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2008/10/31


鳶山崩れ tonbiyama-kuzure 

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 鳶山崩れ(とんびやまくずれ)とは、富山県中新川郡立山町にそびえる、標高2616mの鳶山にある大規模崩壊地の事である。日本三大崩れのひとつとされる。
 日本には火山や破砕帯などに由来する脆弱な地質の山地が多く、このような地域で地震や火山噴火、大雨などを誘因として発生した大規模崩壊地が「崩れ」である。
 鳶山には、かつて大鳶山と小鳶山の二つの山頂があった。しかし、安政五(1858)年に発生した飛越地震により山地が大崩壊し、大鳶山と小鳶山は完全に消滅、立山カルデラに大量の土砂が流れ込んだ。
 現在でも大量の土砂が立山カルデラに残っており、流出してしまうと富山平野が土砂で埋没してしまうため、砂防工事が続けられている。
 鳶山崩れは、地殻も地面も動き続けていることを実感させる自然の表徴である。
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2008/8/15


やんさんま祭り Yansanma-matsuri Yansanma Festival

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 やんさんま祭りは富山県射水市(いみずし)にある下村加茂神社の春の大祭である。祭礼では走馬(そうめ)の儀、神幸式、牛乗式、獅子舞、流鏑馬などの神事が四時間以上に渡り繰り広げられる。
 この祭では馬と牛が象徴的に登場し、特に牛乗式は全国でもここでしか見られない珍しい神事である。
 走馬の儀では、神の乗りものである馬を駆けさせて神の馬を定め、それを献じて五穀豊穣を祈願する。
 そして牛乗式では赤面の大鼻の形相に扮した若武者が牛に乗って登場し、青竹の大矢で矢を拝殿の屋根に向けて放ち天下太平・五穀成就を願う。牛は農耕の神の化身で、火事を除け疫病を退散させてくれる力があると信じられている。若者たちは力を合わせ、なんとか牛をこの地にとどめようと悪戦苦闘の末、牛を座らせる。
 最後に、武者が馬にまたがり参道を走る流鏑馬が行われて祭が終わる。
 やんさんま祭りは富山県の無形民族文化財に指定されている。
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2008/6/30


水晶岳 Suishou-dake 

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 北アルプスのほぼ中央に位置する、標高二九八六mの水晶岳(すいしょうだけ)は、名前の通り水晶が採取できることからその名がつけられたといわれている。現在でも柘榴石(ざくろいし)と呼ばれる、やや黒味を帯びた濃い赤色の「ガーネット」や水晶が見つかるという。
 名前のイメージとは違い、山頂付近の山肌が黒っぽいため、黒岳とも呼ばれる。
 岩稜部分が多いが、イブキジャコウソウやタカネツメクサ、クルマユリ、シコタンソウ、チョウノスケソウ、タカネスミレ、タカネシオガマなど高山植物の宝庫とも呼ばれているほど種類は多岐にわたり、夏季にはそれらが群生、美しい姿を見ることができる。
 山頂近くには、北アルプスで一番小規模な山小屋といわれる、水晶小屋が設置されている。この付近は、気象の変化が激しく強風が吹くため、キャンプを張ることができない。そのため夏季には登山者で大変賑わうという。
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2008/6/25


鹿島槍岳 Kashimayariga-dake 

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 北アルプスの中でも黒部川東側に連なる山々を、立山連峰に対して後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と呼ぶ。その後立山連峰のほぼ中央に位置するのが、日本百名山の一つでもある、鹿島槍岳(かしまやりがだけ)である。
 槍ヶ岳は頂上部に南と北の二つの峰を持つ、双耳峰と呼ばれる優雅な姿の山である。その山容とは逆に、岩稜の雄々しい姿と大きさが登山者を圧倒する。
 夏場の登山道はウサギギク、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、イワギキョウ、キヌガワソウなど豊富な瑞々しい高山植物に飾られる。
 山頂が近づくにつれ傾斜は厳しくなり、鎖や梯子が利用された箇所が増え、気の抜けない道が続くという。
 山頂から遥か彼方に見下ろす、雪渓の姿はスリル満点の絶景である。
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2008/6/23


