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2008/10/23


豊稔池ダム hounenike-damu 

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 豊稔池(ほうねんいけ)ダムは、香川県観音寺市の、高尾山・金見山に囲まれた深い山の中に位置している。
 半月状のアーチが五連連なっているマルティプルアーチを石積式で実現しており、堤頂長は約128メートル、堤高30.4メートル。農地530ヘクタールを灌漑する農業用ため池として活用されている。
 降雨量が少ないこの地は、大干ばつが多く、井戸を沢山掘っても枯れる事が多かった。そこで大正一五年、アメリカの最新技術を習得した佐野藤次郎が指揮し、地元の農民たちの手によって、約四年かけて作られた。
 五連の壁は、中央部の水圧をを支えダムの先端を保護している。また壁面には洪水吐が設置されており、満水に近づくと自動的に放水する仕組みとなっている。
 深い山のなかにある威厳のあるたたずまいは水の古城と称され、美しい景観を形成している。また、完成直前に死去した佐野藤次郎の石碑がダムの横に設置されている。
 平成一八(2006)年に、国指定重要文化財となった。
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2008/6/12


なめり湖 Nameriko 

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 三重県松阪市嬉野森本町にある「なめり湖」は、一志(いちし)南部用水の水源として造られた灌漑用水専用のダムである。
 現在では合併され松阪市となっているが、約五〇年前、この一帯は一志郡という地名であった。一志郡中原村、米之庄村、阿坂村、伊勢寺村一帯には平坦で広い肥沃な耕地があった。ところが、水源が溜池のみであったことから、時には水をめぐって争いさえ起こるほどの深刻な水不足に悩まされていたといわれている。
 水不足解消のため、中村川の支流である滑川(なめりがわ)を堰き止め、用水地を建設する構想が持ち上がり、昭和一四(1939)年に調査が始まった。しかし太平洋戦争のため計画は一時中断、昭和二八(1953)年から再度着工され、昭和四八(1973)年にようやく完成した。
 灌漑面積七五〇haのなめり湖は、用水池としての役割を充分果たしながら、周辺には散策コースが設けられ、春には桜並木が美しい市民の憩いの場にもなっている。
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2007/10/16


チミケップ湖 Chimikeppu-ko Lake Chimikeppu

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 チミケップ湖は、北海道の東部・標津郡標津町にあり、アイヌ語で「崖を破って水が流れるところ」という意味を冠した湖である。
 おおよそ一万年前の地殻変動により発生した地滑りで、谷がふさがれて出来た堰止湖だといわれている。
 周辺の山々の谷間に広がっているため、一見ダム湖のような印象もあるが、間違いなく、自然の脈動が生み出した湖である。
 この湖は、阿寒湖と並ぶ姫鱒(ヒメマス)の原産湖であり、マリモの生息する場所としても知られている。また、周辺には蝦夷松(エゾマツ)や椴松(トドマツ)などの原生林が広がり、天然記念物でもあるクマゲラなどの野鳥やキタキツネなどの野生動物が多く生息する、まさに秘境と呼ぶにふさわしい、大自然に抱かれた湖となっている。
 周辺の森の中には1・5kmほどの遊歩道もあり、雄大な自然の中で満面に湛えた美しい湖面を眺めながら、ゆっくりと散策することが出来る。
 秘境をこれほど間近に見れる場所はなかなかないだろう。
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2007/10/12


虫喰い岩 Mushikui-iwa Mushikuiiwa Rock

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 和歌山県古座川町にある奇岩「虫食い岩」。国の天然記念物に指定されている。
 太平洋に面する熊野灘に流れ出る全長約56キロの清流、古座川。その中流あたりには、自然の造形美とも言うべき渓谷美が形成されている。七川ダムから下流に向かってつづく奇岩の渓谷が古座川峡。
 一枚岩や少女峰など、奇岩の形に合わせてそれぞれ名前が付けられている。この奇岩群のひとつが「虫食い岩」。自然の風化によって岩に無数の穴が開き、蜂の巣のような形をしており、自然の作り上げた芸術として見ごたえ充分だ。
 古座川渓谷は、県下でも一、二を争う桜の名所でもあり、春には奇岩めぐりを兼ねてお花見を楽しむ人々でにぎわう。
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2007/9/21


