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2008/9/10


丹波山 ささら獅子 Tanba-yama Sasara-shishi 

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 ささら獅子は、山梨県の丹波山村の七月の祇園祭で演じられる獅子舞である。
 丹波山村は昔から江戸と甲斐、今の山梨県を結ぶ宿場町であり、 林業の町であった。ささら獅子は350年以上も続く祇園祭で神輿と供に五穀豊饒を祈願して演じられてきたものである。古い書見によると宝暦九(1759)年にはすでに広まっていたと書かれている。
 ささら獅子の構成は、ささらを一対ずつ持った花笠役を四人四方に配置し、その中で太夫(黒毛)・小太夫(茶)・雌獅子(朱)三頭の獅子が舞う角兵衛流である。舞は大刀使いと獅子による白刃の舞が中心である。その舞の後に神輿が宮入する。
 尚、ささらとは田植のときに使っていた竹で出来た道具のことで、獅子舞の時に使われる楽器のことである。
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2008/7/14


櫛形山 Kushigata-yama 

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 櫛形山(くしがたやま)は、山梨県南アルプス市と増穂町にまたがる標高2052mの山である。
 甲府盆地の西にあたり、南アルプスの前衛として赤石山脈北部に位置する。
 山容が南北に長くてなだらかな頂稜をもち、北から標高1625mの丸山、1856mの唐松岳、2003mの裸山、そして最高点である奥仙重からなっている。
 甲府盆地から眺めると、和櫛の背のように丸みを帯びた山容が見えることからその名が付いたされている。
 標高1900m辺りの頂上付近には「アヤメ平」と呼ばれる斜面の多い準平原地形が広がっており、東洋一とも言われる大規模なアヤメの群落を七月中旬以降のシーズンに見ることができる。
 アヤメの他にも、各所にクルマユリやグンナイフウロ、シナノキンバイなどの美しい高山植物が咲き誇っている。
 また、周囲はカラマツやコメツガ、ダケカンバなどの原生林が生い茂っており、美しい花々を愛でながらの森林浴を楽しむことができるだろう。
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小桜韋威鎧 Kozakuragawaodoshi-yoroi 

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 小桜韋威鎧(こざくらがわおどしよろい)は、山梨県甲州市塩山上於曾の菅田天神社(かんだてんじんじゃ)にある防具である。国宝に指定されている。
 菅田天神社は、承和九(842)年に創建したと伝えられる神社で、以来、甲斐武田氏の守護神として崇められてきた。祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)。
 小桜韋威鎧は、武田家代々の家督相承の印とされてきた鎧で、矢や刀を防ぐのに楯はいらないほどしっかりと作られているという意味から「楯無鎧(たてなしのよろい)」とも呼ばれている。
 武田氏の館の鬼門にあたるここに奉納したのは武田信玄で、織田氏侵攻により持ち出し、家臣によって向嶽寺(こうがくじ)の大杉の下に埋められていたのを徳川家康が発見し、再びここに戻したと伝わっている。
 小桜韋威鎧は、神功皇后の三韓遠征に功績をあげたとも伝わる、貴重な鎧である。
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2008/7/9


雨乞岳 Amagoi-dake 

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 雨乞岳(あまごいだけ)は、山梨県北部の街、北杜市白州町にある山だ。
 南アルプスの前衛であり、山梨県内に差し掛かる南アルプス山系としては最北端に位置する山で、その標高は2037mある。
 日本にある「雨乞い」の名が付く四岳の一つで、山梨北部はその内陸的気候から雨が少なく、この山で古くから雨乞いが行われてきた経緯があり、それが山名の由来となっているといわれ、昭和初期まで雨乞い行事が行われていた。
 全山樹林に覆われていて展望はあまり利かないが、紅葉の季節になれば色付くカシの木やカラマツと、緑を残すクマササのコントラストが頂への道中を彩る。
 また、マメザクラやヤマツツジ、ミツバツツジなどの彩り豊かな花々もあり、展望だけではない山の楽しみを味わえるだろう。
 山頂は東側が笹原になって開けており、山が南アルプスの北端にあることから他では見られない角度からの甲斐駒ケ岳や鳳凰三山、八ヶ岳などの雄峰がたたずむ姿を楽しむことができる。
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五色ケ滝 Goshikiga-taki 