剣岳 Tsurugi-dake 

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 空を切り裂く剣のような鋭い岩峰をもつ剣岳(つるぎだけ)は、標高二九九九mの、北アルプスの山岳の中でも最も険しい山である。剣岳または剱岳と表記される。
 その名のとおり鋭い山容で明治時代まで前人未踏の山と思われていた。ところが山頂には祠があり、その付近からは奈良時代後半から平安時代初期にかけての修行僧が置いていったとされる錆びた鉾(ほこ)や錫杖(しゃくじょう)が発見されたという。古来より信仰の対象になっていたことを物語っている。
 人を寄せ付けない厳しい姿をしているが、一般の登山者でも登頂できる道が整備されている。それでも山頂付近は「カニのタテバイ・ヨコバイ」と呼ばれる、鋭い傾斜した岩がある。スリルと壮大なパノラマを目指す登山者達の憧れの山である。
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2008/6/20


薬師岳 Yakushi-dake 

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 立山連峰の主峰、薬師岳(やくしだけ)は標高二九二六m、北アルプスの中では一際大きい山で知られている。
 東側斜面には、氷河期の浸食作用によって作られた、カールと呼ばれる椀状の雄大な圏谷(けんこく)が複数見られることでも有名で、これらは国の指定特別天然記念物にもなっている。
 長大な尾根を有するため、長く険しい登山道が続くが、チングルマ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、キヌガサソウ、イワカガミなどの、美しく咲き乱れる高山植物を満喫することも出来る。
 最大の難所と呼ばれるのは、斜面が崩れ、岩石がごろごろしているガレ場の急坂である。かなりの傾斜だが、その展望は素晴らしいという。
 黄金の薬師如来像が祀られている祠が山頂に鎮座しており、信仰の対象になっていた名残りを感じさせる。
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鷲羽岳 Washiba-dake 

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 山腹の残雪と岩の模様が、まるで鷲が羽ばたいているような姿に見えることや、羽を広げた鷲のような山容から名付けられたという鷲羽岳(わしばだけ)は、長野県と富山県の県境、北アルプスの最も奥にあり、黒部川へと最初の一滴の水が流れ出る山だという。
 山頂はやや狭く、大きな岩がゴロゴロとしている。その頂上から望む大パノラマはもちろん、八合目付近にある鷲羽池と呼ばれる、小さな火口湖に映し出される槍ヶ岳の姿など、その景色は登山者達を魅了してやまない。二日はかかるという険しい登山道も、特に夏季には多くの登山者で賑わうという。
 日本百名山のひとつにもなっている。小さなヒマワリのような可憐なウサギギク、青紫色が美しいミヤマリンドウやイワギキョウなど、高山植物も楽しむことが出来る。
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2008/6/2


称名滝 Shoumyou-daki 

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 称名滝(しょうみょうだき)は、富山県中新川郡立山町にある滝で、立山連峰の主峰である雄山を源流とする。
 この滝が弥陀ヶ原台地にあるV字型の断崖から一気に流れ落ちて称名川を形成し、その後、常願寺川に注ぎ込む。
 その落差は実に350mに達し、これは日本で一番大きな落差を持つ滝であり、日本の滝百選に選ばれ、国指定の名勝及び天然記念物にもなっている。
 滝は四段構成の段瀑となっており、上から70m、58m、96m、そして最下段の一番大きな126mとなっている。
 大きな特徴として、雪解け水が増える頃になると右側に落差500mに達するハンノキ滝という滝が現れ、時期が合えば、称名滝とあわせてV字型の美しい瀑容を楽しむことができる。
 周辺はムラサキヤシオツツジやオオカメノキなど、植物も豊富で緑も濃く、紅葉の季節には荒々しい峡谷がよりいっそうの趣を見にまとう。
 赤や黄色の山肌が水煙を纏う様は、まさに山紫水明だ。
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