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2008/9/12


乱箱 Midare-bako 

Jp

 乱箱(みだればこ)とは、香道において最低限必要な道具を入れておく浅い箱である。
 仏教と共に日本に伝えられた香は、平安時代には個人の趣好、知的感覚により薫物が作られ、室町時代・東山文化隆盛の頃、香木を使用する聞香形式が整えられた。
 香を聞くために最低限必要なものは、香木とそれを暖める道具で、乱箱は、点前に必要な香道具を納めて香席に据え付けておき、そこから地敷に香道具を並べるための蓋のない箱である。
 乱盆(みだれぼん)ともいい、蒔絵のものが多いが、桑生地を使用するものもある。
 中には手記録紙(てぎろくし)と手記録盆(てぎろくぼん)、銀葉盤(ぎんようぽん)、火道具(ひどうぐ)と香じ建(きょうじたて)、重香合(じゅうこうごう)、総包・惣包(そうづつみ)、聞香炉(もんこうろ)などが入っている。
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