NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/5/2


朝日山 Asahi-san 

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 朝日山(あさひさん)は、山形県と新潟県の県境に広がる越後山脈の最北部に連なる山々の総称である。
 朝日岳や朝日連峰とも呼ばれ、主峰である標高1870mの大朝日岳や1647mの小朝日岳、1814mの西朝日岳、1688mの竜門山などが、南北60km、東西30kmに及ぶ山塊となって横たわっている。
 北に位置する出羽三山、そして南の飯豊連峰とともに磐梯朝日国立公園に含まれており、そのどっしりとした山容や有数の豪雪地帯である故の雪色によって刻まれた深い渓谷、変化に富んだ美しい高山植物など、東北屈指の山塊として威容を誇っている。
 主峰の大朝日岳は均整の取れた美しい三角形の山容を持ち、チングルマやアズマギク、ワタスゲなどの高山植物も豊富で、多くの登山者達に愛されている。
 山肌に見られる険しい渓谷とは裏腹に山稜は比較的なだらかで、森林限界を超えてからは、さえぎるものがない天上世界を満喫することができるだろう。
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2008/4/8


中町こみせ通り Nakamachi-komise-doori 

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 青森県黒石市にある「中町こみせ通り」には、日本の道百選に選ばれた、風情ある伝統的な建造物が建ち並ぶ通りである。こみせ(小見世)とは、日差しや雨・積雪から人を守るために、家の前に造られた木造の、アーケードのような道路のことをいい、藩政時代(江戸時代1603~1867)から残されているものだという。
 約百メートルにわたって続くこみせは全国的にも類例がなく、平成一七(2005)年に、文化庁の重要伝統的建造物群の指定となったとされる。
 当時から商家・旅篭・呉服屋が軒を連ね、こみせは重要な役割を果たしていたという。中でも江戸中期に建てられた商家「高橋家住宅」は、昭和四八(1973)年に、国の重要文化財となっている。
 二月と九月の第二土・日曜には「黒石こみせまつり」が開催され、高橋家住宅の公開をはじめ、二軒の造り酒屋「菊乃井」「玉垂」の造り酒屋見学・津軽民謡・踊りが催されるという。
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氷のトンネル Koori-no-tonneru 

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 北海道の中で2番目に小さな村の西興部(にしおこっぺ)に、真夏でも雪が残り渓谷を覆っている涼やかな「氷のトンネル」がある。
 冬の間、北見山地北部のウエンシリ岳の麓に、降雪や雪崩などで厚く雪が積もり、春になると下を流れる沢によって内部が溶けトンネルを形成する、夏の一時期に見られる珍しい雪渓。
 トンネル内の幅は4m、高さは3mほどで、積雪の多い年には長さが500mにも達する。
 壁には亀甲の様な特徴のある模様が見られ、自然の神秘にはただ驚かされるばかりである。夏の時期でも内部は4度程とひんやりとした冷気が漂っている。
 是非、訪れたい場所だが2001年に崩落事故があり、今では幻の名所になってしまっている。
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2008/3/18


柴灯まつり Sedo-matsuri 

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 柴灯まつり(せどまつり)、正式には「なまはげ柴灯まつり」と呼ばれるこの祭りは、毎年二月の三日間、秋田県の男鹿市真山神社(しんざんじんじゃ)で執り行われる。神事である「柴灯まつり」と「なまはげ」を組み合わせた、みちのくの雪祭りである。
 「なまはげ」とは鬼の面に蓑をまとい鉈を持つ。怠け者を懲らしめ災いを払い、祝福を与える神の使いとされている。この地方では古くから続く伝統行事である。
 まつりは一五匹のなまはげの登場によって始まる。宮内では神事が催され、その中で鎮釜湯の舞(ちんかまゆのまい)という独特の祓い神楽が舞われる。更になまはげ踊り、なまはげ太鼓が行われ、最後になまはげ達が下山する。
 なまはげの着る蓑から抜け落ちる藁を、病気の箇所に巻き付けると疾病治癒、無病息災を祈願できる、との言い伝えがあり、人々が争いながら逃げるなまはげから藁を取ろうと奮闘する。また、宮内では松ノ木で柴灯火が焚かれ、この火で焼かれた餅をなまはげからもらうと災難除去の御利益があるといわれている。
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2007/12/25


