NIPPON Kichi - 日本吉

記事数10件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/9/19


高野純一 Takano Junichi Junichi Takano

Jp En

 創業、天保元(1830)年の「白木屋中村伝兵衛商店」の七代目中村悟氏を支えて店長を務める。
 江戸の京橋を流れていた京橋川。
 高速道路となったその河岸は昔「竹河岸」といい一日5、6万本の竹が水揚げされ、あらゆる生活品の材料が集まる場所であった。
 白木屋は初代藤兵衛が竹とホウキモロコシを使って箒を作り始めて以来、ずっと変わらずこの地で「江戸箒」を作りつづけている。
 高野氏と箒とのきっかけは、配達のアルバイトであった。初めて触れた江戸箒の「用の美」そして職人高木清一氏の仕事。それに惚れ込み、今では店を担っていく重要な人材となっている。
 「箒」には、使い捨ての関係にはない時間の流れがある。職人は使う場面を追求して箒に軽さとコシと柔らかさを実現させ、使い手は家を清める道具として畳から外へと順に下ろしながら箒と相棒になっていく。人と道具との関係性が、職人から使い手に受け継がれ、育まれていくのだ。
 材料、技、人。作り手として人と道具の関係を次世代に繋ぐため、ひとつひとつ行動し続けている。
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/9/10


薩摩川内 女講 Satsuma-sendai Onna-kou 

Jp

 薩摩川内女講(さつませんだいおんなこう)は、鹿児島県薩摩川内市東郷町山田上地区で江戸時代から伝わる伝承行事である。
 日ごろ農作業と家事で忙しい妻たちに感謝し、女装して嫁女(よめじょ)となった夫たちが一日間甲斐甲斐しく妻たちの世話をする。
 十月初旬、稲刈りも終わり農作業がひと段落したところで、その年の当番である座元(ぬしどん)が、家々を回り野菜などの具材を集める。鶏料理や田楽などを手料理し用意が整ったところで妻達を家に招き、給仕、晩酌、片づけなど全ての世話をする。
 その際の嫁女の格好は女性の着物にほおかむり、真っ白なおしろい、ピンクの頬紅をつけ、慎ましやかで、よく気が利く大和撫子だ。
 いつもと立場が逆になり、夫は妻の大変さを身をもって感じ、妻は料理にケチをつけたりと威張ってみせる。
 最後に嫁女は箒を持ちだして座敷を掃き始め宴会は終了する。
 いつもはたくましい九州男児達が捨て身で妻を楽しませる。みんなで笑いながら福を呼び、その年の豊作を喜びあう行事である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/8/29


はりみ(紙製ちりとり) Harimi(Kamisei-Chiritori) Harimi (Paper Dustpans)

Jp En

 まだ日本の家屋に和室が多かったころ、日々の簡単な掃除は箒とちりとりだった。
 さっと掃いて、さっと取る。その簡素な動作が、日々の暮らしを清潔なものにしていた。
 最近はそのような光景も余り見かけなくなってきたが、今の多種多様化するライフスタイルに、本当にそれらは合っているのだろうか。
 ちょっとした掃き掃除にもわざわざ掃除機を引っ張り出し、ちょっと使ってまたしまう。
 なら、いっそのこと昔のようにこのはりみ(紙製ちりとり)と箒を傍らに用意しておいてはいかがだろう。和紙に柿渋を塗ったもので、大きさも二〇cmほど。
 色合いも程好く、部屋の中にあっても自然と溶け込むし、大きさも小ぶりで、どこにあっても落ち着きがある。
 こういう日常の道具は無造作に部屋にあってこそ、映えるものであるべきだ。
 小さい箒とセットで、机や棚の上などの狭い場所で活躍してくれるだろう
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




箒 Houki Houki (Japanese broom)

Jp En

 箒(ほうき)は、チリやホコリを掃き除くための道具である。用途別により座敷箒と庭箒に分けられる。
 座敷箒の原料には、ヤシ科の植物の棕櫚(しゅろ)やイネ科のホウキモロコシが使われる。棕櫚箒は西日本に多く、棕櫚皮一枚に数本ある「鬼毛」を集めて作られる。またホウキモロコシはモロコシ属の1年草で、2メートルほどに高く穂を伸ばす。刈り取ったホウキモロコシの穂の部分を脱穀し、約1週間天日干しで乾燥させ、いい穂をよって束ねていく。
 箒には掃除という実用的な用途のほか、「払う」という機能から生まれたさまざまな風習がある。
 長居の客を早く帰らせるため、箒を逆に立てるまじないがあったり、箒が安産の神と考えられ、妊婦の枕元に立てて安産を祈ったり、産気づいたときには燈明をつけて妊婦に拝ませ、その箒で妊婦の腹をなぜるということもおこなわれていた。
 菷は神聖なものであるため、跨いだり踏みつけることを忌み、罰があたるなどと考える風習が、各地に残されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/8/7


