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錦とは経糸(たていと)ないし緯糸(よこいと)に、二色以上の色糸を使って文様を出した華やかな織物を呼ぶ。経錦(たてにしき)も錦の一種であり、二色以上の経糸を一組として裏表を交互に織り出していく手法である。
錦の中で最も古い歴史を持ち、およそ千二百年前にはすでに織られていたといわれているが、その発祥は今だ定かではない。
本来は経と緯の糸を両方用いて模様を出していくが、この経錦では、文字通り経糸のみで模様を紡ぎ出す。しかし、色数の多い複雑な紋様を織るには経糸の数を増やさなければならず、その分作業に手間がかかり、配色にも限界がある。そのため、ほとんどの経錦が二重経で織り込まれたものであるが、中には四重経や六重経などの驚くべき技法によるものもある。
また、単調になりがちな配色に変化をつけるために、地の部分をあらかじめ縞模様にするなど、趣向を凝らすことも多い。
こうした気の遠くなるような作業を繰り返して完成した生地は、羽織る人に何重もの喜びをもたらす至高の一反となる。
錦の中で最も古い歴史を持ち、およそ千二百年前にはすでに織られていたといわれているが、その発祥は今だ定かではない。
本来は経と緯の糸を両方用いて模様を出していくが、この経錦では、文字通り経糸のみで模様を紡ぎ出す。しかし、色数の多い複雑な紋様を織るには経糸の数を増やさなければならず、その分作業に手間がかかり、配色にも限界がある。そのため、ほとんどの経錦が二重経で織り込まれたものであるが、中には四重経や六重経などの驚くべき技法によるものもある。
また、単調になりがちな配色に変化をつけるために、地の部分をあらかじめ縞模様にするなど、趣向を凝らすことも多い。
こうした気の遠くなるような作業を繰り返して完成した生地は、羽織る人に何重もの喜びをもたらす至高の一反となる。
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