NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/26


白無垢 Shiromuku 

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 「白無垢(しろむく)」は、掛下や打掛、帯、小物に至るまですべてを白一色に統一した装いで、和装の中で最も格式の高い伝統の婚礼衣装である。
 清純無垢を表す「白」は、身の清らさかをあらわし「どんな色にも染まります」という花嫁の思いから用いられる。また、神に仕える時の衣裳が白だった事から、結婚を神に報告する婚礼の儀式でも用いられる様になっていった。
 髪は文金高島田(ぶんきんたかしまだ)に結い上げ、挙式では綿帽子(わたぼうし)や角隠しで覆い、胸元には懐刀や箱迫(はこせこ)、懐紙入れを携える。手には金または銀の扇子を持つのが正式な装いで、これらの小物はもちろんすべてが白で統一される。草履も白い布製のものや銀の布製のものを用いる。
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2007/2/19


折り紙 Origami 

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 平安時代(794〜1191)、紙は高級品であった。貴族の間ではその紙を使って贈り物をいかに美しく包装するかが流行し、これが折紙の原点となった。
 その後武家や公家ごとに礼法の流派も生まれ、その礼法は現在も婚礼や進物ののし・目録などに残り、様々な場で使われている。これらを総して儀礼折り紙と呼ぶ。
 今のような遊戯折り紙の形は室町時代に形成されたといわれ、代表的な物として鶴、風船、紙飛行機、手裏剣、兜などがある。
 現在の折り紙は、多くの場合、使用する紙は1枚で、はさみや糊などは使用しない。
 折り紙は、世界でも日本とスペインにだけしか独立した伝統はなく、この2つは近代に融合した。
 折り紙は海外でも「オリガミ」と発音されており、日本独自の文化として世界に浸透している。
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2007/1/18


喜多川俵二 Kitagawa Hyouji Hyoji Kitagawa

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 1936年京都西陣俵屋17代喜多川平朗(故・重要無形文化財保持者)の次男として生まれる。
 1988年俵屋18代を継承。
 皇室用御用達作家として、その技量には高い評価を受け、特に正倉院の「花樹獅子人物文綾」の復元では、文様の拡大写真をルーペで見ながら糸を一本ずつ方眼紙に書き写すという緻密な作業を3年掛かりで完成させ、その技術の確かさを証明した。
 1989年伊勢神宮式年遷宮神宝装束「錦」「羅」「紗」等を製織。
 1990年秋篠宮殿下 紀子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織、天皇御即位御大典御装束「御即帯」「十二単」製織。
 1993年皇太子殿下 雅子様御婚儀装束「御即帯」「十二単」製織。
 1999年重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。
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2007/1/11


東道盆 twundaabun Twun-dar-bun

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 東道盆(とぅんだーぶん)は、沖縄における高級な前菜入れであり、格調高い琉球漆器である。
 元は中国から伝わった器で、中国語で「客をもてなすご馳走を入れる盆」という意味である。
 琉球に伝わり、琉球漆器の技術が駆使され、代表的工芸品になっていった。
 器だけでも豪華で、その中に入れる料理もそれに見合った豪華な料理が入るので、昔から結婚式や還暦の祝など大切なもてなしに用いられた。現在はお正月にも用いられる。
 元々は容器そのものをこう呼んでいたようだが、今では盛り込む料理も含めて「東道盆」と呼ぶ。
 現在、八角東道盆は琉球料理の正式な盛器といわれており、雅びやかな王朝時代を今に偲ばせる代表的な料理の器である。
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2007/1/9


京の神祇装束調度品 Kyono-shingishozoku-chodohin Kyoto Ceremonial Objects and Costumes

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 祭祀や祭礼に使う調度や衣装(装束)のことを「神祗装束調度品」と呼ぶ。大きく分けると神具と装束のふたつがあり、神具として三方や神殿などの木具類、鏡類、旗、幕、雅楽器などがあり、装束には衣冠、狩衣、その付属品がある。京都ではこれら工芸品の全国の85%を供給している。
 神祗装束調度品はいずれも少量生産、大部分が手作りである。京都は明治維新まで皇室の所在地であり、各種の式典、行事も多く、古くから神社の神事も盛んであったため、それらの調度品や装束などを作る専門家を多数必要としたのである。伊勢神宮の御遷宮調度師として名高い坂本家が世に出たのは江戸の中期だったが、それ以前から京都の神具は全国に先んじて発達していた。現代においても、神式の結婚式や伝統行事が復活する傾向にあり、神祗装束調度品の需要は今後も増えると見られ、後継者の育成に業界を上げて研鑽しているという。
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