NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/2/6


仕込み刀 Shikomi-gatana 

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 仕込み刀(しこみかたな)とは、刀とわからないように細工された武器のことである、多くは杖や扇や煙管(きせる)に刀が仕込まれており、大きさも大小さまざまであった。
 仁侠映画などで見る白鞘の短刀も、木刀に偽装した仕込み刀と言えるだろう。
 もともとは、敵の不意をつくための武器、または、狭い場所で能力を発揮するために考え出された、という説もある。また、扇や煙管に細工された仕込刀は、敵に対する武器というより、実際には自害などの最後の手段のための武器であったと言われている。
 特に戦国時代に入ると、相手国や軍の情勢を探ることは戦に勝利するためには重要なことであった。そのため、敵地に進入する場合、武器を隠す必要があったとう。そのため、仕込み杖など様々な形の仕込み刀が考案された。
 江戸時代に入ると「忍び」と呼ばれる密偵のような人々が、全国の大名の情勢を探っていたと言われる。この場合も、外見から武器と気づかれないよう、色々と偽装がほどこされていたという。
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鞘 Saya 

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 鞘(さや)とは日本刀の刀身を納める筒のことをいう。
 鞘の先端である部分、刀身の先の部分が納まる個所を鐺(こじり)といい、鞘の口の部分を鯉口(こいくち)という。大刀の鞘には刀を帯に巻くためのひも、下緒(さげお)が取り付けられている。
 昔から鞘の条件は常に丈夫であることとともに、美しさも要求されてきた。そのため、漆を薄く何層にも重ねて塗り、そして固めるという大変手間のかかる作業を繰りかえすことで、独特のぬるりとした光沢と頑丈さを備えた鞘が作られてきたといわれる。また、その表面には美しい文様なども描かれ、材質も皮、木、獣の角、布、金属などが巧みに利用されてきた。
 日本刀が世界に誇れる芸術作品と言われるのは、刀身の美しさだけでなく、伝統工芸ともいえる鞘の素晴らしさにもあることを、見過ごすことはできないだろう。
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2007/11/20


居合道(抜刀術) Iai-dou(Battoujutsu) 

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 居合道(いあいどう)は、日本刀を用いた抜刀術(ばっとうじゅつ)で、抜刀から納刀までの一連の動作を中心とした、武道の事である。
 居合の起源は、戦国時代の永禄四(1561)年頃、出羽の国林崎村に生まれた林崎甚助重信(はやしざきじんすけしげのぶ)が、仇討ちのために修行した剣術を、後に流儀として伝えたのがはじまりであると言われている。
 居合とは立会いに対する言葉で、敵の不意の攻撃に対して一瞬をおかず抜刀し敵に勝つ、鞘放れの一刀で勝負をきめる剣技である。
 居合は座った状態からの抜刀術であるが、ただ抜刀術と言った場合、立会いからのものも含む。
 居合道は武道であり、技能の向上のみならず、人格の修練など、各自による精神・肉体鍛錬までを含めた意味を持つ。
 居合道は、世界でも希有な、日本特有の座状の武術・武道である。
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2007/10/15


鞘橋 Sayabashi The Sayabashi Bridge

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 鞘橋(さやばし)は、香川県仲多度郡琴平町を流れる金倉川(かなくらがわ)に架かる、屋根つきのアーチ型木造橋である。現在では、毎年一〇月の金刀比羅宮の御大祭の時のみ使用が許される。
 橋は元禄時代に作られとされている。当初は別の場所にかけられていたが、幾たびも洪水で流失、その都度再建が成されてきた。明治時代に入り現在の場所に移され、祭りのためだけに利用されるようになった。
 橋の長さは約二四メートル、高さ四・二メートル、屋根は銅葺唐破風(どうふきからはふう)で橋脚がなく、刀の鞘のように反りがあることから鞘橋と名づけられた。全国でも珍しく橋脚がないことから、別名・浮橋とも呼ばれている。
 平成一〇年に登録支化財に指定されていた。
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2006/12/15


津軽塗 Tsugaru-nuri Tsugaru Lacquer Ware

Jp En

 津軽塗の特徴は、三百年以上も変わることなく受け継がれてきた伝統技術にあり、なかでも表面を飾る意匠にある。「変わり塗(ぬり)」あるいは「鞘塗(さやぬり)」と言われる技法によって塗られている。
江戸時代、刀の鞘を美しく飾るための塗りとして開発され、その技法の数が多く、また変化に富んでいたため、伝統的技法と区別し「変わり塗」と呼ぶようになったとされている。
 津軽塗で使用される材料は、主に漆の木から採出した漆液だ。これをそれぞれの用途や技法に応じて精製や調合を施して使用していく。48もの工程は妥協を許さない。漆を数十回塗り重ね、砥石で平坦に削り、さらに塗ってはまた砥石で研ぎ出していくという。この繰り返しを数ヶ月繰り返した後、はじめて、「津軽塗」を名乗ることが許されるのである。
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