NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/10


浄瑠璃 Joururi 

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 浄瑠璃(じょうるり)は、日本の伝統的な音楽の一つで、三味線の伴奏に乗せて太夫(だゆう)が詞章を語るもの。これに人形芝居が加われば人形浄瑠璃となる。詞章が単なる歌ではなく、劇中人物の台詞や仕草までを含み物語のように聞こえることから、浄瑠璃は一般的に「語り物」と呼ばれる。
 室町時代に登場した浄瑠璃御前と牛若丸の恋物語「浄瑠璃十二段草子」が大流行したのをきっかけに、他の物語も同じ節回しで語られるようになり、それらをまとめて浄瑠璃と称するようになった。
 江戸時代になると浄瑠璃は多くの流派に分かれ、広く世間に受入れられて行った。そして貞享元(1684)年、竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が大坂道頓堀に竹本座を開設して「義太夫節」を確立すると、名作者の近松門左衛門と組んだこの新しい様式は熱狂的な支持を受け、義太夫節がそれ以前の古浄瑠璃に取って代わるようになった。
 現在、浄瑠璃音楽として残っているのものに、義太夫節、常磐津節、清元節、河東節、一中節、宮薗節、新内節、富本節がある。
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2008/1/30


薩摩の水からくり Satsuma-no-mizu-karakuri 

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 毎年七月、鹿児島県下の各神社では境内に淡く美しい沢山の灯篭を灯す六月灯が行われる。場所によっては出店や花火、ミニコンサートもある夏の風物詩だ。
 加世田市竹田神社、知覧町豊玉姫神社、吹上町温泉祭りの三ヶ所ではこの六月灯に「水からくり」とよばれる人形劇が奉納される。
 浄瑠璃風の武者人形が舞台の上で矢を射、刀を交える。水からくりは人の手で人形を操作するのではなく、舞台の脇にある水車の動力を利用して、歯車や滑車などで全自動の舞台を設計、複雑な仕草や演技の描写を表現する。
 演目は牛若丸と弁慶、巌流島の決闘、那須与一や花咲かじいさん、かぐや姫、桃太郎など、親しみのあるもので、各上演時間は約20分ほど。パフォーマンス性たっぷりで、大人から子どもまで幅広く楽しめる。 
 水からくりは、全国で唯一の水車によるからくり人形であり、昭和五九年に国選択有形民俗文化財に指定された。
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2007/12/20


丹生茶わん祭り Niu-chawan-matsuri 

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 丹生茶わん祭り(にうちゃわんまつり)は、滋賀県伊香郡余呉町にて不定期に開催されている祭りである。県の選択無形民俗文化財に指定されている。
 いつから始まったのかは定かではないが、この地に陶器を創る工人がいて、その技を神から授けられた報恩感謝のため、毎年陶器を奉納したのが始まりだとされ、永暦年間(1160~1161)には既に盛大に行われていたという。
 巡行では丹生神社から八幡神社までの神輿の渡御に続いて永宝山、壽保山、丹保山の三基の山車が祭ばやしも賑やかに曳行される。
 この祭りの主役は、門外不出の技により、山車の上に高くそびえる不思議な組み方で組み上げた山飾りで、浄瑠璃、歌舞伎、伝説などに題材を取った芸題を陶磁器で表現している。
 丹生茶わん祭りは、中世の名残が見られる魅力的な祭りである。
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2007/10/1


知立 山車からくり Chiryu Dashi-karakuri Chiryu Float Karakuri

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 知立・山車からくり(ちりゅう・だしからくり)は、愛知県知立市の知立神社にて隔年で5月2日~3日に行われている祭りである。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 知立神社は景行天皇四二(112)年に創建された三河の二の宮であり、まむし除け・雨乞い・安産の神として信仰を集めている。祭神は、鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)他3柱。
 知立では、江戸時代からからくり人形を町内の人が工夫して作り、受け継いできた。人形の機構も精巧ではなく、ありあわせの雑木と布で作られてきた。
 知立の山車からくりは、山車の上で浄瑠璃にあわせて、からくりだけで物語を上演する大変珍しいもので、山車からくりとしては、もっとも発達した形とも言われる。
 知立・山車からくりは、市民の誇りといえる伝統文化である。
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知立 山車文楽 Chiryu Dashi-bunraku Chiryu Float Bunraku

