NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/21


安倍清明 AbenoSeimei Abeno Seimei

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 陰陽師として知られる安倍晴明(あべのせいめい)は、平安時代の『今昔物語集』、鎌倉時代の『宇治拾遺物語』、歌舞伎や文楽の演目の中で語り継がれてきた伝説的な人物。
 出自には謎が多い。幼少期から怪異を見る力があり、当時の陰陽道の大家・賀茂忠行に師事して、天文・暦法・占術などの知識を吸収した。やがて、式神を操り、病を鎮め、雨を降らせるまでに至ったが、晴明の個性は、時空間を読む力、暦の秘密の把握にあったという。陰陽五行と占術の関係を理論化した『占事略決』を始め、いくつかの秘伝書を記した。
 当時としては異例の85歳という長寿だった。晴明の死後、彼の子孫は土御門家として、歴史の舞台裏で君臨し続けた。京都にある安倍晴明神社には、今でも参拝者の姿が途絶えない。
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2007/5/31


能面 橋姫 Noumen Hashi-hime Noh Mask Hashihime

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 能面「橋姫」は、能の「宇治の橋姫」で主人公の橋姫が付ける能面。
 「宇治の橋姫」のあらすじは、次の通りである。自分を捨てて他の女を妻とした夫を恨み、復讐に燃えて貴船の宮に牛の刻参りをする女、橋姫。赤い衣を着て顔に丹を塗り、火を燃やした鉄輪を頭に載せて憤怒の心を持てば鬼神になれると社人に教えられ、その決心を固める。やがて女の前夫が夢見が悪いのを陰陽師に占ってもらうと、女の深い恨みで命が今夜限りと知らされる。驚いて祈祷をしているところへ女の生霊が鬼形となって現れ、男を連れて行こうとする。
 この、女が鬼形となって現れるところで付ける能面が「橋姫」だ。女の業や嫉妬の醜さを表し、額には幾重もの青筋が浮かび、歯を食いしばり、目は大きくつり上がる。
 「橋姫」は、醜く怖い中にどこか哀しげな表情があり、女の愛の哀愁がよく表現された能面である。
 
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2007/3/2


左京鼻 Sakyou-bana 

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 鼻とは突端の断崖絶壁のこと。
 八幡半島のなだらかなスロープ状の草原を進むと、玄界灘に面して切り立った総延長約1キロメートルにも及ぶダイナミックな海蝕崖に行きつく。
 ここの海蝕岩は玄武岩特有の柱状節理で、左京鼻の海中からは細い柱を束ねたような奇岩が突き出ている。
 壱岐島誕生神話の八本の柱の一つ折柱(おればしら)である。
 由来はいろいろあるが、江戸時代はじめ、雨が降らず作物は枯死に人々が苦しんでいるのをみかねた、陰陽師の後藤左京と龍蔵寺五世日峰和尚が一身に祈祷するも雨は降らず、後藤左京がこの断崖から身を投げようとした時、大雨が降ったと言う。この話よりこの岬は左京鼻と言われている。
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