NIPPON Kichi - 日本吉

2007/5/18

切込焼 Kirigomeyaki 

Jp


 江戸時代、東北で最も大きな窯業を構成し、仙台藩の藩窯として栄えていた染付磁器の「切込焼(きりごめやき)」。明治維新の廃藩など、時代の波に呑み込まれ窯の煙を絶たれてしまった。往時の名残もなく、その草創を始め様々な点で謎に包まれている陶磁器である。
 しかし最近になって、宮崎町の手で再興され始めている。切込とは宮城県加美郡加美町宮崎にある地名の事で、この地に古くから伝わってきた焼き物を、地名を冠して「切込焼」と呼んでいる。
 切込焼は染付けが主で、白磁、瑠璃、砂鉄、三彩などがある。特に、青を基調とした染付の技術は非常に高く、三種の青で濃淡を付けて彩色した三彩も見られる。また、胴がずんぐりとした辣韮徳利も「切込焼」の特徴であり、絵付は簡素で素朴、日本のワビやサビが感じられる。

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住所
981-4401 宮城県加美郡加美町宮崎
名前
切込焼




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