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 愛知県知立市で毎年五月二日と三日に行われる、知立神社の祭礼である「知立まつり」で演じられるのが知立山車文楽(ちりゅうだしぶんらく)である。その歴史は古く、承応ニ(1653)年が始まりとされている。
 知立山車文楽は山車の上で行われる文楽であり、知立だけの独特なもの。現在は3台の山車の上で上演されている。延享四(1747)年から二五〇年以上も続いており、国の重要無形民俗文化財に指定されている。また、浄瑠璃は「からくり」だけで上演される大変珍しい文楽でもある。
 からくりの操りには高度な技術が必要とされ、このからくりも、重要無形民俗文化財に指定されている。
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矢作町 花の塔 Yahagi-cho Hana-no-tou Hana-no-tou (Flower Augury) Festival

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 矢作町花の塔(やはぎちょうはなのとう)は、愛知県岡崎市矢作町の誓願寺(せいがんじ)と矢作商店街振興組合が毎年五月の第二土・日に開催する春のイベントである。
 花の塔が行われる誓願寺は、その昔源義経を慕う浄瑠璃姫の悲恋の伝説が残されており、義経から浄瑠璃姫に形見に残した薄墨の銘の入った笛が保管されている。
 「花の塔」とは、全国的に行われているはなまつりと似た風習で、誓願寺境内に設置された様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)のお釈迦様に、甘茶を注いで礼拝、五穀豊穣を願う。参拝者には甘茶が振舞われる。その他、東西二つのお堂では、農作物の吉凶を占う「おためし」が行われる。
 四百年続くこのお祭りを、矢作商店街振興組合や中・高校の生徒など、地域の人々が一体となって盛り上げる。
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2007/6/21


市川團十郎 Ichikawa-danjuurou Ichikawa Danjuro

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 市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)とは、江戸歌舞伎の役者の名前であり、歌舞伎市川流の宗家である市川團十郎家の当主名である。
 万治三(1660)年から元禄一七(1704)年を生きた初代市川團十郎は、浄瑠璃や江戸歌舞伎の荒武者事の荒っぽい演出、また一日の狂言の最後に「荒人神の分身」となって立ち現れる神霊事の演出を組み合わせたことで新しい荒事を作り上げたり、また狂言作家「三升屋兵庫」としても活動していた。
 現在は一二代目で屋号は成田屋、家紋は定紋が三枡(みます)、替紋が杏葉牡丹(ぎょようぼたん)である 。
 この名は通常、世襲制であることから「新之助」「海老蔵」を経て襲名することが多い。
 成田屋の定番の歌舞伎である十八番の中では、暫(しばらく)、蛇柳(じゃやなぎ)、鳴神(なるかみ)、嫐(うわなり)、不破(ふわ)、勧進帳(かんじんちょう)が初代が演じたものとされる。
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2007/4/9


島田人形浄瑠璃芝居 Shimata-Ningyo-Joururi-shibai 

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 島田人形浄瑠璃芝居は山口県光市島田地方に伝わる人形浄瑠璃芝居である。
 室町時代、島田川河口の島田庄で疫病が蔓延した際、病気の平癒を祈願して胡瓜に着物を着せ、人形に見立てて浄瑠璃を行った事が起源と伝えられる。
 江戸時代には本頭と称される人形遣いと浄瑠璃の世襲制が作られ、氏子の支援などにより継承が行われた。
 戦後、継承者が危ぶまれたが、保存会が設立され、現在は広く技術の継承を行っている。昭和四十二(1967)年には山口県の無形文化財にも指定された。
 毎年8月4、5日松浦神社で奉納上演が行われる他、講演会などでその演目を披露している。
 地方職豊かな郷土芸能として、長く継承していきたい芝居である。
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