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「本塩沢(ほんしおざわ)」は、塩沢紬とともに新潟県塩沢地方の代表的な織物で知られる。
本塩沢の製造が始まったのは江戸時代中期といわれ、越後縮(えちごちぢみ)のように織物の表面に現れる凹凸、つまりシボのある麻織物の技術・技法を絹に生かした絹縮(きぬちぢみ)が原型だといわれている。
本塩沢は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)共に生糸のお召し糸を使っており、「塩沢お召し(しおざわおめし)」の名で広く知られるようになった。お召し糸とは撚り(より)をかけたもので、経糸には一メートルあたり三五〇回、経糸には一八〇〇回の撚りを掛けたものをいう。この糸で織り上げたあと、水洗いをして糊や汚れを落とした生地を、ぬるま湯の中で何度も揉み出し、見事なシボの立った絹織物が誕生する。
シボのある生地は着崩れせずに体に馴染み、それでいて適度な張りもある。涼やかな感触であるため単衣としての人気もあり、盛夏用の夏お召しも作られている。
本塩沢の製造が始まったのは江戸時代中期といわれ、越後縮(えちごちぢみ)のように織物の表面に現れる凹凸、つまりシボのある麻織物の技術・技法を絹に生かした絹縮(きぬちぢみ)が原型だといわれている。
本塩沢は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)共に生糸のお召し糸を使っており、「塩沢お召し(しおざわおめし)」の名で広く知られるようになった。お召し糸とは撚り(より)をかけたもので、経糸には一メートルあたり三五〇回、経糸には一八〇〇回の撚りを掛けたものをいう。この糸で織り上げたあと、水洗いをして糊や汚れを落とした生地を、ぬるま湯の中で何度も揉み出し、見事なシボの立った絹織物が誕生する。
シボのある生地は着崩れせずに体に馴染み、それでいて適度な張りもある。涼やかな感触であるため単衣としての人気もあり、盛夏用の夏お召しも作られている。
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