NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/10/22


千尋岬の化石漣痕 chihiromisakino-kasekirenkon 

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 足摺岬の西、高知県土佐清水市の三崎地区には、三崎層群という約2000万年前の地層が分布している。浅い海に、砂岩と泥岩の互層が堆積したものである。
 ここの千尋岬(ちひろみさき)にある砂岩層の表面には、地層が単一方向に傾いている単斜構造の化石漣痕(かせきれんこん)が、200メートルにも及ぶ範囲に広がっている。
 漣痕とは、浅い海底の砂の表面にできた漣(さざなみ)の跡のことをいう。
 波の化石である。
 昭和二八(1953)年、国の天然記念物に指定された。
 そのほか三崎層群の中には、生物の痕跡がみられる生痕化石もあり、このあたりの太古の地面の記憶を今に伝えている。
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2008/8/19


和太鼓集団 GOCOO Wadaiko-syuudan gokuu Japanese Taiko Drum Group “GOCOO”

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 40以上もの和太鼓を自在に操り、大地のビートを奏でる和太鼓集団GOCOO(ゴクウ)。女性7名、男性4名のバチから繰り広げられるその音色は、伝統でもなく、民俗音楽でもなく、ロックでもない。もっとプリミティブでトランシーな、国境も音楽ジャンルも越えたものだ。そしてその中心には、現代のシャーマンとも言うべき淺野香の存在がある。
 トレードマークの長い髪を獅子舞のように振り乱しながら、パワフルにバチを振り下ろす。
 「ライブをやっていると、日常のいろいろが削がれて、魂の中で一番純粋なところ、”愛”と”感謝”だけになる瞬間がある。結局これが”祭り”なんだろうな、と思います。新しいものを表現していると言われるけれど、一番新しいものは一番古いものにつながるんじゃないでしょうか。」
 97年結成。そのトランシーな演奏は海外での評価も高く、ヨーロッパツアーをはじめ海外ライブは100本以上。映画『マトリックス』の音楽も手がけ、今年5月の国連環境会議ではアジア代表としてオープニングを飾っている。
 
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
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2008/8/4


黄橡(キツルバミ) Kitsurubami 

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 黄橡(きつるばみ)は、日本の伝統色のひとつで、ややくすみを帯びた赤みがかった黄色、やや黒味がかった黄赤色の名前で、木蘭色(もくらんじき)とも呼ばれる。
 橡(つるばみ)は、ブナ科の落葉高木のクヌギの古名で、秋になると大きな団栗(どんぐり)がなる。団栗の名は、橡栗(とちぐり)が転じたものという説もある。その実の傘部分を煮出して、媒染剤に鉄を使用し染色すると青みがかった黒色になり、灰汁を使用すると黄橡色になる。
 庶民の衣服の染料に多く使われたといわれている。
 橡色の衣については古くは万葉集にも詠われており、黄橡色そのものは太古から存在していたと考えられている。
 その落ち着いた色目は、現在も幅広い年齢層に人気であるという。
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2008/7/7


倭姫宮 Yamatohime-no-miya 

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 倭姫宮(やまとひめのみや)は、三重県伊勢市にある神社だ。
 伊勢神宮皇大神宮の別宮であり、日本神話において第一一代垂仁天皇の第四皇女と伝えられる倭姫命(やまとひめのみこと)をご祭神としている。
 倭姫命は、天照大御神のご鎮座の地として現在地である五十鈴川のほとりに伊勢神宮を創建、各種祭事の制度を定め、現在に至る神道の基礎を作ったと伝えられる人物で、こうした功績を称えると共に、地元住民たちの要望もあって大正一二(1923)年に、外宮と内宮のほぼ中間である倉田山に創建された。
 緑豊かな原始の森の中に立つ社殿は、内宮に準じて萱葺の神明造となっており、他に十三宮ある別宮の中で最も新しいものである。
 また、倉田山に隣接する間の山(あいのやま)には、倭姫命の陵墓といわれる尾上御陵(おべごりょう)と呼ばれる小さな古墳もあり、そうした経緯から倉田山が選ばれた。
 緑深き森の中にひっそりと立つ神社は、太古の日本神道の立役者が住まう場所なのである。
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2008/3/12