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 五色ヶ滝(ごしきがたき)は、山梨県韮崎市の西方にある滝で、南アルプスの前衛、鳳凰三山を源流とし、小武川に注ぐドンドコ沢にかかる。
 落差が70mほどもある大きな滝で、絶壁から二段になって落ちる段瀑となっている。
 鳳凰三山への登山道の途中にあり、登山者達も休憩がてら立ち寄る場所で、下流には南精進ヶ滝と鳳凰の滝、白糸の滝がある。
 標高2000mを越える高地に位置するにもかかわらず水量は豊富で、豪快ともいえる瀑容を見せてくれる。
 滝壺はないが周囲は傾斜も少なく、開けているため、すぐそばまで近づいていろいろな角度から楽しむことができるのも特徴で、白い岩盤にヴェールをかけるように白瀑が滑り降りていく様を真下から見上げれば、よりいっそうの迫力を味わえるだろう。
 また、秋になれば周辺の木々が色付き、白い滝に五色の名のとおりの様々な色が加わって彩りあふれる瀑容を見せるなど、その時々で様々な魅力を放つ名瀑である。
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2008/7/7


茅ヶ岳 Kayaga-take 

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 茅ヶ岳(かやがたけ)は、山梨県北杜市と甲斐市にまたがる標高1704mの山で、奥秩父山系に属し、同山地の南西部に位置する古い塊状火山である。
 山は内陸的気候のために雨が少なく、乾燥した赤粘土質のため、ススキを主としたカヤが全山麓を覆っていることからその名がついたといわれている。
 北側にある標高1764mの金ヶ岳と茅ヶ岳の二つの峰がある山で、非常に広い裾野を持っており、南麓からのその山容が八ヶ岳に似ていることから「にせ八つ」という呼び名もある山だ。
 山梨百名山にも選ばれている山で、登山道も整備され、季節を選べば比較的登りやすい山であることから登山愛好家の人気も高い。
 頂上からの奥秩父の山塊や、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山などの南アルプスの山々、そして雄峰富士山の大パノラマを求めて、毎年多くの人々が訪れる山となっている。
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伊奈ヶ湖 Inagako 

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 伊奈ヶ湖(いながこ)は、山梨県にそびえる櫛形山の東麓にある県民の森の中に佇む湖である。
 標高900mの高地に位置する湖で、北伊奈ヶ湖と南伊奈ヶ湖の二つの湖の総称となっている。
 北伊奈ヶ湖は、周囲400mほどの天然の池を改修して発電用貯水池とした人造湖で、南伊奈ケ湖は周囲500mほどで、灌漑用の貯水池として開発されたものだ。
 どちらも現在はその役目を終え、櫛形山の豊かな緑の中に静かに佇んでいる。
 周辺にはヒノキが生い繁り、アスレチック施設や公園も整備されており、北はエメラルドグリーン、南は青みがかったグリーンの美しい湖面には観光客のボートが穏やかに浮かぶ、県民の憩いの場所である。
 その標高から甲府盆地を見下ろす景観や富士の雄峰などを楽しむこともできる。
 また、湖の周囲には、水面にせり出さんばかりの緑があふれ、秋になれば湖の深いグリーンと紅葉の鮮やかな赤の配色が魅せる美しさを堪能できるだろう。
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2008/7/3


編笠山 Amigasa-yama 

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 編笠山(あみがさやま)は、長野県と山梨県の県境にそびえる八ヶ岳連峰の最南端に位置する休火山である。
 標高は2524mで、どっしりとした見事な円錐形の頂稜を持ち、北東に位置する権現岳と共に雄大な山容をたゆたえている。
 頂上付近には大きな岩が堆積し、そこに編笠を被せたような形の頂稜をしていることからこの山名が付けられたという。
 頂上付近から見られる雲海の美しさも有名で、天候にもよるが、眼下に広がる雲海から突き出るようにそびえる富士山の絶景を楽しむこともできるかもしれない。
 また、コケモモやヒメミヤマウズラ、シナノオトギリ等の美しい高山植物も豊富で、モミジやナナカマドの紅葉も、季節になれば頂を目指す登山者たちの労をねぎらってくれる。
 連峰の中にあって独立峰的位置にあるため、溶岩が堆積して開けた山頂からは標高2715mの権現岳や2899mの赤岳、2805mの阿弥陀岳など、南八ヶ岳連峰随一といわれる大パノラマを眺望できるだろう。
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