NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/26


日原鍾乳洞 Nippara-shounyuu-dou 

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 日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)は、東京都奥多摩町を流れる日原川支流である小川谷に位置し、地下水により溶解浸蝕されてできた自然洞窟である。
 総延長は1270m、高低差は134mあり、関東では最大の規模を誇っている。
 年間を通じておよそ11℃ほどの洞内には八つの洞が存在し、そのうち見学できるのはおよそ千二百年前に発見されたといわれる新宮洞と、昭和三八(1963)年に発見された新洞の二つである。
 その神秘的な景観から、かつては山岳信仰のメッカであった洞内には、巨大なカエルを思わせる「ガマ岩」や巨大な天井空間を持つ「天井知らず」など、まさに大自然のみが生み出せる造形が横たわり、訪れる人々を幽玄の世界へと誘ってくれる。
 天井からツララ状に垂れ下がる鍾乳石は3cm伸びるのに二百年、盤上に沈殿し、上に向かって成長する石筍(せきじゅん)は、四百年の歳月を必要とする。
 数十万年に渡る自然という名の芸術家の作品は、今もこつこつと作り続けられている。
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2007/11/22


鳶(トビ) Tobi 

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 鳶(とび)は、タカ目タカ科に属する鳥類の一種である。別名、トンビとも言う。
 ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描くように上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ・・・」という鳴き声はよく知られている。
 日本では最も身近な猛禽類であり、羽を広げると1m以上はあり、爪も鋭い。
 尾が、他のワシ・タカ類は扇型なのに対し、鳶は三味線のバチ形をしているので、飛んでいる時でも見間違える事は少ない。
 体色は褐色と白のまだら模様で、眼の周囲が黒褐色になっている。
 郊外に生息する個体は主に動物の死骸やカエル、トカゲ、ヘビ、魚などの小動物を捕食し、都市部では生ゴミなども食べる。
 鳶は、カラスや雀などと共に、日本中どこででも見かける、身近な鳥である。
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2007/10/12


八王子 真覚寺 Hachiouji Shinkaku-ji Shinkakuji Temple in Hachioji

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 八王子の真覚寺(しんかくじ)は、東京都八王子市散田町にある真言宗智山派の寺である。本尊は、不動明王。多摩四国八十八ヶ所71番札所とされる。
 応永一八(1411)年の創建で、白鳳時代の作である寺宝の薬師如来倚像は、市の有形文化財に指定されている。
 境内にある心字池周辺にはアジサイが多く、六月中旬には見頃となる。
 また、三月中旬からお彼岸にかけて産卵のために多数のヒキガエルが集まる事で有名である。今では少なくなったが、かつて数万匹に及んだともいわれるその様子は「蛙合戦」とも呼ばれた。
 梵鐘と鐘楼は万治三(1660)年に八王子千人同心が奉納したものといわれている。
 八王子の真覚寺は、アジサイと蛙合戦で知られる寺である。
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2007/8/17


猿沢池 Sarusawa-ike Sarusawa Pond

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 奈良市、奈良公園内に位置する周囲360メートルの池。
周辺の柳や興福寺五重塔を水面に移す風景は美しく、奈良八景の一つに数えられる。
 興福寺の放生池として造られた由来を持つ。「放生」とは捕らえた生物を解き放つ事により殺生を戒める儀式であり、猿沢池では毎年4月17日に池に魚を放流する「放生会」が行なわれている。
 中秋の名月の日に、奈良時代に帝の寵愛が衰えた事を嘆き、釆女が身を投げたとの伝説を偲ぶ「采女祭」が催されている。平安の衣装をまとい、雅楽を奏で花扇を奉納する雅やかな行事は市民を楽しませている。
 池端の石碑に記された「澄まず濁らず、出ず入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」の七不思議を持ち、現在でも水は澄み、蛙や藻も住まず生えないと言う不思議を水面に湛えた池である。
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2007/7/12


鳥獣戯画 Chou-juu-giga Choju Giga Scroll

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 鳥獣戯画は京都嵐山、栂尾山高山寺に伝わる絵巻物である。
 正しくは「鳥獣人物戯画巻」と称される。甲、乙、丙、丁の全四巻、国宝。
 平安時代末期から鎌倉時代前期、天台宗座主、鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)の作とされるが、複数の人物の作品をあわせたとも言われる。
 動物を擬人化して描いたもので、兎、猿、蛙などを始め牛、犬、麒麟などの神獣も描かれている。内容は当時の世相をおおらかに風刺したものだが、一部脱落があり不明な点もある。
 擬人化や動きを表す効果線などが多く使われており、現在の漫画やアニメーションの元祖であると言われている。
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2007/5/29


立夏 Rikka Rikka

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 立夏(りっか)は、1年を24に分割した二十四節気の1つで、毎年5月6日頃の事である。
 天文学的には、太陽黄経が45度の時で、この日から立秋の前日までが夏となる。春分と夏至の中間にあたる。
 新緑の季節で、九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まる。
 この時期、農家では田植えが始まり、畦(あぜ)では蛙が鳴き始め、さわやかな風を受けて鯉のぼりが大空に舞う。
 カレンダーには、夏が来たという意味の「夏が立つ」などと記載されている場合もある。
 立夏の頃は、気持ちの良い風が吹き、晴天が続くので外に出ることが楽しみな時期である。
 立夏は、大地が草で覆われ木々が青々と繁り、徐々に太陽の日射しが肌を刺す日が多くなっていく、夏が始まる日である。
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能面 痩男 Noumen Yaseotoko Noh Mask Yase-otoko

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 痩男(やせおとこ)は、死後、地獄の苦しみを訴えている男であり、穫物を殺生した罪で地獄に落ちた漁師や猟師が前非を悔いて宴土から現れる幽霊に用いられる。
 眼がくぼみ、頬の筋肉は落ちて頬骨は高く突き出し、眉もひげの毛髪もとても弱々しく、憔悴しきった、覇気のない顔立ちをしている。
 また、眼の表情からは、死後の世界までも、苦しみから解放されない苦悩の様子が感じられる。
 能では、この痩男の面は必ず、亡霊を意味する黒頭(くろかしら)と共に使用する。
 より極端な表情、表現のものに「蛙(河津)」がある。
 痩男は、能の「通小町」「藤戸」「善知鳥」などに使用される、幽霊の能面である。
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能面 河津 Noumen Kawazu Noh Mask Kawazu

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 河津(かわず)は、蛙や川津、河途、加和津とも書き、亡霊として執念などを表現する際に使用される面である。
 男の憔悴さに、更に哀れさを加えた相貌で、伏し目がちな小さな眼は離れ、二つの眉はつながってひさしのように眼を覆っている。
 頬がこけ、上瞼が下瞼よりもかなり突き出ており、眼は下を向き、水から上がった時の濡れた髪の感じが更に哀れさを強調している。
 男の幽霊面「痩男」の系列の面であり、この面の特徴としては痩男より怨霊的な要素が強く、水死した亡霊を表現するのに使われる事が多い。また、変わり型の多い面でもある。
 河津は、能の「阿漕」「藤戸」などに使われる能面である。
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