14日に変更し、市神様をだるま市と称するようになり、昭和49年には、2月11日の建国記念日の日に変更した。
 白河だるまは顔の中に「鶴亀・松竹梅」(眉は鶴、ひげは亀、口の下に竹、びんひげに松と梅)が入った全体的に福々しい感じが特徴。だるまには18種類の大きさがあり、小さいだるまから、毎年大きいだるまへ買い換えていくと末広がりの幸福が得られるといわれている。
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2007/2/8


一色大提灯まつり Isshiki-daicyouchin-matsuri Isshiki Giant Lantern Festival

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 愛知県幡豆郡一色町にある諏訪神社で行なわれる祭り。
 神社は1564年、長野県の諏訪大社からの分霊を一色の大明神として祀った。
 そのころ海魔という魔物がこの地に現れ田畑を荒し、危害を加えるので、村人たちは神前に魔鎮の剣を供え、大きなかがり火をたき海魔退散を祈願した。海魔は退散し、それ以来、毎年神事としてこれを行なったものが、今に伝わったとされている。
 直径4メートル前後、高さ約6メートルの提灯に絵柄や大きな文字が描かれた巨大な大提灯がずらりと並ぶ。祭りの組織は、6組のグループからなり、それぞれの組が大きさ、華麗さを競い合ってきたものが今の大きさのものにまでなったという。
 毎年8月26日、27日に行なわれる。
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