NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/8/1


むらた町家の雛めぐり Murata-machiya-no-hina-meguri The Hina Festival of Murata

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 むらた町家の雛めぐり(むらたまちやのひなめぐり)は、宮城県柴田郡村田町にて3月の第4土、日曜日に行われる催事である。
 江戸時代後期、村田町は紅花の集散地として栄え、上方との紅花取引を通じて、都からさまざまな物品や文化がもたらされた。そのひとつが、商家に伝わる優雅な雛人形である。
 むらた町家の雛めぐりでは、享保雛・古今雛など上方文化を彩るお雛さまから、明治期以降の雛人形や色鮮やかな打ち掛け、現代雛まで多数を春弥生の商家の蔵や座敷に飾る。
 むらた町家の雛めぐりは、長い刻を経た今も大切に受け継がれ、多くの旧家が残る村田町ならではの、風情あるイベントである。
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2007/5/22


うさぎの吊るし飾り Usagi no tsurushi-kazari Rabbit Hanging Ornament

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 つるし飾りは別名「つるし雛」とも言われ、江戸時代以来の伝承文化であり、伊豆稲取温泉に伝わる風習である。娘の幸せを一針の糸、古い端切れに託し、祈りを籠めたひな祭り。その雛壇の両脇に揺れる和裁細工が、雛のつるし飾りである。
 この風習は、九州柳川地区では「さげもん」、山形酒田地区では「笠福」、伊豆稲取では、雛のつるし飾り、通称は『つるし雛』と呼ばれており、この3地域のみが、歴史的な伝承の由来や雛細工の文献、写真等、口伝や資料を今に伝えているのだという。
 つるし飾りは、願い事をお飾りの形に託すのが大きな特徴で、110個の飾りにはそれぞれいわれがある。うさぎの赤い目には呪力があり、病気を治すと信じられており、神様のお使いとも言われている。
 季節ごとに、それぞれに合ったお飾りを増やしてゆくのも楽しい。お気に入りの小物は、暮らしを彩り、心を豊かにしてくれることだろう。
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2007/1/9


京人形 Kyo-ningyo Kyoto Doll-Making

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 日本は人形の宝庫と言われるが、それは古くから京都を中心として発達してきた。気品のある京人形の人気は根強く、品質の高い優れた人形が今でも数多く作られている。
 歴史は、平安時代の貴族社会で用いられていた雛(ひいな)というままごと遊びに始まる。
 江戸時代にはこの雛が3月3日の節句の日に飾る立派な雛人形へと変化していき、人形師も数多く出てきた。節句前になると、これらの人形師たちの店先には様々な人形が並べられ、活況を呈したという。江戸時代末期になると御所人形が生まれるが、これは当時の宮廷から諸大名への贈答用としても重宝されたのだとか。
 京人形は非常に細分化された工程を経て製作される。それぞれの工程に熟練した職人の手仕事により確かな品質の人形が作られ、この高度に専門化した製作システムが、京人形ならではの深みと品質をもたらすのだ。
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