万之瀬川 Manose-gawa The Manose River

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 万之瀬川(まのせがわ)は、鹿児島県南さつま市加世田、川辺町、金峰町を流れる延長30kmの二級河川である。
 さつま半島最大の川で、鹿児島市に源を発し、南さつま市加世田の吹上浜で東シナ海にそそぐ。
 吹上浜は、この万之瀬川が運んだ砂で出来ていると言われる。また、万之瀬川支流長谷川には金峰ダムが存在する。
 蛇行していた河口部は、江戸時代の洪水で現在の流れになったとされ、用水路を利用した水車カラクリの伝承地としても知られる。
 ハマボウなどの海浜植物、ハクセンシオマネキなどの干潟の生物、クロツラヘラサギなどの野鳥が生息し、川と海が合流する生息環境は、種の多様性やその規模について全国的にも大変貴重なものであり、重要湿地に指定されている。
 万之瀬川は、流域に河添の滝、甌穴などの奇勝も存在する、豊富な自然を誇る川である。
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2007/9/12


有峰湖 Arimine-ko Arimine Lake

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 有峰湖(ありみねこ)は、有峰ダムによって堰き止められた人口の湖。有峰ダムは、5年の歳月をかけて建設されたダムだ。このあたりは「有峰森林文化村」として、自然の保全活動の対象となっているため、今でも雄大な森が汚れを知らぬまま残されている。県立自然公園、国民休養地および全国水源の森百選にも選定されているという。
 ブナ、ミズナラ、モミジなどの新緑と紅葉は素晴しく、特に新雪をいただいた薬師岳を背景に眺める紅葉と、小見からダムに到る和田川峡谷は息を飲むほどの美しさだ。景観も魅力的だが、原生林に覆われた自然は貴重な植物や野鳥の宝庫となっている。有峰湖の湖畔にはキャンプ場なども整備され、アウトドア場として人気だ。
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2007/8/21


日本コバ Nihon-koba Nihonkoba

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 日本コバ(にほんこば)は、滋賀県東近江市永源寺高野町にそびえる標高934mの山である。
 永源寺ダムの北側にあり、鈴鹿山脈の一峰で、ダムと湖東平野を隔てる山々の中の最高峰ともなっている。
 コバは伐木集積用小平地「木場」の意味で、湖東を一望する素晴らしい頂上を「日本一のコバ」と誇ったから付いた名ではないかと言われている。
 その異様なほど山頂部の平たい形が印象的で、鈴鹿の主稜線からは遠く離れているため、登山者は少なく、静かな山旅が楽しめる。
 山頂は30~40人が休めるほどの広場となっており、霊仙岳・御池岳・藤原岳などを見渡せる展望も素晴らしい。
 他にも美しい藤川谷や奇人の窟、湿地帯などの見所が存在する。
 日本コバは、珍しい名と美しい景観を持った山である。
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2007/8/6


三河湖 Mikawa-ko Lake Mikawa

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 三河湖(みかわこ)は、愛知県豊田市羽布町に広がる、面積約107ヘクタールの湖である。
 昭和三八(1963)年に竣工した羽布ダムの建設により、巴川をせきとめて誕生した人造湖で、湖周辺には貸しボート、桟橋、見晴らし台、広い駐車場などが存在する。
 雄々しい山々を背景にした広大な湖で、四季折々に変化をとげる雄大な美しさで知られている。
 三河湖は周遊することができ、民宿、キャンプ場、ボートクラブ、釣りなどの観光スポットとして開発が進められ、人々が大自然を満喫できる場所となっている。
 湖の名前は、ダム建設時の県知事によって付けられたものである。
 湖岸には、地域の保全・開発とダム建築に貢献した川合好太郎氏の顕彰碑が建てられている。
 三河湖は、アウトドアライフを充分に身体で感じることの出来る、豊富な自然を誇る景勝地である。
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