名寄鈴石 Nayoro-suzuishi 

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 名寄鈴石(なよろすずいし)は、褐鉄鋼(かってっこう)という鉱物の一種で、昭和一四(1939)年九月に国の天然記念物の指定を受けた。
 約一〇万年前にできた丘陵や台地の土中に産出し、昭和五(1930)年に、名寄在住の弁護士で郷土史家の田中長三郎が発見した。
 核となる粘土などに、鉄分が殻のように巻き付いてできたと考えられる。鉄サビの固まりのような色で、ほぼ丸く、ピンポン玉からこぶしほどまでの大きさがある。
 振ると音がすることから「鈴石」と呼ばれるようになった。全国でも同様のものは、岐阜県の岩壷、奈良県の鳴石があげられる。
 中国の漢方では「石薬」として不老長寿の薬とされ、正倉院にも納められていた。
 名寄(なよろ)の由来は、アイヌ語で川のそばの国「ナイ・オロ・プト」がなまった「なよろ」からきている。語源のとおり、名寄市は西に天塩川(てしおがわ)、東に名寄川が流れている。
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2008/3/4


久慈琥珀 Kuji-kohaku Kuji Amber

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 久慈琥珀(くじこはく)は、岩手県の久慈市で産出される琥珀である。
 琥珀は、太古の植物の樹脂が化石化してできたもので、久慈地方はその産出量、品質ともに優れており、歴史的にも国内唯一の産地として知られている。
 世界で最も古いものとしては三億年前の琥珀が発見されているが、久慈地方産の琥珀は、今から約八千五百万年前の中生代白亜紀後期に属するもので、宝飾品類に加工されるものとしては世界最古の琥珀である。
 この地方では古来より採取が行われており、各地に残る古墳時代の遺跡から出土した琥珀も久慈地方産とされ、平安時代にはすでに琥珀工房が存在していたことが判っている。
 近年では学術的に貴重な虫入り琥珀の発見も相次いでおり、奥深くて軽く、暖かみのある自然素材の宝石として親しまれている。
 太古からのメッセージを封じ込めた小さな粒は、地球が見つづけてきた時の流れの一瞬を今に伝えている。
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2007/12/25


飯豊山麓 鳴き砂 Iidesanroku Nakisuna 

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 山形・福島県との県境に立つ飯豊山麓(いいでさんろく)にある中津川地区遅谷は、県内でも屈指の豪雪地帯で、山から流れる豊かな雪解け水に育まれたブナの天然林が広がっている。自然豊かなこの地区には、それを象徴するかのように鳴き砂と呼ばれる砂がある。
 鳴き砂の主成分は石英だとされている。きれいな水や空気の中で充分洗われた石英の砂粒のみが「鳴く」とされているため、鳴き砂が確認されている地域は環境が美しい証でもある。
 「日本の音風景百選」にも選ばれている飯豊山麓の鳴き砂は、歩くと「キュッ、キュッ」という不思議な音がする。全国には約三〇ヶ所の鳴き砂が海辺に確認されているが、それがなぜ海から遠く離れた山里に存在するのかは今も謎に包まれている。この謎を解明するために、この地区が海に面していたのではないか、という仮説が立てられているという。
 五〇〇万年前の太古にまでさかのぼる鳴き砂のロマンに、人々は今も魅了されている。
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2007/11/22


雷鳥(ライチョウ) Raichou 

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 雷鳥(らいちょう)は、キジ目ライチョウ科の鳥の一種である。日本では、特別天然記念物となっている。
 世界的にみても日本のライチョウは、分布の最も南限に生息する貴重な個体群である。氷河時代の生き残りと言われ、太古の昔より、神の使いとして大切にされてきた。
 大きさは全長37cm、翼開長59cm、体重450gほどで、オスの目の上には赤い肉冠があり、繁殖期には大きくなる。
 雷鳥の最大の特徴は、その毛色で、岩肌があらわになる夏は茶色のまだら模様、辺り一面が雪で覆われる冬は純白の保護色というように、換羽を行う。
 また、オスは五月~六月の縄張り形成期に、縄張りに侵入してくるオスと激しい空中戦を行う事がある。
 雷鳥は、古来より日本に棲む中型の鳥である。
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