【掃】 Sou, Haku to sweep

Jp En

 「掃」のもとの字は「婦」と同じ「帚」です。手偏はずっと後に加わりました。最初の甲骨文の形は非常に簡単で、明らかにただの箒(枝箒)の形です。
 甲骨文は、古代の聖職者集団が作ったものですので、このような字となった掃除は神聖な作業として想像しなければなりません。祖先を祀る霊廟で謹んで行われているものでした。現在のように箒で掃くこともありましたが、箒で特に香りのよいお酒を注ぎ、霊廟を祓い清めることが礼儀になっていました。今の線香を焚くようなものでしょう。
 旧字体の「帚」の上部分は「手」を表し、真ん中の線が右側に出ているのは、掃くときに大事な手首の関節を含めた手の部分を示します。しかし、常用漢字の省略字体では、ほとんど指しか残らないことになりました。
 また「帚」は「帰」の旧字体である「歸」にも登場します。これは戦争から帰ってきた軍が、霊廟に祭肉をもって報告する儀式をかたどります。そのときも箒とお酒で霊廟を祓い清める習慣がありました。
 
■ 掃・甲骨文(こうこつぶん)
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/5/2


耳掻き Mimikaki 

Jp

 「耳掻き(みみかき)」は耳の穴を掃除すること、またはその道具を指す。
 木製や金属製、プラスチック製など様々な材質の耳掻きが作られているが、日本では昔から適度な弾力性を持つ竹が材料として使われている。
 耳の穴も人によって違うため、匙(さじ)またはへらと呼ばれる掻き出し部のカーブやサイズなど、微妙な調整には職人技が必要だが、木は加工に適しており、曲げや切削といった加工方法によって形作られている。
 日本では簪(かんざし)が耳掻きの原型という説もある。
 簪の先端をさじ状にした耳掻き付簪を発明したのは、高橋図南(たかはしとなん)という学者で、江戸時代のことであったと伝えられている。
 耳掻きは、昔から人々にとって馴染み深い必需品であるようだ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/30


海鼠池 Namako-ike 

Jp

 海鼠池(なまこいけ)は鹿児島県甑島(こしきじま)列島の上甑島にある、甑四湖と呼ばれる小湖沼群のうち最大の池。湖底から海水が湧き出ており淡水が混じり合った汽水湖である。
 その名の通り海の掃除屋であるなまこ、小魚や海藻といった海の生き物が多く生息し、度々池から魚の跳ねる様子がみられる。昔は大量に獲れた魚の畜養池として利用されていた。
 湖表面積0・52平方キロメートル、最大水深約23メートル。
 甑四湖はほかにそれぞれ塩分濃度が異なる、貝池、鍬崎池(くわざきいけ)、須口池があり、生息している生物にも違いがある。
 この一帯は藩政時代、島津光久公が訪れた際に「眺めの浜」と命名した景勝地でもある。紺碧の海を背景として長さ約4キロほどの砂州と甑四湖が光をキラキラと反射させる様子はとても美しい。特に夕日の沈む様子は圧巻だ。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/9/19


福昌寺跡 Fukushou-ji-ato 

Jp

 鹿児島市にある福昌寺(ふくしょうじ)跡地は、現在の玉龍高校の裏手に位置している。
 応永元(1394)年、島津氏第七代当主・島津元久の要請により曹洞宗の高僧・石屋真梁(せきおくしんりょう)が建立し、以後島津家の菩提寺となった。
 江戸時代の絵図「三国名勝図会(さんごくめいしょうずえ)」には、幾重にも連なる建物と大回廊を持つ南九州屈指の大加羅として登場する。薩摩、大隅、日向の三州の僧侶を支配する僧録所もあり、千五百人の僧侶がいたという。
 天文一八(1549)年、島津貴久から宣教の許可を得たフランシスコ・ザビエルがこの福昌寺を宿所とし、当時の福昌寺住持であった忍室(にんじつ)と互いの宗教について親交を深めた。
 明治二(1869)年、神道国教・祭政一致、仏教施設の廃止という政府の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が行われ、貴重な建築群や歴代藩主が奉納した寺宝類もろとも破壊されてしまう。
 現在、周囲は掃き浄められ、緑に囲まれて島津家や歴代の高僧の美しい墓地群が残っている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数10件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter