NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/31


瓜裂の清水 Uriwari-no-shimizu Split-Melon Clear Water

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 富山県庄川町は水の町。飛騨の山々から庄川に水が流れ出し、五箇山を流れ下って砺波平野に出てくる扇頂に位置する。南砺の山々からは豊富な水が流れ出し、砺波平野を潤す。その南砺の山々の山腹や麓にはたくさんの滝が流れ落ち、清水が湧き出ている。この庄川町には、「全国名水百選」の「瓜裂清水(うりわりのしみず)」がある。
 庄川町にある岩黒団地の小高い段丘の下の道路脇にある浅い洞窟の中には数体の石仏があり、その仏たちが見守るようにこんこんと湧き出る清水が「瓜裂清水」である。今から約600年前、井波にある端泉寺の開祖、綽上人がこの地を訪れた際、馬の蹄が突然陥没し、その跡から清水がこんこんと湧き出た。この水で瓜を冷やしたところあまりの冷たさに瓜が自然に裂けた、とされる。炎天つづきの際にも涸れることのない清水は、霊水として崇められているという。
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2007/1/17


瑞龍寺 Zuiryuji Zuiryu-ji Temple

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 端龍寺(ずいりゅうじ)は富山県高岡市に位置し、江戸初期の禅宗寺院建築として高い評価を得ている寺だ。回廊式禅宗伽藍は全国一、と誉れ高い。
 加賀二代藩主前田利長の菩提を弔うために、三代藩主利常により建立された。17世紀、利長は当時「開野」と呼ばれていた荒野に城を築き、近郊より町人、商人を集めて町立てをし、職人を呼び寄せるなどして一代で百二十万石の財力を築き上げた。
 利長の義弟、加賀藩三代目藩主の利常は百二十万石を譲り受けたことに恩義を感じ、時の名工山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備した端龍寺を開山したのだった。
 約20年もの月日をかけて造営、壮大な伽藍は豪壮にして典雅な美しさを持ち、見る者を圧倒する。現在では仏殿、法堂、山門が国宝に、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶道が重要文化財に指定されている。
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眼目山立山寺 Ganmokuzan-ryusenji Mount Ganmoku Ryusen Temple

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 禅宗曹洞派の名刹として知られる眼目山立山寺は、富山県中新川郡に位置する。建徳元(1370)年に大徹宗令禅師により創立された。
 古来立山は山麓の人々に、山そのものが神として、あるいは神の住む山として崇拝されていた。立山に関わる山岳信仰全般を総称して「立山信仰」と呼び、立山の神を「立山権現」と総称する。
 眼目山立山寺は、立山権現がきこりの姿となって大徹宗令禅師を導き、寺院の建立を勧めたと伝えられる。禅師の姿は木像として祀られ、県の文化財に指定されているとか。回廊状に作られた寺から少し離れた林の中にはふたりが対座したという座禅石が残り、こちらも見ものだ。
 立山寺は何と言っても山門前の参道に立ち並ぶ「とが(栂)並木」(県指定天然記念物)が見事である。参道を散策すれば、静かな霊気の発散を感じ取ることができる。
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殿様清水 Tonosama-shohzu Tonosama Shouzu Spring

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 富山県の春日温泉郷の入り口に年中絶えることなく湧き出ている「殿様清水(とのさましょうず)」。「とやまの名水」に指定されているこの天然の湧き水は、全国名水百選の一つにも選ばれている。上市町の穴の谷の霊水によく似ているとも言われ、近郊から多くの人々が水を汲みに来る。名水だけあり、口に含むと、すうっと馴染んでゆき、さっぱりとした口当たりだという。
 「殿様清水」の名は、江戸時代、富山藩の御蔵番の主が好んでこの湧き水を常飲したお陰で一生涯無病息災であったと伝えられ、その主にちなんで付けられたものだとか。
 付近には春日荘、雅楽倶、大沢野パレスといった保養所、公園、植物園などがあり富山市の名所となっている。
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