飯豊山麓 鳴き砂 Iidesanroku Nakisuna 

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 山形・福島県との県境に立つ飯豊山麓(いいでさんろく)にある中津川地区遅谷は、県内でも屈指の豪雪地帯で、山から流れる豊かな雪解け水に育まれたブナの天然林が広がっている。自然豊かなこの地区には、それを象徴するかのように鳴き砂と呼ばれる砂がある。
 鳴き砂の主成分は石英だとされている。きれいな水や空気の中で充分洗われた石英の砂粒のみが「鳴く」とされているため、鳴き砂が確認されている地域は環境が美しい証でもある。
 「日本の音風景百選」にも選ばれている飯豊山麓の鳴き砂は、歩くと「キュッ、キュッ」という不思議な音がする。全国には約三〇ヶ所の鳴き砂が海辺に確認されているが、それがなぜ海から遠く離れた山里に存在するのかは今も謎に包まれている。この謎を解明するために、この地区が海に面していたのではないか、という仮説が立てられているという。
 五〇〇万年前の太古にまでさかのぼる鳴き砂のロマンに、人々は今も魅了されている。
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2007/11/22


文様 雪輪(ユキワ) Monyou Yuki-wa 

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 雪輪(ゆきわ)とは、雪の文様の1つで、雪の結晶に見られる美しい六角形の輪郭を円形に描いた和文様である。
 和文様とは、平安時代以来、公家の服装・調度品や装飾に用いられた形、色、構成などに独自の優美な様式を持つ図柄の総称である。
 雪輪は、安土・桃山時代の小袖に既に見られ、寛永年間(1624~1643)頃には、彦根屏風における犬を連れた夫人、松浦屏風における髪をくしけずらせる婦人の衣装に雪輪が描かれている。
 また、天保三(1833)年、下総国古河藩主・土井利位(どいとしつら)は、雪の結晶の観察を続けて「雪華図譜」をあらわし、86個の結晶図を紹介している。
 文様・雪輪は、吉祥文様として振袖・留袖・小紋・帯などに幅広く用いられている、伝統的な和文様である。
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2007/11/9


かんじき Kanjiki 

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 かんじきとは、雪国で雪上を歩くために昔から使われてきた、伝統的な日本の履物である。
 起源は古く、新石器時代に北欧から北アジア・北アメリカに伝わったといわれており、北半球の各地でその使用がみられる。
 日本でも、かんじきは縄文時代から使われていたと考えられ、その分布も山陰地方から北海道までと多岐にわたっている。
 踏み固められていない雪の上を普通の靴で歩くと、足を取られて思うように歩けないが、かんじきは体重を分散させる事で雪の上でも歩きやすくなる。
 足の接地面積を増す事で柔らかく深い雪に足が埋まらないようにするもので、木や竹を材料とし、輪型に作るほか、すだれ型のものもある。これらの中には滑り止めの爪を有するかんじきも存在する。
 かんじきは、雪上を歩く時に便利な日本の伝統的履物である。
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2007/10/3


亀山宿 Kameyama-juku Kameyama-juku

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 亀山宿(かめやまじゅく)は、三重県亀山市の東部にある、東海道四六番目の宿場町。
 宿場町であるが、城下町としても栄えた。多くの史跡が存在し、亀山城跡や石井兄弟敵討跡、江戸口門跡、京口門跡等が今もその姿を残している。
 安藤広重が描いた「東海道五十三次之内亀山」では、副題を雪晴とし、雪という気候の変化をテーマとしている。深い雪と斜面に生える木を描いているが、淡墨で描かれた真白い雪に美しさを感じる反面、当時の旅の困難さもうかがえる。
 現在、周辺には城の一部が移築再建された寺や、屋敷、直角に曲がった細い路地などが残り、城下の名残を残している。
 
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