NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/14


北野廃寺跡 Kitano-haiji-ato 

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 北野廃寺跡は、愛知県岡崎市北野町郷裏にあり、国の史跡に指定されている。
 わが国に仏教とともに伝来した伽藍建築法の最も初期のものとされる天王寺式の遺構で、境内は土塁が四方を巡り、東西126.5m、南北146mに及び、壮大な寺院であったことが偲ばれる。
 伽藍配置は南大門、中門、塔、金堂、講堂が一直線上に並び、出土品の単弁六葉蓮華文軒平瓦(たんべんろくようれんげもんのきひらがわら)などが創建当時のものと推定されている。塔は法隆寺の五重塔に匹敵する大きさであり、釈迦を供養する塔中心の初期仏教思想の表れだと思われる。
 現在、北野廃寺跡は史跡公園として整備されており、その名残りを礎石に残している。
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2008/7/31


釈迦降誕祭 Shaka-Goutansai 

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 釈迦降誕祭(しゃかごうたんさい)は毎年五月に埼玉県坂戸市の永源寺(えいげんじ)で執り行われる仏事のお祭りである。
 永源寺は江戸時代に開基された曹洞宗の寺で坂戸のお釈迦さまと知られている寺である。
 祭りの起源は、寛文二(1662)年永源寺の三代目である島田忠政が長崎奉行として赴任した時、中国より伝来した降誕釈尊仏を入手し永源寺に納めた事から始まったといわれている。また、祭りの時期は坂戸の農家の農繁期の前であり、主産業である養蚕の安全と繁栄を願うため、いわば、農事暦の節目としても重要な意味を持つ祭りでもあった。
 祭りでは、本堂の前の花御堂(はなみどう)に納められている誕生仏に柄杓で甘茶をかけて無病息災や家内安全、商売繁盛を祈願する他、永源寺には江戸吉原を代表する名妓であり、江戸北町奉行嶋田忠政の五男権三郎と仙台の大名・伊達綱宗が奪い合ったと言われる高尾太夫が祀られていることから、昔ながらの花魁道中も行われる。
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2008/7/10


絵因果経 Eingakiyou 

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 絵因果経(えいんがきょう)は、仏伝経典「過去現在因果経」に絵を加えた書画である。現在、上品蓮台寺、醍醐寺、東京藝術大学にあるものが、それぞれ国宝に指定されている。
 紙の下半分にお経が書き写され、上半分は下のお経にある代表的な場面を絵で表したもので、写本の一種といえ、日本の絵巻物の源流ともされているものである。
 内容は、釈迦の前世の修行物語から始まり、釈迦がどのような原因で人間の根源的な苦しみや迷いから開放されて、悟りを開いたかという事を物語風に説いたもので、釈迦の伝記といえる。
 国宝となっているのは、8世紀の奈良時代に書き写されたもので、画風はきわめて古風で素朴、絵に塗られている絵具の色も鮮やか。
 絵因果経は、奈良時代の絵画と書を今に伝える、数少ない貴重な作品である。
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2007/8/31


法隆寺 五重塔(国宝) Houyuu-ji Gojuu-no-tou 

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 法隆寺(ほうりゅうじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗総本山の寺である。本尊は、釈迦如来。南都七大寺第7番とされる。
 創建は推古天皇一五(607)年とされるが、確証はない。別名・斑鳩寺(いかるがでら)とも言い、聖徳太子と縁の深い寺である。
 五重塔(ごじゅうのとう)は、和銅三(710)年ごろ建築されたと考えられており、木造建築としては世界最古とされる。
 塔の先端までの高さは32.56mであり、塔には一本の太い柱が土台から塔の先端に突き出ている相輪まで貫かれている。
 その貴重さから国宝に指定されているばかりか、法隆寺の木造建築群として、日本で初めて世界文化遺産・ユネスコに登録された。
 2重基檀の上に建ち、初重から五重までの屋根の逓減率が高いことがこの塔の特色となっている。
 法隆寺の五重塔は、日本が世界に誇る木造建築物である。
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室生寺 五重塔(国宝) Murou-ji Gojuu-no-tou 

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 室生寺(むろうじ)は、奈良県宇陀市室生区室生にある真言宗室生寺派大本山の寺院である。本尊は、釈迦如来。仏塔古寺十八尊第18番、西国薬師霊場第8番札所とされる。
 宝亀年間(770~781)に賢璟(けんけい)によって開基された寺で、女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名がある。
 五重塔(ごじゅうのとう)は、延暦一九(800)年頃の建立とされ、高さは16mほどで、屋外にある木造五重塔としては日本で最も小さく、また法隆寺塔に次いで日本で2番目に古いもので、国宝に指定されている。
 塔は三間四方で、檜皮葺の屋根や丹塗りの組物が、奥深い樹林に包まれて格別の風情を醸し出している。
 室生寺の五重塔は、長い歴史を感じさせる建築物である。
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2007/8/16


五徳山 水澤寺 Gotokusan Mizusawa-ji Gotokusan Mizusawa Kannon Temple

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 五徳山水澤寺は、群馬県渋川市伊香保町水沢にある天台宗の寺院である。坂東第十六番札所で、水澤観音とは、本尊の十一面千手観音菩薩の事である。
 1300年余昔、推古天皇・持統天皇の勅願により、高麗の恵観僧正によって開基され、国司高光中将によって創建されたと伝わる。
 寺の縁起によると、かつては金堂・講堂・常行堂・潅頂堂・経蔵・鐘楼・多宝塔・全山併せて仏像一千二百体を祀る古刹であった。
 元禄時代に建立された六角堂は、内部に回転する六地蔵尊を安置する全国でも珍しい二重塔である。
 2001年に建立された釈迦堂では、釈迦三尊像などの仏像や仏画の数々を拝観できる。
 五徳山水澤寺は、古来より水澤観音の名称で親しまれている、古刹である。
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2007/1/26


釈迦岳霧氷 Syakadake-muhyou Shakadake Hoarfrost

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 釈迦岳は、大分県日田市にある山である。1〜2月に見られる霧氷は大変綺麗で、釈迦岳における冬の名物となっている。
 釈迦岳は、津江山系の主峰である。標高約1230mの展望台は日田地方で最も高いため、建設省のレーダードームが置かれ、付近には気象庁・防衛庁・大分県の3つの無線中継塔が、そびえ立っている。
 霧氷の時期、杣(そま)の里渓流公園から、真っ白の峰が紺碧の空を切り裂くように輝いているさまは、何とも言えない美しい光景である。
 晴れた日には、研ぎ澄まされた青空が広がり、木々には霧氷の花が咲き乱れるという最高の贅沢が楽しめる。
 釈迦岳の霧氷は、自然の万華鏡であり、見るものを別世界へと誘ってくれる。
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