NIPPON Kichi - 日本吉

2008/2/7

水の平焼 Mizunodaira-yaki 

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 熊本県天草地方で焼かれる陶磁器類をまとめて、天草陶磁器(あまくさとうじき)と呼ぶ。平成一五(2003)年に国の伝統的工芸品に指定された際、新たに名付けられた呼び名で、水の平焼(みずのだいらやき)はこれらを代表する陶器の一つ。
 水の平焼は、江戸時代末期の明和二(1765)年、山仁田窯を受け継いだ岡部常兵衛によって創業され、地名にちなんで命名された。三代目弥四郎が内国勧業博覧会に出品し受賞すると、水の平焼は一躍その名を全国にとどろかせることになる。五代目源四郎が釉薬(ゆうやく)を研究し、独特の海鼠色(なまこいろ)を完成させたことにより、ほかには真似のできないオリジナリティあふれる陶器として、その地位を確立した。
 代表的な青色や赤色の絵模様を描き出すため、土を掘って粘土を作り、釉薬の原料となる稲藁を焼くなど、先代が築き上げてきた技法を今も大切に守り続けている。

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住所
863-0002 熊本県天草市本渡町本戸馬場2004
名前
水の平焼窯元
電話
0969-22-2440




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