NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/28


揖宿神社 Ibusuki-jinja Ibusuki Shrine

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 揖宿神社(いぶすきじんじゃ)は、鹿児島県指宿市東方にある神社である。祭神は大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)他八柱。
 社記によれば、慶雲三(706)年、天智天皇の由緒の地として葛城宮が創建されたという。
 貞観一六(874)年、現在の開聞岳の大噴火により遷宮し、枚聞神社を勧請して開聞新宮を名乗った。明治維新に際し揖宿神社と改称され、現在に至る。
 指宿郷の総氏神として地方開拓の祖神、航海安全、諸業繁栄の守護神として崇敬され続けてきた。
 現在の社殿は弘化四(1847)年、島津斉興(しまづなりおき)によって建てられたものである。
 境内には推定樹齢七〇〇年以上といわれる楠木の大樹八株があり、全体が「揖宿の社叢(しゃそう)」として県指定の天然記念物となっている。
 揖宿神社は、薩摩藩代々の藩主から篤く尊崇されてきた、古くから知られた神社である。
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2007/9/19


指宿の鏡池 Ibusuki-no-Kagami-ike Kagamiike Pond in Ibusuki

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 指宿(いぶすき)の鏡池(かがみいけ)は、鹿児島県指宿市開聞仙田にある広さ8ヘクタールのマール式火口湖である。
 マールとは、ドイツのマール湖に由来するマグマ水蒸気爆発による火山地形のひとつで、爆発によって生じた円形の火口の周囲に形成された、地下水面より低所にある水をためた場所の事である。
 池田湖や鰻池に比べると知られていないが、条件が良ければ湖面に薩摩富士とも言われる名峰・開聞岳が映るという隠れた名所となっている。
 鏡池は、今でこそ周囲の大木なども伐られ、水も濁っているが、昭和の初め頃まではその名のとおり、鏡のように澄みきって、開聞岳の姿見であるといわれたほど、山の姿を写した景観は実に神々しかったという。
 指宿の鏡池は、小さいながらも美しい景観を誇る景勝地である。
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縄状玄武岩 Nawa-jou-genbu-gan Ropy Pahoehoe

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 縄状玄武岩(なわじょうげんぶがん)は、鹿児島県指宿市開聞十町にある珍しい岩である。県の天然記念物に指定されている。
 紀元前500年頃の開聞岳の大爆発の時に出来たもので、開聞岳噴火口から暗黒色・暗灰色の半流動体の溶岩が、噴火とともに花瀬(はなぜ)から田崎海岸一体に延々とつながって流れ出したものとされる。
 縄状溶岩は、粘性の小さな玄武岩質溶岩で、なめらかで波状、縄状の表面をもつ。
 玄武岩は、ガラスの主成分でもある二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく流動性に富んでいる。そのため、地表に流れ出た際に、障害物があるとうねうねと曲がったり、縄状にねじれたりして、ユニークな自然地形を形成する。
 縄状玄武岩は、火山と大地の活動を知ることができる大変貴重な溶岩である。
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