NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/16


鴨ヶ浦 Kamogaura 

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 鴨ヶ浦(かもがうら)は、石川県輪島市の輪島崎突端に位置する海岸である。
 輪島港の近くにあり、波の静かな袖ヶ浜に隣接した、海蝕による白い奇岩が連なる岩礁地帯となっており、東西400m、南北150mに渡って広がっている。
 海中に浮遊する植物性プランクトンが、冬の日本海の荒波にもまれて発生した粘液によって、石鹸状の白い泡を作り出す「波の花」の発生ポイントとしても知られ、その荒波によって生まれた様々な奇岩が点在している。また、そうした奇岩を利用した海水プールも設けられている。
 水の透明度も高く、波の穏やかなときであれば泳いでいる魚や磯に生きる様々な生物を間近に観察することもできる。
 すぐ近くに建つ竜ヶ崎灯台からは、日本海から立ち昇る輝く朝日、そして水平線を赤く照らしながら沈み行く夕陽と、一日に二度も絶景に立ち会うこともでき、磯の楽しみと共に景色も堪能することができる絶好の場所となっている。
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2007/10/12


沈金 Chinkin Chinkin (Gold-inlay Carving)

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 沈金(ちんきん)は、漆芸の装飾技法で、漆の塗面に沈金刀と呼ばれる特殊な刀で紋様を彫り、漆を摺りこんだ後、金箔や金粉などを窪みに埋めるもの。日本には室町時代に伝わったと言われ、石川県輪島市に伝わる伝統工芸だ。
 沈金の重要無形文化財保持者(人間国宝)である前史雄氏(1940〜)は、昭和38年金沢美術工芸大学美術学科卒業後、沈金の名工と謳われた父・前得二に師事、技の鍛錬に努めた。
 沈金ノミについて研究を深め、自身でノミのかたちまで考え、各種沈金技術を駆使した作品を生み出す。卓越した沈金技術で描く繊細で情感豊かな表現が独自の作風をつくりだしている。
 後進の指導にも尽力しており、石川県立輪島漆芸技術研修所などにおける漆芸の技術教育に貢献している。
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2007/6/6


太刀川家住宅 Tachikawa-ke-juutaku 

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 太刀川家住宅は、一代で財をなした太刀川家初代当主が明治三四(1901)年に建てた、レンガ造り2階建ての関西風商家。北海道・函館市に所在する。
 初代太刀川善吉は、米穀店を営むかたわら、持ち船筑紫丸で回漕業に乗り出し、巨額の富を築いたという。
 大火の多かった函館らしく、防火用にレンガ壁の上から漆喰を塗ってある。また、底、軒天井、持送り、腕木はモルタル漆喰の塗り込め仕上げがされているほか、2本の鋳鉄柱を配置し、その上に三連のアーチを設けるなど、洋風建築の意匠を取り入れている。 
 建物内部は直径60cm以上の柱の梁があり、木組みは豪快そのもの。土蔵造りの倉も風格がある。店舗と仏間を仕切る化粧板はケヤキの一枚板に輪島塗を施しており、建築学者もうならせるほどの立派なものである。
 太刀川家住宅は、昭和五二年に国の重要文化財に指定された。
 
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2007/3/2


紀州漆器 Kisyuu-sikki 

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 紀州漆器は、会津塗(福島県)山中塗・輪島塗(石川県)などと共に全国3大漆器産地の一つ。
 室町時代紀州の木地師によって渋地椀が作られたのが始まりといわれている。加えて、現在の那賀郡岩出町にある根来寺で、僧侶達が寺用の膳・椀・盆・厨子などの什器を自ら作ったことも紀州漆器の起源の一つといえる。
 室町から戦国時代に現在の滋賀県付近の木地師の集団がこの地に住みつき、豊富な紀州ヒノキを木地に、木の椀の製造を始めた。それが椀の木地に渋下地を施す渋地椀の製造につながった。
 昭和に入り、天道塗、錦光塗、シルク塗などの変り塗が考案され、紀州漆器の特長を一段と発揮している。
 昭和24年重要漆工業団地として国より指定をうけ、さらに昭和53年2月通商産業省より伝統工芸品に指定される。
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2007/1/29


