NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/8


中町こみせ通り Nakamachi-komise-doori 

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 青森県黒石市にある「中町こみせ通り」には、日本の道百選に選ばれた、風情ある伝統的な建造物が建ち並ぶ通りである。こみせ(小見世)とは、日差しや雨・積雪から人を守るために、家の前に造られた木造の、アーケードのような道路のことをいい、藩政時代(江戸時代1603~1867)から残されているものだという。
 約百メートルにわたって続くこみせは全国的にも類例がなく、平成一七(2005)年に、文化庁の重要伝統的建造物群の指定となったとされる。
 当時から商家・旅篭・呉服屋が軒を連ね、こみせは重要な役割を果たしていたという。中でも江戸中期に建てられた商家「高橋家住宅」は、昭和四八(1973)年に、国の重要文化財となっている。
 二月と九月の第二土・日曜には「黒石こみせまつり」が開催され、高橋家住宅の公開をはじめ、二軒の造り酒屋「菊乃井」「玉垂」の造り酒屋見学・津軽民謡・踊りが催されるという。
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2008/1/15


朱色(シュイロ) Syuiro 

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 日本の伝統色のひとつである朱色は、中国では古来より高貴の色とされ、建物や仏壇、食器など様々な物に多用されてきた。
 日本にとって文化の先進国であった中国の影響を受け、国内の神社仏閣などには美しく鮮やかな朱色に塗られた建物が多く見られるが、魔除けや、建物の防虫・防腐の目的も含まれていたという説がある。
 朱はやや黄を帯びた鮮やかな赤色の顔料で、辰砂(しんしゃ)という天然の硫化水銀からつくられ、日本では「丹(に)」とも呼ばれる。後に硫黄と水銀から人工顔料バーミリオンという銀朱が作られるようになったが、天然の朱は、銀朱よりさらに赤みの強い深い色合いを持っている。
 朱は経年による退色や変色が少ないため、印肉などにも用いられている。その色と原料の希少性から、日本でも高価な貴重品として扱われてきた。
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2007/12/14


ベンガラ Bengara Bengara

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 ベンガラとは、酸化第二鉄からなる無機赤色顔料の一つであり、人類が使用した歴史上最古の顔料としても知られている。
 漢字では弁柄と書き、紅殻やインド赤、ヴェネツィアンレッドなどとも呼ばれる。
 日本には中国から朝鮮半島を経て、沖縄に伝わったとされ、インドのベンガル地方産のものを輸入していたため、ベンガラと名付けられたという。
 酸化鉄系では最も生産量が多い顔料であるが、化学的には鉄の赤錆と成分的に同じであるため、現在では合成のものが多く、天然に産するものとしては、日本では岡山県高梁市成羽町が、国内唯一の生産地となっている。
 古代には尊い色として珍重され、日本では沖縄の首里城の赤がベンガラの色として有名である。また、着色力や隠蔽力共に優れており、耐熱性や耐水性もあることから、木造建築における防腐の役目も負っていた。
 他の赤色系顔料に比べ鮮明さに欠く印象はあるが、その華やかさは時代を超えて、人々の心を魅了し続けている。
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2007/1/19


三十間長屋 Sanjikken-nagaya The Sanjikken-Nagaya (30-Ken Warehouse)

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 金沢城に残る蔵の跡。本丸跡の付近にある。長さ三六・五間、幅三間の二階建ての土蔵。元々は軍備のための蔵。干米などの貯蔵のために使われたといわれているが、後には鉄砲倉とも呼ばれたという。
 南面入母屋造りで鉛瓦葺きの屋根を持ち、白壁の腰には海鼠瓦で装飾が施されている。二階の腰には、鉛瓦葺きの庇がある。
 金沢城には、現存する三十間長屋を含め、全部で十四の長屋があったといわれており、往時は壮観であったことが想像できる。
 現存する三十間長屋は、安政五年(1858年)に再建されたものであり、現存する金沢城の遺構は、石川門とこれのみである。
 昭和三十二年に重要文化財に指定されている。
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2007/1/6


出雲大社 Izumoooyashiro Izumo Shrine

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 御祭神(大國主大神・だいこくさま)は、古くから福の神、平和の神、縁結びの神、農耕の神、医薬の神として慕われている。
 境内には神から幸を授かるという意味の「神姑殿」と呼ばれる建物がある。2階建てに作られ、1階の宝物殿には神の軌跡を証明する出雲大社の宝物が展示されている。
 国宝に指定されている御本殿は、現在高さ24メートルだが、古代の御本殿は今の2倍の48メートルという巨大建築物であったといわれる。近年の発掘でそれを証明する巨大な柱が境内から発見された。
 2007年3月10日には出雲大社の東隣に「島根県立古代出雲歴史博物館」が開館し、古代本殿の柱が展示される。
 正月三が日には60万人もの参拝客で賑わう。
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