NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/7


暗峠 Kuragari-touge Kuragari Tōge Mountain Pass

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近世まで奈良と河内を結ぶ主要道であった旧奈良街道(国道308号)。暗峠(くらがりとうげ)は、その県境にある峠。
 江戸時代には参勤交代や庶民の奈良・初瀬・伊勢の参詣路として、また奈良から大阪間の物資輸送路の商業路として賑わった歴史のある峠道である。
 現在は、生駒山へ登るドライビングルートとして観光客に親しまれ、石畳や、道標、古い家並みが残り、往時の名残りを留めている。「石造阿弥陀如来立像」や「郡山城主柳沢氏の本陣跡と伝わる「本陣跡」など史跡も多い。江戸時代の俳聖・芭蕉は最後の旅でこの峠を越え、秀句「菊の香にくらがり登る節句かな」を残している。
 道路上から眺める生駒市の景色は絶景。眼下には見事な棚田が広がる。
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2007/1/24


朴峠 Hou-touge Ho Toge Pass

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 「朴峠(ほうとうげ)」はかつて城端と五箇山間の重要ルートであった。人の往来だけでなく、生活物資などを運ぶための交易路として住民の産業と生活の重要路線だったのだ。
 五箇山から城端へ通じる峠道は北から杉尾峠、朴峠、唐木峠、小瀬峠、ブナオ峠があったが、中でも朴峠はどの峠越え道と比べてみても、いちばん利用度の高い道だったという。このため、加賀藩では峠に小屋を建てて番人を住まわせ、藩の御用のため往来する者の休み場とし、冬は雪道往来の避難所とした。明治20年に細尾峠新道のできた後も城端までの近道としておおいに利用され、冬場は唯一の交通路であったという。 
 現在は自然歩道として安全に整備され、多くの解説板や交通の守り神として祀られた地蔵様などの旧跡があり、トレッキングルートとして多くの人々が訪れる。
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2007/1/23


関宿の町並み Sekijyuku-no-Matinami The Streetscapes of Sekijuku

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 関宿の町並みは、三重県亀山市関町にある、東海道の往時の面影を唯一残す歴史的町並みである。
 関町は鈴鹿山脈の東麓にあり、古代には越前の愛発(あらち)、美濃の不破とともに三関といわれた伊勢鈴鹿の関が置かれていた。
 現在の町並みの基本構造は、天正年間(1573〜92年)に関盛信が付近の道路を改修し、新所と木崎の間に町(中町)を取り立ててできたものと考えられている。
 中町の町立てにより町並みは東に伸び、現在の規模に拡大し、やがて江戸時代の末期には東海道屈指の宿場となったのである。
 1984年、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される。地区内には国の重要文化財に指定されている関地蔵院がある。
 関宿の町並みは、かつての東海道中を偲ばせる、貴重な歴史的遺産である。
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