NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/5/2


爪楊枝 Tsuma-youji 

Jp

 爪楊枝(つまようじ)は、主に歯を清潔に保つために用いられる先の尖っている、あまり長くない木製の細い棒である。
 古来では楊柳(ようりゅう)が素材として用いられていた為、楊枝と呼ばれ、先端を意味する爪が付くようになったといわれる。
 現在では、国内においては白樺(しらかば)が原材料として多く用いられ、近年では、合成樹脂などの製品も見られる。
 その起源は定かでないが、一〇万年前のネアンデルタール人の歯の化石から、楊枝のようなものを使用した痕跡が見つかっているという。
 日本には、奈良時代に仏教が伝来した際に伝わったといわれ、先端を硬いもので砕き、毛筆状にして歯ブラシのように使用する房楊枝(ふさようじ)と、先端を尖らせたものと二種類あったという。
 繰り返し使用することを前提にした高級品などが世界中に存在し、日本では末端を「こけし」に似せ、凹凸の飾りが付けられていることが多いという。
 一本あれば何かと重宝する、食卓における名脇役である。
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2008/3/18


板かるた Ita-karuta 

Jp

 板かるたとは、その名の通り、板にかかれたかるたのことである。
 始まりは江戸時代に福島県会津藩の武士たちが内職で作成していたという説が有力であるが、普及させたのは明治以降の北海道の屯田兵たちである。
 屯田兵とは厳寒の北海道で軍隊としての規律を守りながら開拓作業にも従事していた人々である。激しい環境と労働下、お祭りや相撲の地方巡業などの数少ない娯楽の中で板かるたも貴重な楽しみの一つであった。
 板を使っているのは、北海道では紙は貴重で手に入りにくかったことと、板かるたの材料となる朴(ほお)の木や白樺の木が群生していたためである。
 内容も変わっており、百人一首の場合、通常は上の句を読み上げて下の句の書かれた札を取り合うのが、板かるたの場合は下の句を読み上げ、下の句の書かれた札を取り合うのである。そこには、教養よりもスピードと豪快さが要求された。そのため下の句かるたともいわれている。
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