NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/25


吉野手漉き和紙 Yoshino-tesuki-washi Yoshino Handmade Japanese Paper

Jp En

 奈良県の代表的な伝統工芸である「吉野手漉き和紙」。宇陀(うだ)紙、美晒(みす)紙、国晒(くず)紙とも呼ばれ、すぐれた風合いとねばりの強さが特徴だ。奈良県の伝統工芸品にも指定されている。
 歴史は千三百年以上前に遡る。壬申の乱(672年)において吉野で兵を挙げた大海人皇子(おおあまのおうじ)(後の天武天皇)が国晒(くず)の郷人に紙漉きを教えたのがはじまりと伝えられる。
 吉野の紙が世に広まったのは、江戸時代に入ってから。大和宇陀町の商人が、全国的に売りさばいたため、「宇陀紙」と名づけられ、表装裏打ち紙として重宝されたのだとか。
 吉野の手漉き紙は、非常に薄くて丈夫。現在では、12戸の紙漉き家が伝統の技を守り抜き、表装用中裏紙や書道用紙、国宝修理用の紙を作り続けている。
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2007/1/24


井波彫刻 Inami-chokoku Inami Woodcarving

Jp En

 富山県に古くから伝わる「井波彫刻」。クスノキ、ケヤキ、キリの木などを材料として、風景、花鳥、人物などを題材に、両面から「透かし深彫り」を施す。200本以上のノミや彫刻刀を駆使する高度な技術を持つ木彫り彫刻だ。
 江戸時代中期に、焼失した端泉寺本堂再建の折、本堂彫刻のために京都より招いた御用彫刻師より彫刻の技法を学んだのがはじまりと伝えられる。
 江戸時代末期ごろまでは大工が彫刻を兼任し、寺院彫刻が大半を占めていたが、明治に入ると彫刻を専業とするようになり、住宅欄間など一般向けの製品が考え出された。
 現在、名工らの子孫により受け継がれた「井波彫刻」は時代の流れと共に豪華さを誇った寺社彫刻から民家の室内彫刻へと移り変わり、今では住宅欄間が主力となっている。
 井波彫刻は、昭和50年に通産大臣指定伝統工芸品となった。
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