NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/23


時田英明 Tokita Hideaki Hideaki Tokita

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 日本に数十人しかいないといわれる根付の世界で、大型新人として注目をあつめる根付師・時田英明(ときたひであき)。1979年、東京都生まれ。
 根付とは、江戸時代に流行した、印籠や巾着などを帯から提げるための「留め具」となる小さな飾り物のこと。現在、コレクターは日本よりも海外に多く、彼もまた留学先のニュージーランドで根付の存在をはじめて知り、翡翠彫刻を学び始める。
 その後同国にて、師匠となる彫刻家・ミック氏と出会う。彼に学びながら彫り始めた根付は、世界トップクラスの根付コレクターから絶賛、奨励を受けるようになっていき、2007年には国内でも「日本象牙彫刻会・新人賞」を受賞した。
 「観察する時間は、教わっている時間と同じ。たかが葉っぱ一枚でも、何かを得ようとする努力で、何かが得られる」
 自分をぎりぎりに追い込みながら、直感を研ぎ澄ます生き方の中で生まれる作品は、唯一無二の強烈な存在感を解き放つ。
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2007/4/16


姫谷焼色絵皿 Himetaniyaki-iroezara Himetani Ware Iro-Ezara Plate

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 伊万里、九谷焼とともに日本の初期色絵磁器として知られる姫谷焼色絵皿。江戸時代前期末から江戸時代中期初頭にかけて、陶工・市右衛門によってごく短期間に焼かれたものであり、現在は造られていない貴重な骨董品である。
 最大の特徴は、薄造りの白磁の肌に色鮮やかな色絵を、余白を残した筆致で描く瀟洒(しょうしゃ)な作風。絵柄は紅に散る紅葉や一輪の牡丹、飛雁山水など。きわめて簡素な構図で単調な筆致で描くため、モチーフの美しさが存分にきわだつ。
 こうした意匠は、「侘び」「寂び」にも通じる風情を持ち、収集家の人気を集めている。工芸品としても優れ、昭和四六年には広島県指定重要文化財に認定された。
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2007/2/1


福島 こけし Fukushima Kokeshi Fukushima Kokeshi Dolls

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 福島のこけしは、福島県で作られる、特徴ある民芸品である。
 こけしとは、東北の温泉地で江戸末期ころから湯治客に土産物として売られはじめた、ろくろ引きの木製の人形玩具である。
 本来の玩具としてのこけしは、新興玩具に押されて大正期には衰退したが、一方で趣味人が好んでこけしを集めるようになり、子供の玩具から大人の蒐集物として作り続けられた。
 こけしには10系統の地方差があるといわれ、福島のものは土湯系と呼ばれる。主に土湯温泉、飯坂温泉、岳温泉、福島市、郡山市などが産地である。
 その特徴は、頭部には蛇の目の輪を描き、前髪と、鬘の間にカセと呼ぶ赤い模様がある。胴の模様は線の組み合わせが主体である。
 福島のこけしは、綺麗よりも可愛いという形容がぴったりな、昔ながらの伝統工芸品である。
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2007/1/31


日本刀(天田昭次 作) Nihon-tou(Amata Akitsugu saku) Japanese Swords by Akitsugu Amata

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 かつて日本刀は単なる武器以上の存在、「武士の魂」の象徴であった。常に研ぎ澄まし、手入れを怠らず、一点の曇りもなくしておくことで心根を示し、誇りとしたのだ。そして、迷ったとき、困難に遭遇したときは、刀に問い、無言で教えを得てきた。今、日本刀は美術品として、世界の多くの人々に愛されている。
 「日本刀」の呼称は北宋の古い文献にも残っており、平安時代〜鎌倉時代には日本刀が既に海外の美術品収集家のために輸出されていたと言われる。
 現代越後の偉大な刀匠に天田昭次氏(1927〜)がいる。平成9年に国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。鎌倉期の名刀に魅せられて以来、「古代の地鉄を再現し名刀をつくる」ことを目標としているそうだ。古代の製鉄遺跡を巡り、古代製鉄炉を再現して製鉄実験を行うなど研究も重ね、今なおたゆまぬ研鑽を続けながら理想とする刀づくりへの挑戦を続けている。
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2007/1/5


京漆器 Kyoshikki Kyoshikki (Kyoto lacquerware)

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 漆を塗って仕上げられる日本伝統の器、漆器。なかでも京漆器は、高い品質と「侘び」「寂び」の美しさを持った器として、多くの収集家がいるほどだ。優雅で洗練されたデザインと堅牢さに加えて、平面や立体の作りの美しさや、繊細な仕上がりが特徴である。現在では家庭用に使われることはなく、主に茶の湯会などで用いられる高級品として知られる。
 歴史は奈良時代に遡る。唐の影響を受け、蒔絵のもとである技法が生み出された。この技法が平安遷都とともに京都に受け継がれ、発展していったのである。そして室町時代以降には、京都を中心に栄えた茶の湯の文化とともに広まり、全国漆器産業の中心として名を馳せることになったのだった。その原動力となったのは本阿弥光悦や尾形光琳など数々の優れた名匠が残した作品や技法であり、手と技が作り出す品質と高い芸術性なのである。
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2006/12/15


南部菱刺し Nanbu-hishizashi Nambu Diamond Embroidery

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 南部菱刺しは、青森県八戸を中心とした南部地方で古くからおこなわれてきた刺し子である。
 発祥は、古く今から200年前まで遡る。当時の農民は、麻や芋麻の着物しか着ることを許されず、木綿は糸として使うものと決められていた。そこで農村の女たちは知恵を働かせて、補強と保温のために麻に木綿糸を刺して北国の厳しい寒さを凌いできたのである。そして、この技術が今に受け継がれ、伝統工芸として花開いた。
 横長でひし形の美しい模様、そして模様の種類の多さに魅了され、明治・大正・昭和の時代の南部菱刺し衣裳収集家もいるという。また、今では手芸愛好家に人気を集め、南部刺しは一般の人々にも注目されている。
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