大西勲(人間国宝) Oonishi Isao Isao Onishi (Living National Treasure)

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 大西勲氏は昭和十九(1944)年6月30日生。平成14年漆塗りを主とする漆芸技法、髹漆(きゅうしつ)の重要無形文化財の保持者に認定された。
 大西勲氏は、鎌倉彫を学んだ後、昭和四十九(1974)年から赤地友哉(あかじゆうさい)に師事、曲輪造り(まげわつくり)を主とする髹漆の技法を習得した。
 髹漆の幅広い技法のうち、曲輪造りは木材の薄板を環状に曲げ、個々の曲輪を組合わせて素地を形成するもの。大西氏は素地の造形から上塗り・仕上げに到る一貫した制作を取っている。その品格高い優れた作品が評価され、第4〇回日本伝統工芸展の文部大臣賞、第15回日本伝統漆芸展の文化庁長官賞など、数々の賞を受けている。
 また、氏は漆芸技法の保存・伝承にも力を注いでおり、長年にわたり石川県立輪島漆芸技術研修所で後進の指導に当たっているという。
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前史雄(人間国宝) Mae Fumio Fumio Mae (Living National Treasure)

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 昭和十五(1940)年、輪島市に生まれる。平成11年に「沈金(ちんきん)」で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
 沈金は、漆芸の装飾技法で、漆の塗面に紋様を彫り、漆を摺りこんで金箔や金粉などを窪みに埋める石川県輪島市に伝わる伝統工芸である。
 前史雄氏は、昭和38年金沢美術工芸大学美術学科卒業後、沈金の名工と謳われた父・前得二に師事、技の鍛錬に努めた。父から受け継いだ技法に磨きをかけ、従来の沈金の地味な趣を超えた絵画的な詩情を加え、親子二代にわたる技術の研鑽は見事に花開いたのだった。作品には静かな中にも深い思いや心象風景が描かれ、それが器の形とマッチしてえも言われぬ気品を醸しだす。
 現在は石川県立輪島漆芸研修所の技術教育にも携わり、後進の指導にも尽力しているという。
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2007/1/24


垂水の滝 Tarumi-no-taki Tarumi Waterfall

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 絶壁から海へ直接注いでいる全国的にも珍しい滝である。石川県輪島市と珠洲市の境界にあり、全長約二キロメートルある曽々木海岸でも、ひときわ注目を集める。
 落差三五メートル。普段であれば山から海へ、白糸のように駆け落ち、その水は真夏でも涸れることはない。
 冬の北風の強い日は、その景色は一変する。滝の水しぶきは、海へは向かわず、風に乗って空に突き上げ天に舞い踊る。「逆さ滝」だ。
 海からは波の花が吹き上げられ、滝は龍のように天に昇り、幻想的な海岸風景となる。
 周辺には遊歩道があるので、散策を楽しむことができるが、逆さ滝を見ることができる日は、風が強い、ということであり、注意が必要である。
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舳倉島・海女 Hegurashima・Ama Hegura Island and the Ama

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 能登半島の北の海上、約四八キロメートル先にある、絶海の孤島。激しい荒波を受けてその海岸は複雑な入り江や絶壁を持つ。標高約十三メートル。周囲は約五キロメートル。歩いて約一時間ほどの小さな島である。
 かつては夏の漁が行われる時期だけ、対岸の輪島から漁民が移住していたが、今は定住者も増えている。
 海流や地形の関係で、古来から絶好の漁場であり、特に海女による漁は万葉集にも謡われている。
 今もその様子は変わりなく、夏、磯において、たくさんの海女が海に潜る姿を見ることができる。実は、漁業のほとんどが海女によるもので、アワビ、テングサ、ワカメ、サザエが主な獲物である。
 また、日本と大陸を往復する渡り鳥にとってはよい休憩所となり、日本ではここでしか見ることができない鳥も多い。バードウォッチングの日本有数の名所。
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