NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/15


郭公(カッコウ) Kakkou 

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 「郭公(カッコウ)」は、カッコウ目カッコウ科に属し、全長は35センチメートルの鳥である。
 郭公は夏鳥で、4月末頃から渡ってくる。高原や河原の林、広い草原に分布し、姿も見つけやすい。
 郭公は、自分では巣を作らず、他の鳥の巣に卵を生みつけてヒナを育ててもらう、択卵という方法をとる鳥である。モズ、オオヨシキリ、ホオジロなどの巣に托卵し、巣の持ち主のヒナより、郭公のヒナのほうが早く生まれることが多く、ヒナは生まれてから間もなく、まだ目が開いてないうちに、巣にいる他の種類のヒナや孵化する前の卵を外に出し、自分だけが餌を確保して成長できるようにするというものだ。
 郭公の親鳥も、似た卵を生む鳥の巣を選び、托卵するという。托卵できると、子どもより先に南の国へ帰ってしまう。最近は、托卵する巣の鳥に気づかれ、郭公の卵を落とされる事もあるようだ。
 高原で「カッコウ」と爽やかに鳴き、日本をはじめ世界各国で郭公が歌にでてくる印象とは別に、他の鳥に子育てしてもらうという珍しい習性を持ち合わる鳥である。
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2007/10/24


サロベツ原野 Sarobetsu-genya The Sarobetsu-genya Moor

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サロベツ原野はサロベツ川の流域にあり、面積約23000haにも及ぶ、日本有数の広大な湿地である。利尻礼文サロベツ国立公園に属する。
 湿原の中央に位置する原生花園では、初夏から秋にかけて、ツルコケモモやヒメシャクナゲ、鮮やかな黄色をしたエゾカンゾウや、可憐な紫のエゾリンドウなど、約100種にも及ぶ湿原植物や花々が観察できる。湿原の顔、エゾカンゾウは、初夏にたった2日間しか開花しない大変希少な花である、見られるかどうかは運に任せよう。
 また、サロベツ原野は野鳥の宝庫としても有名。晩秋の時期には、オオヒシクイなど南へ渡る渡り鳥を始め、タンチョウも姿を見せる。冬を迎えるとオジロワシがロシアからやってくる。
 動植物を守り育むサロベツ原野は、私たちにも安らぎを与えてくれるかけがえのない場所である。
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2007/10/12


片野の鴨池 Katano-no-kamoike Katano-kamoike

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 石川県加賀市片野町にある、広さ一・五四ヘクタール、深さ三・六メートルの池。ラムサール条約登録の湿地である。石川県指定の天然記念物。
 周囲は水田に囲まれているが、これらの水田は水底が低く作ってあり、秋になり水をせき止めると水没する。つまり片野の鴨池と一体化して、さらに大きな池のようになる。
 ここに毎年一〇月になると、たくさんの渡り鳥が越冬のために北からやってくる。その種類と数は日本一の規模といわれている。
 また、鴨を利用した米作りも行われている。
 鴨は餌をとるためにこの水田にやってくる。糞をするのでそれが有機肥料となり、雑草を食べてくれるので、除草剤を使なくてもよい。鴨と人が共棲する米作りであるが、近年は冬季は乾田化する農家も増え、鴨の数も減ってきているのが実情だ。
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2007/9/10


鹿児島 大浪池 Kagoshima Oonami-ike Lake Onami-no-ike

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 鹿児島の大浪池(おおなみのいけ)は、鹿児島県霧島市牧園町にある池である。霧島連山10湖の中で2番目に大きく、新緑や紅葉の季節には多くの人で賑わう。
 霧島山の火山活動により約4万年前に形成された火口の跡に水がたまって出来た湖である。
 火口壁の高さは標高1412mで、日本一高い所にある火口湖とされている。
 竜神伝説も伝わるこの池は、10湖の中でも魚の棲む数少ない池の一つである。冬には霧氷も見所の一つだが、マガモやカルガモなどの渡り鳥も羽を休めている。
 この一帯は霧島屋久国立公園で、山麓には観光施設が多数あり、大浪池展望所から望む、池に映る韓国岳方向の四季折々の景色は、まさに絶景といえる。
 大浪池は、美しい景観と高さを誇る火口湖である。
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2007/8/2


