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2008/3/25


注連飾り(島根、山口) Shimekazari(Shimane,Yamaguchi) Shimekazari (Shimane, Yamaguchi)

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 中国地方の一部の注連飾り(しめかざり)には、紙垂(しで)や、橙(だいだい)などと一緒に、赤唐辛子が飾られているものがある。
 唐辛子は、古来より世界の各地で「魔除け」として用いられることが多い。玄関に吊るすことで邪気の侵入を防ぐと言われている。
 棘のある植物や香りの強いものは悪鬼を祓うと言われ、節分の日に柊の枝と鰯の頭を門戸に挿す習慣と通じるのかもしれない。
 また、紙垂を飾ることには外からの災いや厄を吸収させるという意味もある。
 「注連・シメ」は「占める」の意味で、注連縄は疫病などの不浄なものの侵入を封じ、神などがいる「結界」を示し、また、幸せなどを外へ逃がさないようにする印として張られる。
 こうした注連縄の役目は、注連飾りのもとになっているといわれる。
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2007/12/14


ベンガラ Bengara Bengara

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 ベンガラとは、酸化第二鉄からなる無機赤色顔料の一つであり、人類が使用した歴史上最古の顔料としても知られている。
 漢字では弁柄と書き、紅殻やインド赤、ヴェネツィアンレッドなどとも呼ばれる。
 日本には中国から朝鮮半島を経て、沖縄に伝わったとされ、インドのベンガル地方産のものを輸入していたため、ベンガラと名付けられたという。
 酸化鉄系では最も生産量が多い顔料であるが、化学的には鉄の赤錆と成分的に同じであるため、現在では合成のものが多く、天然に産するものとしては、日本では岡山県高梁市成羽町が、国内唯一の生産地となっている。
 古代には尊い色として珍重され、日本では沖縄の首里城の赤がベンガラの色として有名である。また、着色力や隠蔽力共に優れており、耐熱性や耐水性もあることから、木造建築における防腐の役目も負っていた。
 他の赤色系顔料に比べ鮮明さに欠く印象はあるが、その華やかさは時代を超えて、人々の心を魅了し続けている。
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2007/12/10


碁石山 浪切不動明王 Goishizan Namikiri-fudoumyouou 

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 碁石山(ごいしざん)は、香川県小豆郡小豆島町の岩窟内にある真言宗の寺である。小豆島八十八ヶ所霊場第3番札所とされる。
 開基は不詳で、伝説では行基菩薩によって開かれたと言われる。
 安永三(1774)年、下野国の人である一翁道夢居士が、この岩窟内で念仏を唱えながら入定したとされ、岩窟内には、祈願の為の宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。
 浪切不動明王(なみきりふどうみょうおう)は、この碁石山に安置されている本尊である。
 海難事故を防ぐ不動明王としてはるか昔より、漁師や海運関係者に広く信仰され、多くの危難を防いだと言われ、弘法大師も止錫したと伝えられる。
 1番札所の洞雲山、3番札所奥の院の隼山とともに、験者が修行した道場とされている。
 碁石山の浪切不動明王は、地元の人たちから浪切さんと呼ばれて親しまれている不動明王像である。
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2007/10/1


知立の松並木 Chiryu-no-matsu-namiki The Row of Pine trees in Chiryu

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 愛知県の知立(ちりゅう)市は、慶長六(1601)年より東海道五十三次の三九番目の宿場町「池鯉鮒宿(ちりゅうじゅく)」としての役割を担っていた。
 慶長九(1604)年幕府の命により、集落の中を除く東海道全域に松の並木が植えられた。並木は夏は木陰を作り、冬は風雪を防ぐのに役立ち、旅人の味方になった。
 現在知立には、約500メートルに渡って170本にもおよぶ松並木が続き、往時の東海道の姿をとどめている。
 この松並木の両側には側道があるが、これは数百頭に及ぶ馬市の馬を繋いでいたものとされている。
 松並木と馬市の賑わいは、松並木の南側の馬市之跡の古い石碑や、広重の浮世絵「東海道五十三次・池鯉鮒」からも窺うことができる。
 昭和四四(1969)年に市指定文化財となった。
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2007/8/24


