NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/30


精好仙台平 Seigou-sendai-hira 

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 精好仙台平(せいごうせんだいひら)は、生糸の性質をそのまま引き出す独自の技法によって独特の光沢を放つ、藩政時代から続く伝統的な織物である。
 元禄の頃、仙台伊達藩の四代目藩主である伊達綱村が、郷土産業振興のために京都の西陣より織物師を召抱え、法被や袴、能装束、兵具などを織り出させた。その後も代々藩主の手厚い庇護を受け、織物業が発達していく過程で考案されたものとされる。昭和三十一年には、手動織機による精好仙台平が重要無形文化財に指定された。
 その織り上げは精巧を極め、一般的な絹織物よりも多いおよそ三十もの工程を経て生み出される。また、製作における過程のいくつかは一子相伝、門外不出の秘伝とされている。
 そうして織られた仙台平は、座れば優雅なふくらみを保ち、立てばさらりと折り目が立ち、激しい舞の動きなどでも、さわやかですらある衣擦れの音と共に軽々と足裁きに従う。そうした質の高さから、格式高い武士の間で「日本一の袴、仙台平なり」と賞賛されたという。
 
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2007/1/10


おわら風の盆 Owarakazenobon Owara-Wind Bon Festival

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 編みがさを目深にかぶり、そろいの法被や浴衣を着た男女が胡弓や三味線の情緒あふれる音色に合わせ民謡「越中おわら節」に乗せて山裾の町を優雅にゆったりと舞踊り流す「おわら風の盆」。富山県八尾町に伝わるこの民謡行事は、風水害を治め五穀豊穣を祈る行事として、約三百年前に始まった。
 由来は諸説あるが、元禄十五年(1702)年に起こった「町民パレード説」が有力。当時土地の草分けの商家が所有していた「町建て」の重要文書が役人から返還された祝いに、三日間町民が歌い踊りながら町を練り歩いたのが起源で、これが町の名刹聞名寺における盂蘭盆行事となり、さらに風の盆に移ったというものだ。
 毎年9月1日から3日にかけて行なわれ、合計30万人前後の見物客が八尾を訪れ、町はたいへんな賑わいをみせる。
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福野夜高祭り Fukuno-yotaka-matsuri Fukuno-yotaka Festival

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 毎年5月1日と2日に開催される富山県南砺市福野地域の夜高祭は、350年の伝統がある祭りだ。江戸時代に、福野地域の町立ての際、数十日かけて伊勢神宮から御分霊を奉じて国境の倶利伽羅峠にさしかかったころ日が暮れてしまい、町の人々が手に手に行燈を持って迎えに出たことが「夜高祭」の起源と伝えられている。
 横町、新町、上町、七ツ屋、御蔵町、浦町、辰巳町の揃いのハッピを着た若衆が、高さ7メートルにもおよぶ7つの大行燈をはじめ大小合わせて20数本の夜高行燈の練り回しを行う。赤々と灯る行燈の灯とともに、夜高太鼓と「ヨイヤサ!ヨイヤサ!」という勇ましい掛け声が春の夜空に響き渡り、それは勇壮な雰囲気だ。狭い路地をすれ違うときには互いの飾りを壊しあうため、相手の行灯に飛び乗ったり踏んだりするルールがあり、この祭り最大の見ものとなっている。
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津沢 夜高行燈 Tsuzawa Tsuzawa Yodakaandon

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 毎年6月10日、11日に富山県小矢部市津沢で行われる伝統行事、「夜高行燈」。350年の歴史を持つ勇壮で優美な祭りだ。
 起こりは江戸時代初期。福野地域(現・南砺市)の町立ての際に、伊勢神宮より御分霊を奉じた行列が数十日かかり日が暮れてしまい、町人たちが灯りの道しるべの行燈を持って奉迎したのが起源だという。
 夜高は、行燈、山車、釣りものから組み立てられ、大きいものは高さ5.5メートル、長さ12メートルあまりの雄大なもの。祭りの当日、宵闇が迫ると、家々の軒先に行燈が灯り、それを合図にハッピ姿の子どもたちや若衆が威勢のよい掛け声とともに大行燈を引き廻す。祭りの見せ場は「喧嘩夜高行燈引き廻し」。向かい合った双方の夜高行燈が激しくぶつかり合い、相手側の山車、釣りものを壊していく。そこに居る者すべてが緊張と陶酔の世界に引き込まれる瞬間だ。
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