平筒沼 Byoudou-numa 

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 平筒沼(びょうどうぬま)は、宮城県登米市米山町と豊里町にまたがる周囲5kmの大沼である。
 平筒沼の周りには全長3kmの遊歩道があり、その沿道には、昭和六〇(1985)年に町民自身の手によって植えられた600本の桜が並んでいる。
 その桜は毎年4月中旬頃になると一斉に咲き誇り、大勢の花見の観光客が町内外から訪れ、大変な賑いを見せる。
 四方を自然林に囲まれており、夏にはスイレンや紅色が美しいハス、秋には紅葉、冬には白鳥などの渡り鳥も飛来する風情豊かな場所である。
 湖畔にはナラ、ブナ、カエデの森が生い茂り、県内でも有数の釣り場として知られ、へら鮒釣り大会が開催される時には県内各地から多数の釣り愛好者が参加する。
 平筒沼は、海洋スポーツも盛んな、自然と水辺の楽しさに溢れた景勝地である。
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2007/7/30


コムケ湖 Komuke-ko Lake Komuke

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 「コムケ湖」はオホーツク海に面した丘陵地帯にあり、10km程東にあるサロマ湖と同じ汽水湖である。アイヌ語で曲がっている沼を意味するコムケトーが名前の由来で、湖は大小三つに分かれ水路で繋がっている。
 夏、海岸線にはハマナスやコケモモが咲き、秋には真っ赤な絨毯を敷き詰めたかの様にサンゴソウ群落が赤く色付く。北側にはガンコウランの群生地として有名なコムケ原生花園もある。
 たくさんの野鳥が飛び交い賑やかな周辺は、春と秋になると渡り鳥たちが訪れ、ゆっくりと羽を休めている。鳥たちの種類はハクチョウやアオサギ、シギ、チドリ、ノゴマなど250種以上が確認されており、まさしく野鳥と野草の楽園となっている。
 夕暮れ時、豊かな水をたたえる湖と赤く染まった空が相まって、幻想的な情景を醸し出し心を和ませてくれる。
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2007/7/25


加瀬沼 Kase-numa 

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 宮城県多賀城市、塩竈市、利府町にまたがる加瀬沼(かせぬま)は多賀城の外濠として防御の役割を果たした広大な沼。
 江戸時代には堤防を作り、用水地として利用されていた。大正時代始め頃から昭和三八年にかけては塩竈市の上水道として使用。現在は灌漑(かんがい)用水ため池の役割を果たしているほか、沼周辺を「加瀬沼公園」として整備、桜の広場やピクニック広場、炊事施設が造られ、自然を楽しむ市民の憩いの場として親しまれている。
 春には桜、夏には魚釣り、秋には紅葉が楽しめるほか、冬には白鳥や鴨などの渡り鳥が訪れ、四季を通して多くの人々で賑う。
 加瀬沼は、市街地の周辺にありながら様々な命をはぐくむ自然環境を持つ、「母なる水源」である。
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2007/7/13


厚岸湖 Akkeshi-ko Lake Akkeshi

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 厚岸湖(あっけしこ)は、北海道厚岸郡厚岸町にある、周囲25km、面積3200ヘクタールの海跡湖である。国指定鳥獣保護区特別保護地区、道立自然公園特別地域となっている。
 厚岸湖へ流れ出す別寒辺牛川(べかんべうしがわ)の上流には、雄大な厚岸湿原が広がっている。
 厚岸町の水域には、ガン・カモ類約25種類が飛来し、オオハクチョウは国内有数で、約1万羽以上が厚岸湖を中継し、2千羽以上が越冬地として利用している。
 養殖のカキやアサリの産地として有名であり、天然ガキの殻が堆積してできたカキ礁に植物群落があるのが特徴とされる。
 北岸の別寒辺牛湿原は厚岸湖・別寒辺牛湿原としてラムサール条約の登録湿地になっている。
 厚岸湖は、北海の貝や魚・鳥が豊富な、自然の宝庫である。
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