日高火防祭 Hidaka-hibuse-matsuri 

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 毎年四月二九日に行われる日高火防祭(ひたかひぶせまつり)は、明暦三(1657)年の江戸の大火を経験、火防の必要性を痛感した十七代水沢城主・宗景公がその対策を講じ、同時に神仏の加護によって羅災を未然に防止しようとしたことが由来とされている。町方火消しの祭典とも言える祭りで、三〇〇年という長い歴史を誇っている。
 祭り当日、朝八時に六町の年番長が日高神社に集まり、参拝・祈願して御守札を受ける年番祭が行なわれる。お札をいただいた各年番長は直ちに各町に戻り「はやし屋台」の運行が開始される。
 町印(ちょうじるし)と呼ばれる各町の印を先頭に、打ちばやし、はやし屋台の順で、夕刻まで古趣あふれる音曲にあわせ、各町内を練り歩く。
 夕闇には、ぼんぼりが一斉に点灯され、水沢駅前で各町組の屋台が競って華麗なおはやしを披露する「相打ち」の仁義礼が尽くされる。 ぼんぼりの淡い光の中、「相打ち」はより魅力的に映し出され、祭りはクライマックスをむかえる。
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2007/8/7


中新田の虎舞 Nakaniida-no-tora-mai The Tiger Dance in Nakaniida

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 中新田の虎舞(なかにいだのとらまい)は、宮城県加美郡加美町にて毎年四月二九日に行われている催事である。県の民俗文化財民俗芸能に指定されている。
 六〇〇年前、奥州の大名・大崎氏が「雲は龍に従い風は虎に従う」の故事にならって、明神の初午祭に奉納したのが始まりと伝わる。
 町は春になると風が強く、昔から度々大火に見舞われていた。
 そこで、虎の威をかりて風を鎮め、火伏せの祈願をし、山車と共に火消組の手によって火伏せの虎舞を舞わせ、城下をねり歩き、商人たちの繁昌と風禍火難防止の思想の高揚に役立たようとはじまったのが虎舞である。
 数台の山車にそれぞれ太鼓を乗せ、笛、三~六頭の虎がついて、各家々や屋根の上で舞う。
 中新田の虎舞は、火伏せ祈願として特色ある民俗芸能である。
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2007/5/25


函館 称名寺 Hakodate Shoumyou-ji Shomyoji Temple

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 函館の称名寺(しょうみょうじ)は、北海道函館市船見町にある浄土真宗の寺である。本尊は、阿弥陀如来像。
 正保元(1644)年、僧・円龍が亀田村に阿弥陀如来像を祀り、阿弥陀堂と称したのが開創とされる。
 幕末に函館が国際貿易港となると、寺は英・仏の領事館として使用され、箱館戦争時には新選組が屯所として利用した。
 三門を入ると大きなイチョウの木があり、その脇に土方歳三と新撰組隊士らの供養碑がある。他にも豪商・高田屋嘉兵衛の墓や初代箱館館主・河野加賀守政通の供養碑など、多くの著名人の墓がある。
 本堂は、防火を考慮して再建されたコンクリート製で、円空仏や珍しい宝物が収納されている。
 函館の称名寺は、北海道最古の石碑「貞治の碑」も保存されている、様々な所縁のある古刹である。
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2007/5/9


HOTEL CLASKA 照明 Hoteru Culasuka Shoumei 

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 目黒にあるHOTEL CLASKAの円柱型の照明たち。
 左の天井照明は柔らかい金属である錫(すず)を使用しており、その特性を活かして、ドラム状に形作りシャンデリアとした照明器具。錫は金属の中でも安定した特徴を持ち、錫100%を使用することで酸化せず、変色の心配もなく、柔らかい光を落としている。
 もうひとつの照明(右)は真鍮(しんちゅう)のお皿に反射する光が、浮いているように見え、不思議な印象を醸し出している。
 真鍮は銅と亜鉛の合金。亜鉛の割合によってその色や硬度、脆さが変化する。
■HOTEL CLASKA
 錫シャンデリア (左)
・ワイヤーホイル仕上げ
■同 照明 (右)
・真鍮、ガラス、照明器具
・サイズ W×D×H(mm)
 135×135×300
・デザイン(2点とも)
 インテンショナリーズ
■プロデュース
 ubushina 立川裕大
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